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五山送り火の意味とは!全体と文字に分けてご案内します

最終更新日:2018-11-02
大文字の送り火の場所

はじめに

毎年8月16日の夜、京都の夏の夜空を彩る五山送り火。五山送り火は京都だけではなく全国放送でも紹介されるため知らない人はいないのでは。。。

京都五山送り火は、全国的に知名度の高い行事ですが、果たしてどのような意味があるのでしょうか。

この記事では、京都五山送り火の全体的な意味、そしてそれぞれの文字の意味を簡単にご案内していきます。

京都五山送り火の概要

まずは、京都五山送り火の概要をご紹介していきます。

 
文字 点火の場所 点火の時間
東山如意ヶ嶽(ひがしやまにょいがだけ) 午後8時
妙法 「妙」は万灯籠山(まんどうろうやま)・「法」は大黒天山(だいこくてんやま) 午後8時5分
船形 西賀茂船山(にしがもふねやま) 午後8時10分
左大文字 大北山(おおきたやま) 午後8時15分
鳥居形 嵯峨鳥居本曼荼羅山(さがとりいもとまんだらやま) 午後8時20分

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京都五山送り火の起源

大文字の送り火
京都五山送り火の起源は、平安時代まで遡ることができるという意見があります。もっとも記録として出てくるのは江戸時代(1603年「慶長日件録」)ということなので、こちらの方が京都五山送り火の起源としては正解に近いように思われます。

京都五山送り火の背景としては、京都の置かれた状況に大きな関係があるのかもしれません。

京都は長い間、日本の政治の中心になっていました。その中で起こったのが応仁の乱(1467年~1477年)。 応仁の乱では多くの人が犠牲となり京都の町は荒廃しました。

また、地震、暴風雨、洪水、火災が続発したことは、人々にとっては戦いで亡くなった人々のたたりと考えられていました。その怨霊を鎮魂するために始まったのが送り火ではないかと考えられています。

京都五山送り火の意味

京都五山送り火は仏教的な行事です。

今でもお盆になると、始まりに迎え火、終わりに送り火を焚きます。迎え火により亡くなった人々の霊魂をを呼び寄せ、送り火により霊魂をあの世に送り届けます。それを家単位でなく、大がかりにしたのが京都五山送り火と考えられます。

前述のとおり、通常は送り火の前には迎え火があります。しかし、京都にあるのは五山送り火だけで、五山迎え火はありません。

これは、迎え火を行うと招かざる魑魅魍魎(ちみもうりょう)さえも迎え入れてしまうとの考えから、送り火だけが現代に伝わっている。このような説もあるようです。

ところで、「京都五山送り火」を「大文字焼き」と称する向きがあります。大文字焼きは、テレビなどでも普通に言われてしまっているので気がつきにくいことですが、京都五山送り火にははっきりとした意味が込められています。

そのことを考えると大文字焼きと言ってしまうのは、必ずしも適切ではないようです。私自身は京都に住んだことがないので、これまであまり意識をしてこなかったのは事実ですが、これからは京都五山送り火という言葉を大切にしていきたいと考えています。

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京都五山送り火の文字の意味

法の送り火
それでは、京都五山送り火の文字の意味についてご紹介をしていきます。

大文字と左大文字

大文字も左大文字も使われている文字は「大」。そのため、大文字と左大文字の持つ意味はおおむね同じようです。

大の持つ意味としては、次の2つが言われています。

1つは、この世を構成する地・水・火・風の四大要素の四大の大を表すという説。2つ目は、地・水・火・風に空を加えた五大要素の大を表すという説。

また、それ以外では「大」の字を分解すると「一人」になることから人そのものを意味するという説もあります。

さらに、左大文字については大ではなく「天」としていたこともあることから、「天」そのものを表すと考えることもあるようです。

総じていえば「大」の持つ意味には諸説あるというのが「大」の特徴といえそうです。

妙法

妙法は「妙法蓮華経」という言葉からとられています。妙法には素晴らしい法という意味があり、日蓮宗(法華宗)のなかではたくさんあるお経の中でも最高のお経(法華経)と考えられています。

妙法は、日蓮宗(法華宗)に帰依していた人を送るという意味があるようです。

船形

船形については、慈覚大師が唐からの帰路に暴風雨にあい命の危険にさらされたが、南無阿弥陀仏を唱えたところ無事に戻れたという故事にちなんでいるという説があります。

また、船形は「精霊船」と呼ばれることもあり、船首は西方浄土に向いていて、精霊を送るための船であるとも考えられています。

鳥居形

弘法大師が石仏千体を刻んで開眼供養したのを機に、鳥居形が作られたという説。あるいは、麓の愛宕神社の鳥居にちなんで鳥居形が作られたという説があります。

なお、京都五山送り火の中でも鳥居形は最後に点火をされますが、これは鳥居形は愛宕神社の神意を現す形であり、京都に災い事が入らないようにするためと言われています。

さいごに

舟形の送り火
この記事では、京都五山送り火の意味とはということで、全体が持つ意味と文字のそれぞれの持つ意味を簡単にご案内してきました。

ところで、京都五山送り火は葵祭、時代祭、祇園祭とともに京都四大行事に数えられています。最後に、京都四大行事の日程をご紹介させていただきます。

 
葵祭 5月15日
祇園祭 7月1日~7月31日
京都五山送り火 8月16日
時代祭 10月22日
この中で、葵祭・京都五山送り火・時代祭は、京都三大祭の一つに数えられています。

また、祇園祭は、天神祭(大阪市大阪天満宮)・神田祭(東京都神田明神)とともに、日本三大祭の一つに数えられています。

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こんにちは!風来爺です。年金を受け取る年齢ではないものの最近は体力の衰えを感じる自由人です。大学時代はアルバイトばかりしていましたが一応は日本史専攻、そして今は田舎に住んでいて季節の移り変わりを楽しんでいます。そんなことから、このサイトでは季節や歴史の話題を中心に思いつくままいろいろなことを書いています。

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