スポンサーリンク
3月の季節の言葉とは
この記事では、3月の季節感を表す言葉を6つ取り上げ、それぞれの意味を簡単にご紹介していきます。3月の季節感を示す言葉の中には、よく知られているものもあれば、あまり有名でないものもあります。
ただ特徴としては、風で3月の季節感、雨で3月の季節感、そして花で3月の季節感を示す言葉がそれぞれにあるようです。
3月の季節の言葉1 風
風で3月の季節感を示す言葉とは春一番です。それでは、春一番の意味をご紹介します。春一番
春一番には条件があり、その条件に当てはまらなければ春一番は生まれません。春一番の日を認めるのは気象庁ですが、年によっては春一番の発表がない年もあります。
■春一番の条件
1 立春から春分までの間に始めて吹く南向きの風であること
2 風速が8m/s以上であること
3 前日より気温が上昇していること
立春も春分も、二十四節気の一つです。
二十四節気は1年を24に分け、それぞれの筋目の日に季節を表す言葉をつけたものです。
立春の「立」の字には始まりと言う意味があります。立春は春の始まりを意味しています。
一方、春分は春の真ん中を意味しています。
二十四節気で春の期間は、立春 ⇒ 雨水 ⇒ 啓蟄 ⇒ 春分 ⇒ 清明 ⇒ 穀雨 ⇒ 立夏の前日と続きます。
二十四節気で春の期間は、立春から立夏の前日になり、その真ん中に春分があります。
春の始まりである立春から、春のたけなわである春分の間に、初めて吹く強い南風が春一番です。
立春も春分もその年によって月日は異なりますが、立春は2月3日または4日、春分は3月20日または21日になります。
なお、春一番は全国的なものではなく、北海道・東北・沖縄にはないものとされています。
スポンサーリンク
3月の季節の言葉2 雨
雨で3月の季節感を示す言葉は菜種梅雨と甘雨です。それでは、菜種梅雨と甘雨の意味をご紹介していきます。
菜種梅雨
菜種梅雨(なたねづゆ)は、菜の花が咲くころに降る雨のことです。月で考えると3月下旬から4月上旬に吹く雨を菜種梅雨と読んでいます。日本の梅雨は4種類あるといわれていますが、1年の中で最初に訪れるのが菜種梅雨です。
■合わせて読みたい
甘雨
甘雨(かんう)は3月だけではなく、暖かくなってきた春に吹く雨です。この時期になると、さまざまな植物が芽吹いてきます。植物や農作物に雨は欠かせません。
春になって降る、草木に柔らかく優しい雨が甘雨です。
スポンサーリンク
3月の季節の言葉3 花
花で3月の季節感を示す言葉には花ぐもり・花冷え・桜前線などがあります。それでは、花ぐもり・花冷え・桜前線の意味をご紹介していきます。
花ぐもり
花曇りの花は桜です。桜の咲く季節の曇り空のことを総称して花ぐもりと称しています。
したがって、花ぐもりの時期は3月下旬から4月上旬で、先ほどご紹介した菜種梅雨と同じ頃になります。
ただ、この場合の曇りは今でも雨の降りそうな曇り空ではなさそうです。
花ぐもりは、晴れてはいないけれど、雨が降りそうというわけでもない。明るい曇り空のことを、花ぐもりと称するのが一般的です。
花冷え
花冷えの花も桜を意味しています。桜の花が咲くころは、まだ春がたけなわというほどでもありません。
しとしととした雨の降る日が多く、花ぐもりの日も珍しくはありません。
また、気温も高い日もあれば、肌寒い日もあります。
桜の花の咲く季節の、肌寒い日を花冷えといっています。
もっとも冬とは異なり、花冷えはあくまでも一時的な冷え込み。暖かい日と、肌冷えをする日がどんどんと入れ替わる季節です。
桜前線
3月の季節感を表す言葉で最も有名なのが桜前線です。桜前線はその年の桜の開花時期を予想するもので、中心的な役割を果たしているのは気象庁です。
全国各地の気象庁が桜の開花期を予想します。
しかし日本列島は南北に細長いので、南の開花期は早く、北の開花期は遅くなります。
たとえば3月20日に桜の開花を迎えるところが何か所かあった場合、それらを一本の線で結びます。
しかし、もう少し北に行くと3月25日に桜の開花を迎えるところが何か所かでてくるので、それらを一本の線で結びます。
この作業を繰り返すと何本もの線ができますが、これらを桜前線と称しています。
桜がそろそろ咲く季節になると、マスコミは桜前線を盛んに取り上げるようになり、人々も桜の開花期を楽しみにする季節になります。
まとめ
この記事では、3月の季節感を表す言葉を6つ取り上げ、それぞれの意味を簡単にご紹介してきました。
3月は冬から春への過渡期で、天候も安定しない時期が続きますが、寒い冬から暖かい春への期待感を持たせてくれる月ともいえます。
3月の季節感を表す言葉に花(桜)が多いのもそのためでしょうか。
■合わせて読みたい
スポンサーリンク
スポンサーリンク