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目次
3月の別名とは
この記事では、3月の別名についてご紹介をしていきます。3月の別名で真っ先に思い浮かぶのは弥生ではないでしょうか。でも弥生以外にも、3月にはたくさんの別名があります。
ここでは弥生を含めて、全部で13個の別名の読み方やそれぞれの意味を、簡単にご紹介します。
3月の別名が生まれたのは旧暦の時代です。
現在は新暦なので、3月の別名と言われてもピンとこないものがあるかもしれません。
ただ旧暦を使っていた時代、つまり江戸時代以前の言葉が今でも残っているのは素敵な気もします。
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3月の別名1 弥生
弥生(やよい)は「弥」の一文字で、いよいよという意味があります。「生」は生まれるという意味ですが、ここでは草木が芽吹くことを表しています。
弥生には「いよいよ草木が芽吹く」ということで、長い冬が終わりようやく春がくるという意味が込められています。
3月の別名2・3 桜月・花見月
旧暦の3月は、現在の3月下旬から5月上旬になります。この時期は桜の咲く季節。桜の花が咲く季節なので桜月(さくらづき)という3月の別名が生まれています。
また花見月(はなみづき)も同様で、旧暦の3月は桜の花が咲いて花見をする月であることから3月の別名となっています。
3月の別名4・5 桃月・雛月
旧暦の3月は、桜だけでなく桃の花の咲く時期でもあります。そのため、桃月(とうげつ)という3月の別名が生まれています。また、3月は桃の節句でお雛様を飾る季節であることから、雛月(ひいなつき)も3月の別名となっています。
3月の別名6・7 花月・嘉月
桜や桃だけでなく、3月はさまざまな花が咲くことから花月(かげつ)という別名が生まれています。また嘉月(かげつ)については、はっきりとしませんでしたが、「嘉」には「めでたい」という意味があります。
花月の文字を置き換えたのが嘉月なのかもしれません。
なお、嘉月は3月ではなく、1月の別名という意見もあります。
3月の別名8 蚕月
蚕月(さんげつ)の蚕は、かいこと読みます。蚕のエサは桑の葉ですが、桑の木が葉を出すのは旧暦3月の頃。桑の葉を収穫することで、その年の養蚕が始まることから、蚕月が3月の別名となっています。
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3月の別名9~11 季春・春惜月・晩春
季春(きしゅん)の「季」には春夏秋冬、それぞれの季節の終わりという意味があります。旧暦の時代は、1月~3月が春、4月~6月は夏、7月~9月は秋、10月~12月は冬でした。
3月は春の終わりということで、季春という3月の別名が生まれています。
また春惜月(はるをしみつき)も、去る春を惜しむということで3月の別名となっています。
さらに「終わりに近い」という意味を持つ「晩」と「春」を結びつけて、晩春(ばんしゅん)という3月の別名も生まれています。
3月の別名12 夢見月
中国の詩人孟浩然の詩に「春眠暁を覚えず」があります。これは春は眠りの深い季節なので、朝が来ても気がつかずに寝過ごしてしまうというような意味があります。
夢見月(ゆめみつき)も同様で、春は夢を見ることが多い月ということで、3月の別名となっています。
3月の別名13 建辰月
建辰月(けんしんげつ)は、北斗七星に由来をしています。「建」は北斗七星の取っ手の方向を示す文字です。また「辰」は十二支に基づくものです。
十二支の一番最初は「子」で真北を表します。「辰」は十二支の中では5番目にあたり、方角的には概ね東南東にあたります。
旧暦の3月は、北斗七星の取っ手の部分が辰の方角をさすことから、建辰月という3月の別名が生まれています。
まとめ
この記事では、3月の別名13個の名前と、それぞれの意味を簡単にご紹介してきました。
旧暦の3月は、現在の3月下旬から5月上旬になります。
現在の3月下旬は長かった冬が終わり、桜や桃などさまざまな花が一斉に咲きだす時期。
また桑の葉を収穫できることで蚕月という3月の別名が生まれています。
一方、旧暦の3月は季節でいえば春の終わりで、春の季節を惜しむような3月の別名も生まれています。
3月の別名は何れも旧暦の時代に生まれたものなので、現在の状況とは必ずしも一致しません。
そのため3月の別名を聞くことは少なくなってはいますが、それでも昔の言葉は大切にしたいもの。
そんな気がしています。
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