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お墓参りのマナーで線香に関する4つの事柄を簡単解説!

お墓参りの線香
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お墓参りのマナーで線香に関する4つの事柄

この記事では、お墓参りの線香に関するマナーを4つにまとめてご紹介します。

ところで、お墓参りに線香はつきものですが、線香にはどのような意味があるのでしょうか。

お墓参りの線香の意味については種々語られていますが、最も一般的に聞かれるのは線香の香りや煙で、ご先祖様が安らぎ喜んでいただくことができるというものです。

お墓参りに線香が無くても良いという意見を聞くこともありますが、やはり線香を持参してお墓参りに行きたいものです。

それでは、お墓参りの線香に関する4つのマナーをご紹介します。

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マナー1 お墓参り用の線香を使う

線香は、お墓参り用に使うものと、仏壇用に使うもの、大きく分けると2つの種類があります。

仏壇用に使う線香をお墓参りに使ったからと言って、必ずしもマナー違反とは言えないものの、できれば用途に合った線香を使いたいところです。

では、仏壇用とお墓参り用の線香はどのような違いがあるのでしょうか。一覧にしてご紹介します。

 
仏壇用の線香お墓参り用の線香
材質椨(たぶ)の木の粉末を粘着剤とし、白檀や伽羅などの芳香を加える杉の葉や皮を主な原料とする
芳香あるあまりない
少ない多い
火のつきやすさつきにくいつきやすい
価格高い安い
仮に、仏壇にお墓参り用の線香を使うとどうなるのでしょうか。

仏壇はお墓に比べると閉ざされた空間にあります。そこで、お墓参り用の線香を使うと芳香がない割には、煙ばかりが充満してしまいます。

そして、仏壇のある部屋に煙がこもるだけでなく、仏壇を汚してしまう可能性もあります。

一方、お墓参りに仏壇用の線香を使うとどうなるのでしょうか。

まず、仏壇用の線香は火がつきにくいので、風がある場所では相当の時間がかかってしまいます。

また、芳香があるといっても広い空間では散らばってしまい、あまり意味を持たなくなります。

さらに、仏壇用の線香はお墓参り用の線香よりも高額です。

私はお墓参りに行くとき、お墓の近くの農産物直売所で仏花とともに、お墓参り用の線香を求めます。

直売所で売られているのは、2束で100円のお墓参り用線香ですが、家から持参した仏壇用の線香よりも役に立ってくれます。

お墓参りに仏壇用線香を使うのは、マナー違反とまでは言えないかもしれませんが、用途に合った線香を使いたいところです。

マナー2 お墓参りの線香の火の付け方

線香に火をつけるときは、マッチやライターの火をろうそくに移し、ろうそくからつけるのが原則で、マッチやライターから直接線香に火をつけるのはマナー違反とされています。

ただ、お墓参りは基本的には屋外で行うので、風が強い日などはろうそくを使うことが難しくなります。

このような場合、火事を避けるため、あるいは仏様は線香の香りを楽しむのだから、線香に火をつけなくても差し支えないという考えもあります。

しかし、お墓参りの意味を考えると線香に火をつけるのが一般的です。

風が強い、しかし線香に火をつけたい。

このような場合は、マッチやライターを使うことも差し支えないと考えられます。ただ風の強い日だと、ろうそくだけでなくマッチやライターも役に立たない可能性があります。

最近では、風を避ける機能を持つお線香専用の着火器もあり、お寺などに用意されていることもあります。

それほど高額ではないので、事前に用意してお墓参りに行くことがおすすめです。

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マナー3 お墓参りの線香の火の消し方

線香の火の消し方でマナー違反となるのは、息で火を吹き消すことです。

お線香は仏様にお供えするもので、人の息は不浄という考えがあります。

線香の火の消し方については、お線香を上下に揺らして消す、手でで仰いで消すなどの方法がありますが、線香の火を消すための用具もホームセンターや仏具店などで販売されています。

そして、いつ火を消すかというと、お墓参りが終了した時点で差し支えないと考えられています。

肝心なのは火災を防止をするため、立ち去るときにはしっかりと火の後始末をするということです。

マナー4 お墓参りの線香の本数

宗派によっては、線香の本数が決められている場合があります。

 
天台宗3本香炉に立てるときは1本ずつ離す
真言宗3本香炉に立てるときは1本ずつ離す
浄土宗1本または2本2つに折る
浄土真宗1本香炉の大きさに合わせて折り火を左にして横に寝かせる
臨済宗1本
曹洞宗1本
日蓮宗1本
線香の本数については宗派によって一応の決まりがあるようですが、どうやら厳密ではないようです。

お墓参り用の線香は束になって売っていることも多いかと思いますが、その一束を全部使っても差支えはありません。

線香の本数については宗派によって一応の決まりごとがあるものの、むしろ地域の習慣に従うことのほうがマナーにかなっているのではないでしょうか。

まとめ

線香
この記事では、お墓参りの線香に関するマナーを4つに分けてご紹介してきくました。

ところで、日本に線香の原型が入ってきたのは室町時代の頃で、一般に使われるようになったのは江戸時代に入ってからです。

一方、仏教はそれよりずって以前に日本に伝えられていて、室町時代や江戸時代にはすでに数多くの宗派がありました。

既に各宗派があったところに、線香が一般化し各宗派が線香の使い方をそれぞれに考えた。そう考えると、お墓参りの線香に関するマナーの歴史は案外と新しいことがわかります。

また最近では、お墓参りは周辺への環境の影響への配慮から、ルールが変わりつつありますし、屋外ではなく屋内にお墓参りに行く方も増えています。

もしかしたら将来はお墓参りの線香に関するマナーも変わっていくかもしれないですね。

 
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