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目次
はじめに
ウナギ(鰻)は人気の食材で、特に土用の丑の日のウナギは人気があります。ところで、うなぎには養殖ウナギと天然ウナギがあるのはご存知でしょうか。
実際は、天然のシラスウナギ(うなぎの稚魚)を養鰻業者が育てて出荷する養殖ウナギが出荷量の99%以上を占めているため、天然ウナギを目にする機会はほとんどないかもしれません。
ただ、養殖ウナギと天然ウナギは、同じウナギでも違いがあります。
この記事では、養殖ウナギと天然ウナギの違いを大きく4つに分けて簡単にお伝えします。
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養殖ウナギと天然ウナギの違い 太さや色など
養殖ウナギと天然ウナギの違い 太さ
養殖ウナギは管理されながら育てられているため、成長の度合いが安定していて均一な太さをしています。一方、天然ウナギは生育環境や食物などがそれぞれ異なるため、個体ごとの体型にばらつきがあります。
一般的な太さの違いとしては、養殖ウナギは太くふっくらとした体型、天然ウナギは細身で引き締まった体型をしています。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 肌の色や質感
養殖ウナギの色は、背側は青みがかった黒色、腹側は白色で、色ムラが少ないという特徴があります。また、養殖ウナギの肌はなめらかで光沢があり、さらに管理下で育てられているため傷が少ないのも特徴です。
天然ウナギの肌の色は、背側は緑色から黒色、腹側は黄色味を帯びていますが、黒い斑点や模様が見られることもあり個体差が大きいのが特徴です。
また自然環境の中で育っているため、すり傷など皮膚にダメージを受けているものもあります。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 匂い
養殖ウナギと天然ウナギの違いは匂いにもあります。管理されて育てられた養殖ウナギは、匂いや臭みが少ないのが特徴。
一方、自然環境で育った天然ウナギは独特の匂いを発することもあります。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 太さや色などのまとめ
養殖ウナギと天然ウナギでは育った環境が異なるため、太さや色などに違いがあります。これらの違いは、あくまで一般的な傾向なので例外もあります。
また、ウナギの養殖技術も向上しで天然ウナギに似た品質の養殖ウナギも増えているようです。
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養殖ウナギと天然ウナギの違い 食感や味
養殖ウナギと天然ウナギの違い 食感
養殖ウナギは、人工的に作られた餌で育てられていること、天然ウナギに比べると運動量が少ないとことから、脂肪が豊富という特徴があります。そのため養殖ウナギは焼くと外側はカリッとした食感、内側がふわっとしてとろけるような食感を楽しむことができます。
天然ウナギは、厳しい自然環境の中で育ち運動量も豊富なため、養殖ウナギと比べると脂肪分が少ないという違いがあります。
天然ウナギは身が引き締まり適度な弾力があるのが一般的で、養殖ウナギに比べると噛みごたえのあるしっかりとした食感があります。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 味
養殖ウナギは脂肪分が多いため、まろやかで濃厚な味わいがあります。また、管理された環境下で育てられているため、味が安定しているのも特徴です。
一方、天然ウナギは味に個体差はあるものの、一般的には脂身が少なくすっきりとした味わいになります。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 価格
ウナギは高価な食材ですが、養殖ウナギは高価、天然ウナギは非常に高価という違いがあります。ウナギの価格は地域や時期によっても異なりますが、養殖ウナギは1尾あたり数千円程度であるのに対して、天然ウナギは1万円を超えることも珍しくありません。
養殖ウナギは管理された環境で生産されるため、1年を通して多くの生産量を見込むことができます。
また、需要に応じて出荷量の調整もできるため販売価格の幅が小さいという特徴もあります。
一方、天然ウナギは漁獲量が少ないだけでなく、獲れる時期も限られていて希少価値があります。
養殖ウナギも設備投資やうなぎのエサ代などの経費がかかるものの、安定供給ができるため価格は安定し、天然ウナギに比べたら価格を抑えられるという特徴があります。
養殖ウナギと天然ウナギの違い 旬の時期
一年でもっともウナギが売れるのは、土用の丑の日ではないでしょうか。土用は1年の中で4回ありますが、ウナギが売れるのは夏の土用の丑の日で、月でいえば7月~8月の頃になります。
ところで、夏の土用の丑の日にウナギが売れるのは、ウナギが旬だからでしょうか。
実は7月や8月はウナギの旬ではなく、むしろ夏の暑さで体力を消耗し痩せている時期です。
しかし、これで困ったのはウナギ屋です。
そこで江戸時代、ウナギ屋が平賀源内に頼んでキャッチコピーを作ってもらったところウナギを買う人が増え、これが現在でも土用の丑の日にウナギを食べる習慣として続いています。
江戸時代に養殖ウナギはありません。
では江戸時代のウナギ(天然ウナギ)の旬の時期はいつでしょうか。
天然ウナギの旬の時期は、暑い夏を過ぎ冬眠に備えるため栄養をため込んだ後の秋から初冬にかけてで、月では10月~12月頃になります。
旬の時期の天然ウナギは、脂を蓄えているだけでなく、身が引き締まって美味しくなります。
一方、管理されて育てられる養殖ウナギに旬の時期はありません。
土用の丑の日に合わせて出荷されることが多いものの、養殖ウナギは一年を通して安定供給することができます。
まとめ
この記事では、養殖ウナギと天然ウナギの違いを大きく4つに分けて簡単にお伝えしました。
養殖ウナギに比べると天然ウナギは供給量も少なく価格も高いので、天然ウナギを食べる機会はかなり少ないかもしれませんが、食べる機会があったら養殖ウナギとは異なる味や食感などを楽しみたいものです。
なお、地域や時期による個体差はありますが、養殖ウナギと天然ウナギの一般的な違いをまとめると次のようになります。
養殖ウナギと天然ウナギの主な違いのまとめ
養殖ウナギ | 天然ウナギ | |
太さ | 太くふっくらとしている | 細身で引き締まっている |
色 | なめらかで光沢があり傷が少ない | 個体差があり傷が残るものもある |
食感 | 脂肪が豊富でふわっとした食感 | 噛みごたえのあるしっかりとした食感 |
味 | まろやかで濃厚な味わい | 脂身が少なくすっきりとした味わい |
価格 | 高価 | 非常に高価 |
旬の時期 | 特にない | 秋~初冬 |
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