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この記事では、8月の別名を葉月を含めて8つと、それぞれの意味を簡単にご紹介していきます。
ところで8月の別名が生まれたのは旧暦の時代。旧暦の8月と現在の暦の8月では時期にずれが生じてきます。
年によっても違いがありますが、旧暦の8月は現在の暦でいうと9月上旬から10月上旬頃まで。
現在の暦で8月は真夏の盛り。
一方、旧暦の8月は現在の感覚でいえば秋の始まりから秋のたけなわの頃になります。
旧暦と現在の暦では季節が大きく異なります。そのため、旧暦の時代に生まれた8月の別名は、現代では違和感があるかもしれません。
それでも折にふれて、8月の別名が取り上げられることもあります。
そこで、この記事では8月の別名を葉月を含めて8つと、それぞれの意味を簡単にご紹介していくことにしました。
この記事でご紹介する8月の別名
① 葉月(はづき)
② 秋風月(あきかぜづき)
③ 雁来月(かりきづき)
④ 木染月(こぞめづき)
⑤ 竹の春(たけのはる)
⑥ 月見月(つきみづき)
⑦ 燕去月(つばめさりづき)
⑧ 萩月(はぎづき)
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目次
8月の別名1 葉月(はづき)
8月の別名で最も知られているのが葉月ではないでしょうか。旧暦の8月は、現在の暦でいえば9月上旬から10月上旬。季節はまさに秋の始まりになります。
葉月は葉が生い茂る季節ではなく、葉が落ちはじめる月ということで、これが縮められて葉月になったと考えられています。
8月の別名2 秋風月(あきかぜづき)
旧暦の8月は、現在の暦でいえば9月上旬から10月上旬で、季節は秋。暑い夏が終わり秋風が吹き始める時期であることから、秋風月という8月の別名が生まれています。
8月の別名としては葉月が有名ですが、むしろ秋風月の方がわかりやすい気もします。
8月の別名3 雁来月(かりきづき・がんらいげつ)
雁は、かり又はがんと読みます。
雁はカモ科の水鳥で鴨と仲間ですが、大きさは雁が大きく鴨が小さいという特徴があります。
雁は夏は日本より北の地域で繁殖をしますが、冬は越冬のため日本に飛来をします。
飛来をするのが旧暦8月の頃であることから、雁来月という8月の別名が生まれています。
8月の別名4 木染月(こぞめづき)
旧暦の8月は秋。それまで緑一色だった木々の葉が、紅葉・黄葉していく様を見て、人々は木々が色濃く染まると表現し、そこから木染月という8月の別名が生まれています。
また木染月ではなく、濃染月(こぞめづき)と別の漢字を用いて表現することもあります。
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8月の別名5 竹の春(たけのはる)
竹といえば筍。筍は春に出回るので秋というイメージはありません。しかし、筍が竹になり新葉がでるのは秋の頃。竹にとって若竹が成長するのが秋であることから、竹の春という8月の別名が生まれています。
なお、竹の春ではなく竹春(ちくしゅん)と表記することもあります。
8月の別名6 月見月(つきみづき)
日本では古来より月を愛でる習慣があります。特に有名なのは十五夜ですが、十五夜とは旧暦の8月15日のこと。十五夜になると団子やすすきなどをお供えし、お月見をします。
このことから月見月という8月の別名が生まれています。
8月の別名7 燕去月(つばめさりづき)
燕は日本で繁殖しますが、秋になると日本の寒い冬を避けるため南方に移動します。
8月は燕が去る月ということから、燕去月という8月の別名が生まれています。
8月は燕は去る月(燕去月)だけど、雁がやってくる季節(雁来月)でもあります。
燕去月も雁来月もそれほど知名度はないけれど、風情のあるネーミングですね、
8月の別名8 萩月(はぎづき)
萩は、秋の七草として有名です。萩はマメ科の落葉低木。秋になると一般には紅紫色の蝶形の花を房状につけます。
萩の花は可憐に咲くことから人気のある植物ですが、旧暦の8月は萩の花が咲くころであることから萩月という8月の別名が生まれています。
参考 秋の七草
⇒ 萩(ハギ)、桔梗(キキョウ)、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)、女郎花(オミナエシ)、尾花(オバナ)、撫子(ナデシコ)
さいごに
この記事では8月の別名とはということで、葉月を含めて8つの異名とそれぞれの意味を簡単にご紹介をしてきました。8月の別名が生まれたのは旧暦の時代。
現在の暦で8月はまさに盛夏。一方、旧暦の8月は現在の暦では9月上旬から10月上旬頃。
旧暦と現在の暦では季節が1か月~1か月半程度異なるので、旧暦の8月の別名は現在の8月には当てはまらないかもしれません。
でも、8月に様々な別名があり、それが今でも語り継がれている。それはそれで素敵なことではないでしょうか。
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