冬に咲く黄色い花で一般的に知られる11種類をご紹介します

冬に咲く黄色い花をご紹介します

この記事では、冬に咲く黄色い花11種類を、草本類(草)と木本類(木)に分けてご紹介します。

ご紹介するのは、主に12月～2月に咲く黄色い花で、一般的に知られているものが中心です。

なお、見頃は関東地方の平野部を基準に考えています。地域によって見頃が異なる可能性もありますがご了承ください。

冬に咲く黄色い花【草】

オキザリス

分類	カタバミ科
見頃	10月～2月

オキザリスは球根植物で、800以上の品種があります。

そのため花が咲く時期もまちまちですが、夏から秋に植えた球根は冬に花を咲かせます。

オキザリスは色も豊富で、黄色の他、白やピンクなどさまざまです。

オンシジウム

分類	ラン科
見頃	12月～1月

オンシジウムは、冬に咲くものの他、春や秋に咲くものもあります。

また、花の色は黄色が主流ですが、オレンジやピンクの花もあります。

オンシジウムは育てやすい洋ランとして知られていて、温室である必要はありませんが、冬は室内の日当たりの良い窓辺などに置いて育てます。

なお、洋ランとしては他にもシンビジウム・デンドロビウムなどで黄色い花を咲かせるものもありますが、記述は省略させていただきます。

クロッカス

分類	アヤメ科
見頃	2月～4月

クロッカスは球根植物で、秋に植えると冬又は早春に花を咲かせます。

クロッカスの別名はハナサフランで、秋に咲くサフランの仲間ですが、いくつかの点で違いがあります。

クロッカスは、安価で育てやすく、花色が豊富なことで人気があります。

シャコバサボテン

分類	サボテン科
見頃	11月～12月

シャコバサボテンは冬に咲く花ですが、耐寒性があまりないので室内で管理します。

また、1年だけ花を楽しむのは難しくありませんが、翌年も花を咲かせるのは少し難易度が高いと言われています。

花は筒状花で赤が主流であるものの、薄い黄色や白の花を咲かせるものもあります。

※　シャコバサボテンは、草本類ではなく木本類とする説もあります。

スイセン

分類	スイセン科
見頃	1月～4月

スイセンは原種だけでも60種類以上あり、園芸品種は1万以上あると言われています。

品種が多いだけに、冬に花が咲くもの、春に花が咲くものなどがあります。

花の色は、黄色や白が主流です。

パンジー・ビオラ

分類	スミレ科
見頃	12月～5月

パンジーやビオラは、秋に種を蒔き、冬や春に花を咲かせる1年草です。

耐寒性があり丈夫なこと、花を楽しめる期間が長いこと、色が豊富なこと、安価なことから人気があり、冬に楽しめる花の代表格になっています。

なおパンジーとビオラの区分は、花径が5㎝以上になるものをパンジー、5㎝未満のものをビオラと称するのが一般的です。

フクジュソウ

分類	キンポウゲ科
見頃	2月～3月

フクジュソウは正月に黄色い花を咲かせる花として人気で、江戸時代より品種改良が盛んに行われています。

ただし、江戸時代までの正月は旧暦に基づくもので、現在は2月頃に見頃を迎えます。

フクジュソウは暑さにやや弱いものの丈夫なので人気があります。

また梅と概ね同じ時期に見頃を迎えるので、梅の根元にフクジュソウの黄色い花が咲く光景もよく見られます。

プリムラ・ポリアンサ

分類	サクラソウ科
見頃	12月～4月

プリムラ・ポリアンサはサクラソウ科の園芸植物で、花期が長く、花色も豊富なことで人気があります。

プリムラは品種も豊富で、プリムラ・ポリアンサから生まれたプリムラ・ジュリアンなどにも黄色い花を咲かせるものがあります。

ユリオプスデージー

分類	キク科
見頃	11月～5月

ユリオプスデージーは見た目がマーガレットに似ていますが、花の咲く時期が異なります。

ユリオプスデージーは、花期が長いことが大きな特徴です。

また半耐寒性低木のユリオプスデージーは、管理が適切であれば、翌年以降も花を楽しむことができます。

冬に咲く黄色い花【木】

マンサク

分類	マンサク科
見頃	2月～3月

マンサクは落葉中木で、冬に花弁がよじれた線状の黄色い花を咲かせます。

マンサクの名前は、早春になると「まず咲く」に由来すると言われています。

ロウバイ

分類	ロウバイ科
見頃	1月～2月

ロウバイは漢字で蝋梅と表記しますが、梅の仲間ではありません。

ロウバイの名前は、黄色い蝋細工のような、梅に似た花を咲かせることに由来しています。

ロウバイの品種はいくつかありますが、花全体が黄色くなるソシンロウバイや、大輪の満月ロウバイが人気です。

まとめ

この記事では、冬に咲く黄色い花11種類を草本類(草)と木本類(木)に分けてご紹介しました。

他の季節と比べて、冬に咲く花は多くありません。

それでも、パンジーやビオラなどは丈夫で安価なため、冬の花壇やプランターなどの主役になっています。

彩りという点でも、冬の黄色い花は貴重な存在と言えるのではないでしょうか。