>
季節 PR

桜が咲く条件は寒さと暖かさの組み合わせで決まっていた

桜のつぼみ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

桜が咲くためには2つの条件が必要

毎年、春になると桜が一斉に咲きだし、桜並木はとりわけ美しい景色を作り出します。

ところで、桜が咲くためにはどんな条件が必要なのでしょうか。

どうやら桜が咲くためには2つの条件があり、この2つを満たすことで初めて桜が咲くようです。

桜の種類は数百種類あると言われていますが、この記事ではソメイヨシノが咲くための2つの条件をお伝えします。

スポンサーリンク


桜が咲くための条件1 寒さ

春に咲く桜は、その前年の夏に花芽を作り、秋に休眠に入ります。

春に花を咲かせるためには、休眠から目覚めさせ(休眠打破)、開花のスイッチを入れる必要があります。

では、開花のためのスイッチはどうすると入るのでしょうか。

それは気温の積算です。

冬になると気温が下がりますが、ソメイヨシノは冬に2~12℃の間で800時間以上過ごす事が必要です。

この条件を満たすと、ソメイヨシノは休眠から目覚め、開花のスイッチを入れます。

ソメイヨシノが咲く南限は鹿児島県あたりと考えられていて、それより南では開花しません。

これは暖かい場所だと、2~12℃の間で800時間という条件を満たせないためです。

また、ソメイヨシノの花が咲く場所であっても、暖冬が続くと休眠打破も遅れて、その年の開花が遅れる可能性があります。

桜は暖かくなれば咲くというのは確かなことですが、その前提として冬の寒さも必要不可欠です。

スポンサーリンク


桜が咲くための条件2 暖かさ

休眠打破した桜は開花の準備を始めますが、こちらも気温が影響します。

ただし、こちらは寒さではなく暖かさ。

具体的には、休眠打破してからの積算温度が540℃を超えると開花します。ソメイヨシノが花を咲かせるためには、冬の寒さとともに、その後の暖かさも必要です。

寒さと暖かさの組み合わせで、桜の開花時期は変わります。概ねですがその考え方を示すと次のようになります。

 
休眠打破の時期積算温度540度超の時期桜が咲く時期
早い早い早い
早い遅い例年通り
遅い早い例年通り
遅い遅い遅い
桜が咲くための条件として、2月1日以降の積算で○○度超、立春以降の積算で△△度超という考え方がありますが、これらは第一の条件である寒さを考慮に入れてないようです。

桜が咲く条件としては、とても分かりやすいので否定はできませんが、確度という点については少し劣る可能性があります。

まとめ

この記事では、桜が咲くためには2つの条件が必要ということで、寒さと暖かさの条件についてお伝えしてきました。

ところで、ソメイヨシノが咲く季節になると、桜前線という言葉を聞くようになります。

桜前線は、南から北上してくるものという認識がありましたが、近年は必ずしも北上するわけでなく、たとえば東京が一番に咲くということもあります。

この原因については様々に言われていますが、その一つの意見に温暖化があります。

温暖化で、特に日本の南の方は、寒さの条件をクリアすることが遅れるため、東京よりも開花が遅れてしまったというものです。

また、桜はソメイヨシノだけでなく、例えば早咲きの河津桜や、遅咲きの八重桜も人気がありますが、これらの桜も一斉に咲き出します。

その理由は、桜は種類ごとにDNAが共通していて、それぞれに寒さと暖かさの条件を持っているためと言われています。

同じ場所に植えられている同種の桜が、概ね同じ時期に一斉に咲き出すのは種類ごとにDNAが共通しているためのようです。

 

■合わせて読みたい

こちらの記事もお読みください