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日本三大桜・日本五大桜の場所と特徴を簡単にご紹介します

山高神代桜
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はじめに 日本三大桜・日本五大桜とは

日本三大桜あるいは日本五大桜にあげられるのは、どこの場所にある桜なのでしょうか。また、日本三大桜や日本五大桜はいつ決まったのでしょうか。

日本三大桜は、三春滝桜、山高神代桜、根尾谷薄墨桜とはっきりとしているものの、いつから日本三大桜と言われるようになったのかは定かではありません。

一方、日本五大桜については決まった時期がはっきりとしていて、1922年(大正11年)に5本の桜が国の天然記念物に指定されたことで名づけられたと言われています。

このとき日本五大桜に指定をされたのは、日本三大桜に石戸蒲桜、狩り宿の下馬桜の2本の桜を加えたものです。

この記事では、日本三大桜と日本五大桜の場所や、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。

 
名称読み方場所
三春滝桜みはるたきざくら福島県田村郡三春町
山高神代桜やまたかじんだいざくら山梨県北杜市
根尾谷薄墨桜ねおだにうすずみざくら岐阜県本巣市
石戸蒲桜いしとかばざくら埼玉県北本市
狩り宿の下馬桜かりやどのげばざくら静岡県富士宮市

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日本三大桜・日本五大桜1 三春滝桜

三春滝桜
三春滝桜(みはるたきざくら)がある場所は、福島県田村郡三春町大字滝字桜久保です。

三春町は、福島県の中央よりやや東側の場所に位置しています。隣接する市としては、郡山市、田村市、本宮市、二本松市があります。

三春町で有名な名産品には、三春駒や三春人形。観光名所としては三春ダムや三春滝桜などがあります。

もっとも、三春町は人口約18,000人の小さな町で、交通の便は決して良いとは言えないようです。

三春滝桜に行くための最寄り駅はJR磐越東線三春駅。ただし、三春駅から三春滝桜までの距離は約8キロ。

そのため三春滝桜の開花時期には、三春駅から三春滝桜まで有料のシャトルバスが運行されるようです。

また、高速道路の最寄りICは、磐越自動車道の船引三春インターチェンジ。ここから三春滝桜までの距離は約3キロ。

開花期には三春滝桜の近くに有料駐車場ができますが、やはりシーズン中は渋滞が起きるので、時間に余裕を持って訪れたいところです。

次に三春滝桜の特徴を簡単にご紹介します。

三春滝桜は推定樹齢が1000年以上。桜の種類はベニシダレザクラ。

樹高は約12メートルとそれほどの高さはありませんが、枝が横に広がりその枝のそれぞれから桜の花が地面に向かって滝のように咲き誇ることから、三春滝桜と呼ばれています。

日本三大桜・日本五大桜2 山高神代桜

山高神代桜(やまたかじんだいざくら)がある場所は、山梨県北杜市武川町山高。

より具体的には、日蓮宗大津山実相寺にある桜で、山高神代桜は日本で一番古い桜と言われています。

北杜市は山梨県の北西部の場所に位置しています。北杜市は2004年に長坂町、高根町、大泉村、白州町、武川村、須玉町、明野村の7町村が合併して1つの市になっています。

北杜市は山梨県の甲府市や南アルプス市などと隣接していますが、合わせて長野県の茅野市や伊那市とも隣接。県境の市になります。

山高神代桜に行くための最寄り駅はJR中央本線韮崎駅からバスで約40分。

高速道路の最寄りICは、中央自動車道の須玉ICから車で約15分、または小淵沢ICから約30分程度を要します。

通常でも実相寺境内に隣接する有料駐車場がありますが、山高神代桜の開花する時期にはさらに臨時の駐車場が設けられています。

なお、例年であれば3月下旬から4月中旬の山高神代桜の開花に合わせて、神代桜まつりが開催されます。

北杜市は山梨県と長野県の境にあり、たくさんの見どころのある場所です。神代桜まつりの開催時期に合わせて訪ねてみるのも良いですね。

次に山高神代桜の特徴を簡単にご紹介します。

山高神代桜の樹齢は約2000年。桜の種類はエドヒガンザクラ。日本武尊が植えたという伝承があることから神代という名前がつけられています。

日本三大桜・日本五大桜3 根尾谷薄墨桜

根尾谷薄墨桜
根尾谷薄墨桜(ねおだにうすずみざくら)のある場所は、岐阜県本巣市の淡墨公園です。

本巣市は岐阜県の南西部に位置しています。近隣市としては岐阜県岐阜市や瑞穂市などがありますが、本巣市の北は福井県大野市になります。

根尾谷薄墨桜に行くための最寄り駅は樽見鉄道樽見線樽見駅。

駅から根尾谷薄墨桜へは徒歩15分と距離的に近いのが特徴ですが、バスなどの運行はないようなので徒歩で行くことになります。

高速道路の最寄りICは、名神高速道路岐阜羽島ICまたは大垣IC、東海北陸自動車道岐阜各務原IC、東海環状自動車道関広見ICなど複数のインターチェンジがありますが、そこから根尾谷薄墨桜までは80分~90分を要します。

さらに淡墨公園の近隣に駐車場はあるものの開花期は大渋滞。車で行くのには相当の時間の余裕を持つことが大切です。

次に根尾谷薄墨桜の特徴を簡単にご紹介します。

根尾谷薄墨桜の樹齢は約1500年。桜の種類はエドヒガンザクラ。前述の山高神代桜よりは若い木ですが、それでも老木には違いありません。

根尾谷薄墨桜は色の変遷が特徴的で、蕾の時は薄いピンク、満開の時は白、散り際になって薄い墨色になることから、薄墨桜と呼ばれるようになったようです。

なお、山高神代桜は日本武尊が植えたという伝承があるのに対し、根尾谷薄墨桜は継体天皇が植えたという言い伝えがあります。

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日本五大桜4 石戸蒲桜

日本三大桜には入らないけれど日本五大桜には入る。その一つが石戸蒲桜(いしとかばざくら)です。

石戸蒲桜のある場所は、埼玉県北本市の東光寺境内です。北本市は、横に長い埼玉県の東部の中央にある市です。近隣には鴻巣市や桶川市などがあります。

石戸蒲桜に行くための最寄り駅はJR高崎線北本駅よりタクシーまたはバス。

また、高速道路の最寄りICは圏央道の桶川北本インターチェンジより約1キロ。場所的には首都圏から近いという特徴があります。

次に石戸蒲桜の特徴を簡単にご紹介します。

石戸蒲桜の樹齢は約800年。石戸蒲桜の種類は、エドヒガンザクラとヤマザクラの自然交配によりできたカバザクラ。

石戸蒲桜には、源頼朝の実弟でありながら最後は源頼朝により死に追いやられた源範頼が、実は生き延びてこの桜を植えたという伝承が残っています。
 
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日本五大桜5 狩り宿の下馬桜

日本三大桜には入らないけれど日本五大桜には入る。その一つが狩り宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)です。狩り宿の下馬桜のある場所は、静岡県富士宮市です。

狩り宿の下馬桜に行くための最寄り駅はJR身延線富士宮駅よりバスで約25分。

高速道路の最寄りICは東名高速道路富士ICで、インターチェンジからは約30分の場所にあります。

次に狩り宿の下馬桜の特徴を簡単にご紹介します。

狩り宿の下馬桜の樹齢は約800年。狩り宿の下馬桜の種類はヤマザクラの一種。

石戸蒲桜には源範頼の伝承がありますが、狩り宿の下馬桜には源頼朝の伝承があります。

源頼朝が富士の巻き狩りをしたときに、馬を下りた場所にあった桜、それが狩り宿の下馬桜命名の由来になったと言われています。

さいごに

満開の桜
日本人に最も愛されている花。それが桜ではないでしょうか。長い冬が終わり本格的な春の訪れを感じさせてくれる。それが桜です。

ところで現代の桜でもっとも数が多く、かつ、知られているのはソメイヨシノ。

いつソメイヨシノが生まれたのは定かではありませんが、ソメイヨシノはエドヒガンザクラとオオシマザクラの交配で生まれた木で、その誕生は江戸時代頃と考えられています。

また、ソメイヨシノの特徴としては寿命が短いことが挙げられます。

ソメイヨシノの中には樹齢が100年を超えるものもありますが、60年寿命説というのも定説のように語られています。

この記事では日本三大桜と日本五大桜をご紹介してきました。

日本三大桜に2本の桜を加えて日本五大桜。

日本三大桜は3本とも樹齢が1000年以上。また、後の2本も樹齢800年以上。樹齢がとても長いことと、現代の主流であるソメイヨシノが入っていないことが特徴的です。

日本五大桜が制定されたのが1922年。

それから約100年が経過し、さらにこの100年は過去と比べようもないほど環境が激変しているにも関わらず、日本五大桜のすべてが今でも存在しているのは驚きです。

もっとも日本五大桜の中には樹勢が大分衰えているものもあるようでちょっと心配ですが、さらに100年後、200年後も日本五大桜が花を咲かせ続けてくれると良いですね。

 
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