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6月の別名をご紹介します
1月から12月までの各月には、さまざまな別名があります。では、6月で一番有名な別名は何でしょうか。
恐らくですが6月の別名でもっとも有名なのは、水無月(みなづき)ではないかと思われます。
しかし、6月の別名は水無月だけではありません。
そこでこの記事では、水無月を含め全部で9つのの別名と意味をご紹介していきます。
6月は1月から始まって6番目の月。確かに分かりやすいかもしれませんが何となく味気ないものです。
6月の別名を知ることで、少しでも生活に潤いが生まれると良いですね。
6月の別名1~4
① 健未月
健未月(けんびげつ)は、北斗七星に由来をしています。北斗七星は柄杓(ひしゃく)の形をしていますが、昔の中国では柄杓の先端がどの方向を向くかで月の名前を表していました。
旧暦の6月、柄杓の先端は南南西を向いていました。
中国ではそれぞれの方角に十二支の名前をつけていて、真北が子(ねづみ)で時計回りに回ると、十二支の第8番目にあたる未(ひつじ)は南南西になります。
また、健の字は健やか・丈夫を意味しています。
健の持つ意味と北斗七星の向きが合わさって、健未月という6月の別名が生まれています。
② 夏越月
夏越月(なごしのつき)は、夏越の祓い(なごしのはらい)からきているようです。現在でも「おはらいする」という言葉を聞くことがありますが、これは穢れ(けがれ)を取り除く「祓」からきています。
祓いそのものはいつでも行われますが、1年の中でも6月と12月のそれぞれの末日に大規模な祓いが行われます。
6月の大規模な祓いが夏越の祓い。そして夏越の祓いをする月であることから夏越月という6月の別名が誕生しています。
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③ 季月
季月(きつき)の季には、春・夏・秋・冬の季節のそれぞれの終わりという意味があります。陰暦では春は3月、夏は6月、秋は9月、冬は12月がそれぞれの終わりの月。
そのため、6月を夏の終わりの月として季月という別名がつけられています。
④ 蝉羽月
蝉の羽は薄くて透き通っています。旧暦の6月は、蝉の羽のような薄手の着物を着る季節になるということで、蝉羽月(せみのはづき)という6月の別名が誕生しています。
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6月の別名5~9
⑤ 風待月・松風月
旧暦の6月は、現在の暦では6月下旬~8月上旬になります。現在の6月下旬~8月上旬は梅雨の時期あるいは梅雨明けの時期になります。
何れにしても1年の中でも最も蒸し暑い時期で、吹く風が待ち遠しい季節になります。
そんな季節の状況から風待月(かぜまちつき)という6月の別名が生まれています。
なお6月の別名に松風月(まつかぜづき)というのもありますが、これは「待つ」が転じて「松」になったと考えられています。
⑥ 涼暮月
旧暦の6月は現在では梅雨の末期から夏にかけての時期です。昼間は蒸し暑いけれど、夕方になると涼しくなる。そんなところから、涼暮月(すずくれづき)という、6月の別名がつけられています。
また涼暮月は、接頭語の弥(い)をつけて弥涼暮月(いすずくれづき)と表現することもあります。
⑦ 常夏月
常夏月(とこなつづき)の「常」にはずっと同じ状態が続くという意味があります。旧暦の6月はずっと夏のような暑さが続くということで常夏月という別名が生まれています。
⑧ 鳴神月
旧暦の6月は雷の多い月です。その雷が神に転じて鳴神月(なるかみつき)という6月の別名が生まれています。⑨ 水無月
6月の別名としては水無月(みなづき)が有名です。水無月は知られているだけに、その意味も様々に語られています。たとえば、水無月の意味は「水の無い月」ではなく「水の月」という意見があります。
確かに旧暦の6月は梅雨の時期なので、水の無い月というのは考えにくいものがあります。
水無月の「無」は無いを意味するのではなく、連帯助詞の「の」であり、したがって水無月はむしろ水に恵まれた月であるというものです。
一方、まったく別の意見もあります。
旧暦の6月は稲の生育にとって水がとても大切な時期。
水がいくらあっても足りないということから水無月という別名が生まれたともいわれています。
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さいごに
この記事では、水無月を含め全部で9つの6月の別名をご紹介してきました。
それぞれの別名は、それぞれに深い意味が込められているようです。
もちろん6月の別名はこれだけでなく他にもたくさんあります。
たとえば、波達羅盈月(はだらえづき)などは、意味どころか読み方も難解です。
今回は6月の別名の中でも比較的知られているものをご紹介してきました。
機会があれば、改めて他の別名もご紹介していきたいと思います。
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