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はじめに
桜の花は散ると表現されるのに対して、椿(ツバキ)の花は落ちると言われることが多いようです。この記事では、椿の花が落ちる時期や、落ちる理由。
そして、椿の花は落ちるから縁起が悪いと言われていますが、実際はどうなのかについてお伝えします。
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椿が人気の理由とは
椿は江戸時代より品種改良が盛んに行われ、現在では1000以上の園芸種があると言われています。人気が高い理由としては、椿は丈夫で寿命が長いこと、花を楽しめるのが10月~4月までと長いこと、花の色が様々で咲き方も多様であることがあげられます。
また椿は他の花木よりも、一つ一つの花の寿命が長いことも、人気の一つなのかもしれません。
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椿の花が落ちる時期
椿の花が落ちる時期は、椿の花の寿命がきたときです。では、椿の一つ一つの花の寿命はどれくらいかというと、個体差はあるものの1週間~2週間と考えられています。
椿の仲間で、夏に咲く夏椿(シャラノキという名前でも知られています)は、朝に咲き夕方に花がポトリと落ちる一日花です。
それに対して、冬に咲く椿の多くは花の寿命が長いのが特徴です。
椿の花が落ちる理由
同じ椿の仲間でも、山茶花は花弁がはらはらと散るのに対して、椿は花ごと落ちます。その理由は、それぞれの花の特性によります。
学問上の正式な分類ではないようですが、花には花弁が一枚ずつ離れてい離弁花と、花弁が根元でくっつき一枚になっている合弁花があります。
山茶花は離弁花で、椿の多くは合弁花。
そのため、山茶花の花弁は一枚ずつ散るのに足して、椿は花ごと落ちるとされています。
椿の花は縁起が悪いの?
江戸時代は武家政権でした。そして椿の花がポトリと落ちるのは、首が落ちるにつながり、縁起が悪いと言われていました。
果たして、椿の花は縁起が悪いのでしょうか。
調べていくと、どうやら俗説の可能性が高いようですが、ここではそのいくつかをお伝えします。
椿は武士に愛好されていた
江戸幕府第二代将軍徳川秀忠は椿が好きで、江戸城内にたくさん植えていたと伝えられています。また、江戸時代には一大園芸ブームが起こり、町人も武士も盛んに品種改良に励んでいました。
椿も対象の一つで、肥後椿は肥後藩士によって作出されたと伝えられています。
椿は縁起が良い木と考えられていた
椿の花は縁起が悪いと言われる場合が多いようですが、全く逆の考えもあります。椿は常緑樹で、冬でも光沢の葉を保っていることから永遠の命を連想。そのため、神社や寺院、そして家の垣根でも多く用いられていました。
椿の花の縁起が悪いと言われたのはいつ
椿の花は縁起が悪いと言われるようになった時期は、江戸時代や明治時代など諸説あります。特に江戸時代については、園芸ブームが過熱しすぎたため騒動も起きるようになった。それを冷ますために、悪い噂を流布されたと伝えられています。
まとめ
椿の花は縁起が悪いと言われていますが、どうやら俗説である可能性が高いようですし、現実に椿を愛好する人は今でもたくさんいます。もっとも、椿の花は縁起が悪いと考える人がいるかもしれません。
自分で楽しむ分については問題ないものの、誰かに贈るときは注意が必要かもしれないですね。
さいごに
この記事では、椿の花が落ちる時期や落ちる理由。そして、椿の花は落ちるから縁起が悪いと言われていますが、実際はどうなのかについてお伝えしました。
なお、椿と山茶花との違いは次の記事でご紹介しています。お時間がありましたら合わせてお読みください。
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