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はじめに
この記事では桜の中でも早咲きとされる、5種類の桜の特徴などを簡単にご紹介します。桜の花が咲く頃になると、多くの人が開花宣言を待ちわびるようになり、宣言とともに桜の名所は大きな賑わいをみせます。
ところで、ここで主役となる桜はソメイヨシノ。
日本には数百種類の桜があると言われてますが、植えられている本数で圧倒的多数を占めるのがソメイヨシノです。
また、開花宣言の対象になっているのもソメイヨシノで、日本の桜はソメイヨシノ中心であることは間違いないようです。
さらに、桜では早咲きや遅咲きという言葉が使われていますが、これもソメイヨシノより早く咲くものを早咲きの桜、遅く咲くものを遅咲きの桜と称しています。
早咲きの桜で最も馴染みの深いのは河津桜ですが、ここでは河津桜を含め5種類の桜の特徴を簡単にご紹介します。
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早咲きの桜1 十月桜
十月桜は、マメザクラとエドヒガンの交雑種です。
十月桜は名前の通り概ね10月頃(秋)に花を咲かせますが、翌年の4月頃(春)にも再び花を咲かせる二季咲きの桜です。
もっとも花の数は、秋は少なく、春は多いという特徴があり、秋はポツポツと花が咲いている感じです。
樹高は5メートル程度とそれほど高くはありません。花は八重咲で、色は白あるいは淡いピンク色である場合が多いようです。
秋に咲く桜は、春とはイメージが異なっているものの、気温が低いため長く楽しむことができます。花が少なくなる季節に十月桜はありがたい存在です。
早咲きの桜2 冬桜
冬桜には、広義と狭義があります。
広義の冬桜は、ジュウガツザクラ・コバザクラ・コブクザクラ・シキザクラの総称です。
一方、狭義の冬桜は上記の内、コバザクラを指しています。
ここでは、狭義の冬桜についてお伝えします。
冬桜は、マメザクラとオオシマザクラの交雑種です。
花が咲く時期は、先にご紹介した十月桜と概ね同じで二季咲きです。
また、樹高は5メートル程度、花の色は白あるいは淡いピンク色と、こちらも十月桜と似ています。
ただ、十月桜は八重咲であるのに対して、冬桜は一重咲きという点で異なっています。
また、冬桜の葉は5センチ程度と、他の桜の葉よりも小さいのも特徴で、ここから「小葉桜(コバザクラ)」の名がつけられています。
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早咲きの桜3 寒緋桜(カンヒザクラ)
寒緋桜は台湾など温かい場所に自生する桜で、日本でも鹿児島県や沖縄県で見ることができます。
また暖かい場所を好むものの、関東でも育てることができます。
樹高は暖地で10メートル、気温が低い場所では数メートル。寒緋桜の花は濃いピンク色で、下向きで半開きの花を咲かせます。
花の咲く時期は沖縄県では1月、東京などでは3月頃です。
早咲きの桜4 寒桜
寒桜は、寒緋桜とヤマザクラまたはオオシマザクラの交雑種と考えられています。
寒桜は江戸時代後期より存在が知られていました。
関東地方より南の温暖な気候を好み、特に静岡県熱海市に多く見られたことから熱海桜とも言われています。
樹高は低いものでは2メートル、高いものでは8メートル、一重咲きで淡い紅色の花を咲かせます。
花の咲く時期は、河津桜よりも少し早く、暖かい場所では1月頃より咲き始めます。
なお、大寒桜・修善寺寒桜・河津桜も寒桜の仲間と考えられています。
早咲きの桜5 河津桜
桜の種類の中でも、早咲きの桜として最も知られているのが河津桜です。
河津桜は、伊豆半島の河津町で偶然に発見された一重咲きの桜で、寒緋桜とオオシマザクラの交雑種と考えられています。
河津桜は、4~5cmと桜の種類の中では大きな花を咲かせること、花の色が濃い色であること、花期が長いことなどが特徴としてあげられます。
また、河津町で咲く河津桜は1月下旬から2月にかけてと、ソメイヨシノより花の咲く時期が早いことから、近年は特に人気のある桜として知られています。
まとめ
桜の中でも早咲きとされる、5種類の桜の特徴などを簡単にご紹介してきました。早咲きとは、ソメイヨシノよりも早い時期に咲くという意味で、早咲きの桜は他にもたくさんあります。
この記事でご紹介したのは、早咲きの桜の中でも比較的よく見られるもので、とりわけ河津桜は名所と言われるところも増えています。
早咲きの桜が咲く時期は寒い日も多く、座って花見あるいは夜桜見物の時期ではないかもしれませんが、ソメイヨシノとは異なった魅力もあります。
早咲きの桜が咲いたら、のんびりと散策にでかけたいものです。
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