>
季節 PR

うなぎの旬はいつ?天然と養殖では時期に違いがあった

うなぎの蒲焼
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

この記事では、うなぎ(鰻)の旬はいつなのか。

そして、天然のうなぎと養殖のうなぎでは旬の時期に違いがあるのかについてお伝えします。

まずは、うなぎとはどのような魚なのかを簡単にご紹介をして、次にうなぎの旬の時期はいつなのかについてご案内をしていきます。

果たして、天然のうなぎと養殖のうなぎでは旬の時期に違いがあるのでしょうか。

うなぎ(鰻)とは

うなぎは世界各地に生息をしていますが、日本のうなぎは赤道に近いマリアナ諸島で孵化し、その後、黒潮にのって日本にやってくると考えられています。

うなぎは日本では主に河川に生息をしています。

河川の中でも海に近い河口域や中流域に生息することが多く、産卵の時期になると海に戻り産卵すると考えられています。

日本人はとりわけうなぎを愛好する人が多いようですが、うなぎの生態は今でもわからないことが多い不思議な魚です。

現段階で分かっているのは、産卵の場所が南方の海であること、産卵の時期は5月から6月にかけてであること、そして寿命は20年から30年であること。

その程度のようです。

もっとも寿命については、もっと長いと主張する意見も多いようで、とにかく不思議な魚。それがうなぎです。

スポンサーリンク


うなぎの旬の時期はいつ

では、うなぎの旬の時期はいつなのでしょうか。

私たちが食べるうなぎは、天然もののうなぎと養殖もののうなぎに大別されます。

そして、天然もののうなぎと養殖もののうなぎでは、どうやら旬の時期について違いがあるようです。

そこで、天然ものと養殖ものに分けて、うなぎの旬の時期はいつなのかについてお伝えをしていきます。

天然うなぎの旬はいつ

うなぎは寒くなると冬眠をします。しかし冬眠をしていても体力は使います。そのため、うなぎはその前に十分に体力をつけておかなければいけません。

天然うなぎの場合、旬の時期はいつかというと、この体力をつける時期。季節でいえば冬眠する直前の晩秋から初冬にかけてが旬の時期になります。

旬の時期の天然うなぎは、脂をたくさん蓄えているのが大きな特徴。また、皮も柔らかくねっとりとしていて、身も肉厚でふわふわとしています。

うなぎといえば蒲焼が知られています。

蒲焼は甘めのたれをつけて食べるのが一般的ですが、旬の時期に食べる天然うなぎは白焼きでも十分に脂身の甘味を感じることができます。

天然もののうなぎを食べるのであれば、春や夏ではなく、秋から冬にかけて。

天然もののうなぎにお目にかかる機会はめったにありませんが、食べるのであれば本来の旬の時期である晩秋から初冬にかけてがおすすめです。

養殖うなぎの旬はいつ

一般的に、養殖うなぎは水温やえさなどを管理され育てられます。したがって、養殖うなぎについては旬の時期などはないというのが正解かもしれません。

しかし、日本人はある一定の日にうなぎを食べる習慣があります。それがいつかというと「土用の丑の日」です。

土用というと一般的には夏を連想します。しかし本来の土用は年に4回。立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用といいます。

そして、各季節の土用の最初の日を「土用入り」、土用の最後の日を「土用明け」と称しています。

また、丑の日は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥といった十二支に基づくもので、丑の日は12日に1回巡ってきます。

土用は18日間、丑の日は12日に1回巡ってくるので、土用の期間で丑の日は1日または2日巡ってくることになります。

土用は年に4回あります。

しかし、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣があるのは、立秋の直前にある夏の土用。夏の土用の丑の日になると、うなぎは大量に消費されます。

本来、養殖もののうなぎに旬の時期はありません。しかし、うなぎの需要は夏の「土用の丑の日」に爆発的に増えます。

そのことを考えると、養殖もののうなぎに旬の時期を求めるとすれば、夏の土用の丑の日ということになりそうです。

ところで、どうして夏の土用の丑の日にうなぎを食べるのでしょうか。その由来は江戸時代に遡ることができます。

当時は養殖技術などは発達していなかったので、うなぎといえば天然ものだけ。

しかし、天然もののうなぎの旬の時期がいつなのかというと、前述のとおり晩秋から初冬にかけてです。

夏はうなぎも体力を消耗していておいしいとは言えない季節でした。

しかし、これで困るのはうなぎ屋。

うなぎは1年中獲ることができても、夏のうなぎはおいしくないので売れない。

そこで、うなぎ屋は学者の平賀源内(1728年~1780年)に売れる方法のアイデアを求めたところ、返ってきた答えが人々が夏バテをする夏の土用にうなぎを食べて体力をつけよう。

そのようなセールスプロモーションであったようです。

また、土用の丑の日に「う」のつくものを食べると無病息災でいられるという言い伝えも後押しをしたようで、この頃から土用の丑の日にうなぎを食べるという食文化が定着したと考えられています。

なお、夏の土用入りは年によって異なりますが、7月19日または7月20日。夏の土用明けは8月6日または8月7日になります。

確かに夏の土用は梅雨が明け、1年の中でも最も暑くなる季節。平賀源内の発案したセールスプロモーションは日本人の心にピッタリとフィットしたようです。

 
■合わせて読みたい

スポンサーリンク


さいごに

うなぎ屋の旗
この記事では、うなぎの旬の時期はいつなのか。そして、天然うなぎと養殖うなぎの旬の時期の違いについてご案内をしてきました。

実際のところ、天然うなぎにはめったに会うことはできないですし、見ることはあっても高価で手が出せない場合も多いようです。

手に届くのは養殖うなぎ。その養殖うなぎでさえも国産のものは価格が高騰していて、手が出しにくくなっています。

せめて養殖うなぎだけでも、手の届くところにあってほしいですね。

 
■合わせて読みたい

こちらの記事もお読みください