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鮎の旬の時期はいつ?季節ごとの食べ方もご紹介します

塩焼きにした鮎
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鮎はどんな魚なの

鮎(あゆ)の旬の時期はいつごろでしょうか。

この記事では、鮎の旬の時期と季節ごとの食べ方をご紹介していきますが、その前に鮎はどんな魚なのかを簡単にお伝えします。

地域によって若干のずれはありますが、鮎は冬に生まれ翌年の秋にその生涯を終える魚です。そのため、鮎は「年魚」(読み方はあゆ又はねんぎょ)と表記することもあります。

鮎は水温が15度から20度程度の時期に産卵します。鮎が卵から孵化をするのは、産卵から約2週間後。鮎は冬の時期に誕生する魚です。

なお、鮎が卵から孵化するのは川の下流域です。

鮎は川魚として人気の魚ですが、孵化したばかりの鮎はさらに下流の河口域、あるいは海で生活します。

鮎の寿命1年のうち、生まれてから3分の1の4か月程度は河口域や海で生活をします。

もっとも塩分濃度が濃いのは嫌うので、海といっても比較的河川に近いところで生活します。

孵化したばかりの鮎は体長6ミリ程度。その鮎も約4カ月を過ごすうちに、体長5センチ程度に成長します。

季節は春。4月から5月にかけて成長した鮎はいよいよ川を遡上します。

また、それまでの鮎の主食はプランクトンであったのに対し、川を遡上する鮎の主食は石などに付着をするコケなどに変わっていきます。

そのため、稚鮎から若鮎に成長する過程で、歯の形が変化します。

鮎は成長しながら川を遡ります。鮎の独特の香りは多くの人に愛好をされていますが、それは主食がコケなどであるためです。

鮎は「香魚」(読み方はあゆ)と称されることもあります。

※ 鮎は稚魚の頃から香りを持っているので、その香りは必ずしもコケに由来するものではないという説もあります。

また、成長した鮎は縄張りをつくり他の鮎の侵入を防ぐという習性があります。鮎の字を分解すると、魚偏に占。この占を「占有」の言葉と結びつけて、鮎という字が生まれた。

そんな説もあるようです。

※ 縄張りを持たない鮎がいることも知られています。

川の上流で成長をした鮎は夏の終わりころになると、次世代に子孫を残すための準備を始めます。

成長過程では黄色が混ざった明るい灰色。卵を産む季節になると、鮎の色は黒っぽく変化します。

卵を持ったメスの鮎を「子持ち鮎」と称しています。

また、鮎は川の上流域から下流域へと場所を移動させます。この時期の鮎を「落ち鮎」と称しています。

やがて下流域に達した鮎は秋の終わり頃、産卵をして短い一生を終えます。

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鮎の旬の時期はいつ?季節の食べ方もご紹介

釣られたばかりの鮎
鮎は1年で一生を終える魚です。そのため鮎の旬の時期は短く、その時期は6月あるいは7月と言われています。

もっとも人気の高い鮎。旬の時期だけでなく、鮎は季節ごとに様々な食べ方が紹介されてます。

5月から6月初旬の季節の稚鮎

鮎は香魚と言われていますが、この時期の鮎には鮎特有の香りはあまりないようです。

ただ、旬の走りでしょうか。川の下流域から遡上する時期の鮎を愛する人もいるようです。食べ方は主に甘露煮として供されています。

6月から7月の季節の若鮎

この時期の鮎はまさに旬。

川の上流域までに遡上した鮎は体長12㎝~15㎝になります。

また、コケを十分に食べ成長した鮎は香魚、「瓜の香り」とも表現される良い香りを持つようになります。

6月から7月にかけての若鮎は脂がのりはじめ、鮎独特の風味を楽しむことができます。

食べ方は、主に塩焼き。シンプルな調理方法が、鮎のおいしさをダイレクトに伝えてくれます。

また、さらに鮎のおいしさを伝えてくれるのが「せごし」。せごしは新鮮で大きな鮎の内臓などを取り出し生で食べるというものです。

せごしは一般的にはあまりなじみはありませんが、鮎の魅力を最も感じさせてくれる食べ方なのかもしれないですね。

夏の終わりの季節の子持ち鮎と落ち鮎

成長した鮎は夏の終わりになると、産卵のため川を下るようになります。この時期の鮎は卵を持っているため「子持ち鮎」と言われています。

さらに川を下るようになった鮎を「落ち鮎」と称しています。

何れも鮎の旬の時期のおいしさは失われていますが、子持ち鮎や落ち鮎を愛好する人も多いようです。

なお、子持ち鮎の食べ方は塩焼き。旬の時期のおいしさは失われていますが、子持ち鮎の塩焼きにはそれなりの風味があります。

また、落ち鮎の食べ方の主流は甘露煮や煮びたし。

落ち鮎になると風味が落ちているため、旬の時期の食べ方は不向きなようですが、鮎のおいしさをそれなりに楽しむことはできそうです。

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さいごに

この記事では、鮎の旬の時期や、季節ごとの食べ方などをお伝えしてきました。

毎年、6月頃になるとスーパーの店頭などにも鮎が売り出されるようになります。もちろん、これらの鮎のほとんどは養殖もの。

鮎には天然ものと養殖ものがあります。スーパーなどで販売されている鮎の多くは養殖もので、天然ものよりも脂肪分が多いのが特徴です。

一方、天然鮎は釣り愛好家に人気があります。

6月頃になると鮎釣りが解禁され、アユ釣りで知られたところは多くの釣り客で賑わいます。鮎の解禁される時期が、鮎の旬の時期。

釣りの愛好家でないと、なかなか天然ものの鮎にお目にかかることはできません。どうしても天然ものの鮎が食べたいときは観光簗などに行くしかないのでしょうか。

今年も養殖ものの鮎は食べられるかもしれませんが、できれば天然物の鮎を食べてみたいですね。

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