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芍薬と牡丹の違いとは!見分け方の4つのポイントを解説します

芍薬の花
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はじめに

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」、古くから美しい人を形容する言葉として知られています。

この中で、百合(ユリ)はすぐにイメージできますが、芍薬(シャクヤク)や牡丹(ボタン)はどうでしょうか。

芍薬と牡丹をイメージできる人はいても、2つの違いをはっきりと理解している人は少ないかもしれないですね。

芍薬と牡丹は花の咲く姿が似通っていますし、花が咲く時期も近いものがあります。

でも、芍薬と牡丹は似ているけれど違いもあります。

そこでこの記事では、芍薬と牡丹の見分け方がわかる違いを4つあげて、それぞれを簡単に解説していきたいと思います。

最初に芍薬と牡丹の分類上の違いをご紹介します。

 
芍薬(シャクヤク)ボタン科の多年草
牡丹(ボタン)ボタン科の落葉小低木
芍薬も牡丹もボタン科の植物で、同じ仲間であることがわかります。

違いは、芍薬は多年草、牡丹は落葉小低木。つまり、芍薬は草で、牡丹は木になります。

なお、芍薬の草丈は50㎝程度、牡丹の樹高は50㎝~1mで、芍薬よりも牡丹の方が一回り大きいようですが、樹高は樹齢によっても変わります。

※ 小低木とは樹高1メートル以下の木を指しています。

植物学上の違いや、草丈・樹高で、芍薬と牡丹を見分けるのは難しいかもしれないですね。

それでは次に芍薬と牡丹の見分け方がわかる4つの違いを簡単にご紹介していきます。

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芍薬と牡丹の見分方がわかる4つの違いの一覧

芍薬の花芍薬
芍薬(シャクヤク)牡丹(ボタン)
1茎・枝の色緑色の茎木質化した茶色の枝
2冬季の茎・枝茎はなくなる枝が残る
3葉の光沢と形光沢があり切れ込みがない光沢がなく切れ込みがある
4花の咲く概ねの時期と散り方5月上旬~5月中旬・花ごと散る4月下旬~5月上旬・花びらが1枚ずつ散る

1 茎・枝の色

芍薬は草、牡丹は木なので、芍薬と牡丹の見分け方の最大のポイントは、茎と枝の違いです。

芍薬の茎の色は緑色、牡丹の枝の色は木質化した茶色になります。

2 冬季の茎・枝

芍薬は草なので冬季は地上部がすべて枯れ、春に地面から新たに芽が出て、茎が真っすぐに伸びていきます。

牡丹は木なので冬季も地上に幹が残り、春に幹から枝を伸ばしていきます。

したがって、一般的に芍薬は剪定をしませんが、牡丹は樹形を整えるための剪定を行います。

3 葉の光沢と形

芍薬の葉は光沢がありつややかに見えます。また、葉に切れ込みがありません。

一方の牡丹は葉に光沢がなく少しくすんで見えます。また、切れ込みがあり、ギザギザした葉に見えます。

4 花の咲く時期

芍薬は伸びた茎の先に花を咲かせるのに対して、牡丹は伸びた枝の先に花を咲かせます。

芍薬の花は大型で、色は赤・桃・白など。

牡丹の花は大型で、赤・紫・白など。

花の大きさや色は似通っています。

芍薬と牡丹の違いを見分けるとすれば花の咲く時期になります。

芍薬の花の咲く時期は5月上旬~5月中旬で、牡丹の花の咲く時期は4月下旬~5月上旬です。

花の咲く時期は牡丹が早く、芍薬が少し遅いというのが一般的です。

ただし、花の咲く時期についてはその花の置かれた環境や品種によっても異なります。

芍薬と牡丹が同じ場所に植えられていれば見分けることができるかもしれませんが、そうでなければ花の咲く時期で芍薬と牡丹の違いを見分けるのは難しいかもしれないですね。

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まとめ

牡丹の花牡丹

この記事では、芍薬と牡丹の見分け方ができる、4つの違いのポイントを簡単にご紹介してきました。

芍薬と牡丹の大きな違いは、芍薬は草であるのに対して、牡丹は木であることです。

したがって今回ご紹介をした違いの中でも「1 茎・枝の色」と「2 冬季の茎・枝」は見分け方の大きなポイントになりそうです。

ところで、一般的に牡丹は芍薬の根を台木にすることが多いという特性があります。

そのため牡丹だと思っていたのに、春になると根元から芍薬の芽が出てきてしまうことも多いようです。

これを放置しておくと、地面から芍薬の茎が伸び、幹から牡丹の枝が伸びてしまうこともあります。

そうなると芍薬と牡丹の見分け方はより困難なものとなってしまいます。

もっとも、芍薬と牡丹を比べると芍薬の方が丈夫なので、牡丹が枯れてしまうこともあります。

牡丹の木の根元から芍薬の芽が伸びてきたら、芍薬の芽は摘みとってしまう。

牡丹の花を楽しみたい場合は、春先の地面に注意をする必要がありそうです。

 
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