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4月の季節の言葉5つをご紹介します
この記事では、4月の季節感を表す言葉を5つ取り上げ、それぞれの意味を簡単にご紹介していきます。4月は桜の花が咲く季節で、多くの人が春の訪れを楽しむ季節です。
しかし実際の4月は、暖かいばかりではありません。
また天候も不安定な時期で、4月の季節の言葉にも、そうした4月ならではの季節感が織り込まれています。
それでは、4月の言葉を5つを取り上げ、それぞれの意味を簡単にご紹介していきます。
4月の季節の言葉1 花冷え
花冷えの花は、桜を意味しています。冬から春に季節が移り気温も徐々に高くなり桜の花が開花します。しかし、桜の花が咲くころは暖かい日ばかりとは限りません。
桜の花が咲く季節に訪れる一時的な冷え込みのことを、花冷えと称しています。
なお、花冷えに類似する言葉に「寒の戻り」があります。しかし、花冷えと寒の戻りでは、時期が少し異なるという意見があります。
日本の暦には、春の始まりを表す「立春」があります。
それまでの長い冬が終わり、いよいよ春が始まるのが立春で、立春になると徐々に暖かな日が増えていきます。
しかし立春は2月上旬に訪れるため、立春になったばかりの頃は暖かい日だけでなく、寒い日もたくさんあります。
立春が過ぎたばかりの寒い日のことを、一般的に寒の戻りと称しています。
春になって一時的な寒さを示す言葉として、寒の戻りや花冷えがありますが、寒の戻りは2月の季節の言葉、花冷えは3月から4月にかけての言葉。
寒の戻りについては複数の説があるようですが、寒の戻りと花冷えでは時期が違うというのが一般的なようです。
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4月の季節の言葉2 黄砂
黄砂(こうさ)は、中国大陸内陸部にあるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などの砂が偏西風に乗って日本に運ばれる現象です。黄砂は1年を通じて出現しますが、その量が最も多いのが春と言われています。
黄砂は昔からある自然現象の一つですが、最近では環境への悪影響も心配されています。
それは、黄砂は砂漠の砂ばかりでなく、農地の劣化、森林の衰退による砂漠化によりもたらされるもの。
あるいは、黄砂の中に環境破壊による有害物質の混入などがあり、人体への悪影響も心配されています。
黄砂は昔から聞く言葉ですが、最近ではすっかり悪者になっているようです。
4月の季節の言葉3 春霞
冬は昼夜を問わず寒い日が続きますが、春になると夜は寒くても朝から気温が上がり暖かくなる日もでてきます。気温が上がると霧や靄が発生しますが、霧や靄の発生で視界が悪くなり、景色が霞がかっておぼろげになるのが春霞です。
春霞そのものは風情ある言葉ですが、最近では前述の黄砂も春霞発生の一要因になっているといわれています。
もしかしたら、将来は黄砂だけでなく春霞もネガティブな言葉になってしまうのかもしれないですね。
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4月の季節の言葉4 清明風
清明風とは、清明の頃に吹く風という意味です。では、清明とは何でしょうか。
日本の暦には二十四節気があります。二十四節気は1年を24に分け、それぞれの季節の言葉をつけたものです。
その二十四節気の一つが清明です。
清明には、桜が咲くなど春の息吹が感じられる清々しく明るく美しい季節という意味があります。
清明の時期は年によって少しずれがありますが、概ね4月5日頃です。
また、清明はある一日だけを示すだけでなく、一定の期間を示すこともあります。
その期間は、清明(4月5日頃)から次の二十四節気である穀雨(こくう)の前日まで。穀雨は種まきの時期を示す言葉で、概ね4月20日頃になります。
期間を示す場合の清明は、4月5日頃から4月19日頃までになります。
清明の期間は、わかりやすく言えば4月前半ですが、この時期に吹く風が清明風です。
清明風の特徴はそれまでの北風ではなく、東南から吹く風。冬の冷たい風ではなく、穏やかで温かな風のことを清明風と称しています。
4月の季節の言葉5 発火雨
清明の頃に吹く、温かな風が清明風ですが、この時期は雨の多い時期でもあります。清明の頃の雨は、しとしとと静かに降ることが多いのが特徴的ですが、この雨が発火雨です。
清明の頃に吹く風が清明風、清明の頃に吹く雨が発火雨です。
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まとめ
この記事では4月の季節の言葉を5つ取り上げ、それぞれの意味を簡単にご紹介してきました。
4月の季節の言葉は、元々は季節の季節感を感じさせてくれる素敵な言葉ばかりです。
もっとも最近では、黄砂など人々に嫌われてしまう言葉に変化しそうなものがあるのは少し残念な気がします。
それでも4月は、長かった冬が終わり、桜が満開になる春本番の季節です。
清明風や発火雨は、あまり馴染みはないかもしれませんが、これからも大切にしていきたいものです。
なお、4月の季節の言葉には他にも菜種梅雨や桜前線もありますが、こちらは3月の季節の言葉としてご紹介をしています。
お時間がありましたら、ぜひお読みください。
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