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目次
クロッカスとサフランの違い
この記事では、クロッカスとサフランの違いを簡単にご紹介します。クロッカスとサフランは、似たような花を咲かせるので見分け方が難しいという意見もあります。
しかし、クロッカスとサフランは明らかに異なる点があります。その違いがわかれば、見分けるのは案外と簡単なようです。
まずは、クロッカスとサフランの違いを表形式でご案内します。
クロッカス | サフラン | |
1 分類 | アヤメ科クロッカス属の球根 | アヤメ科クロッカス属の球根 |
2 花の咲く時期 | 早春(2月~4月) | 晩秋(10月~11月) |
3 花の色 | 白・黄・紫など | 紫 |
4 雌蕊(めしべ)の色と形 | 黄色で短い | 赤色で長い |
5 別名 | 花サフラン | 薬用サフラン |
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クロッカスとサフランの違い 分類
クロッカスもサフランも、アヤメ科クロッカス属です。
ただし、サフランはアヤメ科クロッカス属サフラン種とさらに細かく分類することができます。
クロッカスは総称で、サフランはクロッカスの中の一つの種類という位置づけになります。
クロッカスとサフランの違い 花の咲く時期
クロッカスとサフランの違いがもっともはっきりとわかるのが花の咲く時期です。クロッカスの花が咲くのは早春、サフランの花が咲くのは秋です。
地域により咲く時期に若干の違いはあるものの、クロッカスは春、サフランは秋に咲く花と考えておいてよさそうです。
ただし、クロッカスは秋咲きや冬咲きの品種もあるので、この点は注意が必要です。
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クロッカスとサフランの違い 花の色
クロッカスとサフランでは、色の数に違いがあります。クロッカスは、白・黄・紫などさまざまな色がありますし、藤色に絞りが入っているものもあります。
クロッカスは品種改良も盛んで、70種類~80種類の品種があると言われています。
一方のサフランは濃淡はあるものの、色の種類は紫色だけです。
クロッカスとサフランの違い 雌蕊(めしべ)の色と形
しっかりと見なければわかりませんが、クロッカスとサフランは雌蕊(めしべ)の色と形に違いがあります。
クロッカスの雌蕊は黄色くて短く、サフランの雌蕊は赤またはオレンジ色で長い。
この違いが、次の別名の違いにもつながっていきます。
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クロッカスとサフランの違い 別名
クロッカスの別名は『花サフラン』。これはクロッカスはサフランに似た植物だけど、サフランとは異なり花の美しさだけを楽しむ植物であることを意味しています。
一方のサフランで思い浮かべるのはパエリアなどに使われる香辛料です。
サフランは現在でも香辛料としてだけでなく、生薬としても用いられています。
そのためサフランには、薬用サフランという別名がつけられています。
香辛料や生薬になるのはサフランの赤く伸びた雌蕊です。サフランの雌蕊を乾燥させたものが香辛料などになります。
もっともサフランの雌蕊は、クロッカスよりも長いとは言ってもあくまでも比較の問題。
実際、サフランの雌蕊は1本が3つの柱頭に分かれてはいるものの、一つの花の雌蕊を乾燥させても香辛料になるのはごくわずかな量。
そのためサフランは高級食材としても知られています。
さいごに
この記事では、クロッカスとサフランの違いについて、違いのポイントをご紹介してきました。
ところで、サフランに似た名前の植物としてサフランモドキやイヌサフランという植物があります。
最後に、この2つの植物を簡単にご紹介します。
サフランモドキは、ヒガンバナ科の球根でゼフィランサスの仲間です。サフランモドキの花の色はピンクで、花の咲く時期は8月~9月になります。
全体的な姿はサフランに似ていますが、花の色も咲く時期も異なります。
イヌサフランは、ユリ科の球根でコルチカムという名前で知られています。
花の咲く時期は10月~11月でサフランと同時期ですが、花の色はピンク又は淡い紫色でサフランとは少し異なります。
また、イヌサフランは花が大きく咲き、花が咲くとサフランよりも華やかな印象があります。
クロッカスもサフランも小さな花を可憐に咲かせてくれます。その花を秋と春に楽しめるのはとてもうれしいことですね。
※ この記事の一番上の写真にある動物が写っています。見つけられましたか?
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