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一陽来復の意味と冬至との関わり合いを簡単にご紹介します!

冬至の文字イラスト
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一陽来復の読み方や意味とは

この記事では、一陽来復の意味と冬至との関わり合いを簡単にご紹介していきます。

まず、一陽来復は「いちようらいふく」と読みます。

そして、一陽来復には悪い事が続いた後に、ようやく物事が好転していく意味があるとされています。

また、転じて「この困難を乗り越えれば、成功に繋げることができる。」という意味としても使われることもあります。

ただ、一陽来復が使われるのは1年の中でも一定の時期です。

では、その時期とはいつでしょうか。どうして、その日に一陽来復という言葉が使われるのでしょうか。

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一陽来復と冬至との関わり合いとは

一陽来復が使われるのは、1年の中でもある時期です。

それは、陰暦の11月であったり、新年であったりもしますが、最も使われるのが冬至です。

冬至は1年の中で、最も昼の時間が短く夜の時間が長いとされる日で、冬至を境に少しずつ昼の時間が長くなっていきます。

また冬至は、太陽の力が一番弱い日ではあるが、冬至を境として太陽の力が徐々に増していくスタートの日とも考えられています。

言い換えると、冬至は「陰」が最大限になる日であるものの、冬至以降は少しずつ「陽」の力が強くなっていく。

そうしたことから、冬至を境に運気も上向くということで、一陽来復の熟語が使われるようになっています。

一陽来復の語源

一陽来復の語源は、五経(ごきょう)の中の易経の中にあります。

五経は、儒教の経書で具体的には次の5つがあります。

 
易経えききょう占いの書・哲学の書
書経しょきょう古代中国の歴史書
詩経しきょう古代中国の詩を集めたもの
礼記らいき礼に関する決まりを集めたもの
春秋しゅんじゅう中国春秋時代の歴史書・思想書
一陽来復は「易経」の「地雷復(ちらいふく)」の項にあります。

地雷とは地上に起こる様々な出来事、復には繰り返し起こるという意味があります。

地雷復のなかで、1年の中でも冬至は「陰」が最大限になる日であるが、以降は少しずつ「陽」の力が強くなっていくということで、一陽来復の文字があてられています。

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さいごに

一陽来復のイメージイラスト
この記事では、一陽来復の意味と冬至との関わり合いを簡単にご紹介してきました。

一般的に一陽来復の言葉が使われるのは、1年の中でも冬至の日に限られるようです。

ところで、一陽来復に似た言葉としては、七転八起や人間万事塞翁が馬があります。

七転八起(しちてんはっき)は、人生には浮き沈みがあるが、くじけずに頑張れば物事は好転するという意味。

人間万事塞翁が馬は、人生には浮き沈みがあるが、それは予想できないことなのだから、その都度、喜んだり悲しんだりすべきではないというような意味があります。

一陽来復と、七転八起や人間万事塞翁が馬は確かに意味としては似たようなものがありますが、一陽来復だけが冬至の日と結びつき、七転八起や人間万事塞翁に季節との結びつきはありません。

1年に1回だけ使う一陽来復は、それだけ希少性がある言葉なのかもしれないですね。

 
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