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目次
遅咲きの桜をご紹介します
この記事では、遅咲きの桜で代表的なものと、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。桜の開花宣言があると、桜の名所と言われるところは大賑わいを見せます。
ところで、桜の名所で楽しめる桜はほとんどがソメイヨシノです。
日本には数百種類の桜があると言われていますが、知名度も実際に植えられている数もソメイヨシノが圧倒的です。
しかし、ソメイヨシノの季節が終わってもまだまだたくさんの桜を見ることができます。そして、ソメイヨシノの後に咲き始める桜を「遅咲きの桜」と称しています。
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遅咲きの桜1 ヤエザクラとサトザクラ
ヤエザクラは、ソメイヨシノが咲き終わった頃から開花を始めます。もっとも、ヤエザクラは一つの品種ではなく、八重に咲く花の総称で多くの種類があります。
ソメイヨシノの花弁は5枚ですが、6枚以上の花弁をつけるものをヤエザクラと称しています。
ヤエザクラは遅咲きの桜である他、ソメイヨシノと比べて開花している期間が比較的長い、花は大きめでふんわりとした形になるものが多いという特徴があります。
※ ヤエザクラの中には遅咲きでないものもあります。
ここでは、ヤエザクラの中でも知られたものをご紹介します。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)
ヤエベニシダレは、エドヒガンに由来する桜です。
名前の通り、八重咲で枝垂れて咲く桜で、小輪で濃い紅色の花を咲かせます。
カンザン(関山)
カンザンは、オオシマザクラに由来する桜です。大輪で濃い紅色の花を咲かせます。
イチヨウ(一葉)
イチヨウは、オオシマザクラに由来する桜です。大輪という点ではカンザンに似ていますが、花の色は淡い紅色又は白っぽく見える点で異なります。
フゲンゾウ(普賢象)
フゲンゾウはオオシマザクラに由来する大輪の桜で、花の色は淡い紅色又は白っぽく見える点でイチヨウに似ています。イチヨウとフゲンゾウの違い
・ イチヨウは雄しべが1本、フゲンゾウは雄しべが2本、。
・ イチヨウの鍔(ガク)はギザギザしてないが、フゲンゾウはギザギザしている。
・ フゲンゾウの若葉は赤みを帯びていている。
などがあげられます。
ウコン(鬱金)
ウコンはオオシマザクラに由来する桜で、最大の特徴は大輪で花の色が黄色いことです。この黄色が、ウコン色(赤が入った黄色)に近い色であることから、ウコンと名づけられています。
ギョイコウ(御衣黄)
ギョイコウは、オシマザクラに由来する桜です。
花の色は濃い緑色で、この点がウコンとは異なっています。
ここまで6種類のヤエザクラをご紹介しました。
なお上記の内、エドヒガンに由来するヤエベニシダレ以外の、オオシマザクラに由来する桜をサトザクラ(里桜)と称しています。
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遅咲きの桜2 ヤマザクラ(山桜)
ヤマザクラは、山に自生する桜を総称する場合もありますが、ここでは固有種としてのヤマザクラをご紹介します。ヤマザクラは日本の固有種で、宮城県・新潟県以南、鹿児島県以北で、古来より親しまれてきた桜です。
樹高は20メートルを超えることもある高木で、花の咲き方は一重咲き、花の大きさは3センチ程度、色は白が多いもののピンク色もあり、さらに変異することもあると考えられてます。
また、ヤマザクラは開花とともに若葉を展開させるのも特徴とされています。
ソメイヨシノよりも本数は少なく目立たない存在ですが、秋の紅葉はソメイヨシノよりも美しいと言われています。
遅咲きの桜3 マメザクラ(豆桜)
マメザクラもヤマザクラと同じく日本の固有種で、元々は関東・中部・近畿に自生する桜です。樹高は数メートル程度と低く、花は小さく下向きに白い花を咲かせます。
桜全体が小ぶりであるとからマメザクラ、また富士山近辺に自生していることからフジザクラと言われることもあります。
なお、マメザクラは個体ごとの変異が大きく、一重咲きのものもあれば八重咲のものもあります。
遅咲きの桜4 オムロザクラ(御室桜)
桜に御室桜という品種はなく、サトザクラの仲間で京都の御室仁和寺(オムロニンナジ)に咲くことから御室桜と言われてます。
樹高は低く、白あるいは淡い紅色の八重咲の桜です。
樹高か低いのは地盤が粘土状で、根を伸ばすことができないためと考えられています。
まとめ
この記事では、遅咲きの桜で代表的なものと、それぞれの特徴を簡単にご紹介してきました。ソメイヨシノの花が散った頃に、遅咲きの桜の開花が始まります。
とりわけ、遅咲きのヤエザクラは人気があり、今ではあちこちで見ることができます。
遅咲きの桜にはソメイヨシノとは異なった魅力があるので、こちらのお花見もおすすめです。
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