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千両と万両の似ているところとは
この記事では、千両(センリョウ)と万両(マンリョウ)の違いを、わかりやすくお伝えしていきます。千両と万両は違いに迷う木ですが、言い換えるとそれだけ似ているところがあるという意味につながります。
違いの前に、まずは千両と万両の似ているところをお伝えします。
千両や万両は、低木で常緑という特性から、庭の下草として重宝されています。
また、千両も万両も実がなるのは10月から翌年2月頃までと、楽しめる時期も概ねですが一致します。
さらに「両」は江戸時代までの通貨の単位で、千両も万両も高額であることから金運がつく木として人気があります。
千両と万両は、庭木として重宝されているだけでなく、正月の縁起物としても知られています。
千両と万両には、このようにいくつか似ているところがあるため見分け方が難しいと言われてますが、千両と万両には大きな違いもあります。
それでは、千両と万両の違いのいくつかをご紹介していきます。
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千両と万両の違い
千両と万両の違いをいくつかのポイントに分類してみます。
種類と高さの違い
千両はセンリョウ科の常緑樹で、樹高は50㎝~1m。万両はヤブコウジ科の常緑樹で、樹高は約1m。
何れも低木ですが、万両の方が少しばかり高く成長します。
実の色の違い
千両の実は一般的には赤色ですが、黄色・オレンジ色の実をつけるものもあります。万両の実も一般的には赤色ですが、白い実をつけるものもあります。
実の大きさと実のできる場所の違い
千両と万両の実の大きさは、千両が小さく万両が大きいという違いがあり、そのため実のできる場所も異なっています。千両の実は小さくて軽いため、実は葉の上にできます。
一方、万両の実は大きくて重いため、実は葉の下にできます。
時代劇にもでてくる千両は千両箱一つに収まりますが、万両は千両箱で10箱分になります。
どちらも赤い実をつけるという共通項がありながらも、千両よりも万両の方が重いことが、命名の分かれ目になったのかもしれないですね。
また、千両と万両は違いを見分けるのが難しい木と言われていますが、実のできる場所の違いを知れば、千両か万両なのか、その違いを簡単に見分けることができそうです。
葉の形の違い
千両の葉は、周囲がのこぎり状になっていて先が鋭くとがっています。万両の葉は、千両の葉よりも肉厚で反りが強く、さらに葉の縁がよれているのが特徴的です。
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まとめ
この記事では、千両と万両の違いについて、いくつかのポイントをご紹介してきました。
千両と万両は共通する部分が多いだけに、違いを見分けることが難しい樹木と言われています。
最後に、この記事でご紹介した千両と万両の違いを表形式でご案内します。ぜひ、参考になさってください。
千両 | 万両 | |
種類と高さ | センリョウ科、樹高は50㎝~1m | ヤブコウジ科、樹高は約1m |
実の色 | 赤・黄色・オレンジ | 赤・白 |
実の大きさ | 万両よりも小さい | 千両よりも大きい |
実ができる場所 | 葉の上 | 葉の下 |
葉の形 | のこぎり状でとがっている | 反りが強く葉の縁がよれている |
千両の実は小さくて軽いため、実は葉の上にできます。
一方、万両の実は大きくて重いため、実は葉の下にできます。
樹高や葉の形でわかりにくいかもしれませんが、実の大きさと実のできる場所で違いがわかりそうです。
千両も万両も珍しい樹木ではありません。街歩きをしながら千両や万両を探してみてはいかがでしょうか。
なお、概ね同じ時期に似たような花を咲かせる樹木に山茶花と椿があります。山茶花と椿の違いについては別の記事でご紹介しています。
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