スポンサーリンク
鉢植えの紫陽花を育てる
この記事では、鉢植えの紫陽花の育て方についてお伝えします。紫陽花は花の美しさもさることながら、丈夫で育てやすいことでも人気があります。
ただ、鉢植えの紫陽花を育てるのは案外と難しいものです。
多くの場合、鉢植えは花が咲いている状態のものを購入して楽しみます。
ただ、その鉢植えは専門業者が売れる時期に花を咲かせようと、温室で育てたり、成長を促すための薬品を使っていることが往々にしてあります。
それが一般家庭という、ある意味厳しい環境に置かれるので、花の咲いている間はまだしも、花後に枯らしてしまうことも決して珍しい事ではありません。
また、紫陽花は多くの品種があるので、種類によって育て方が異なることもあります。
この記事では、一般的な紫陽花(西洋アジサイ)を念頭に、鉢植えの紫陽花の育て方をお伝えします。
鉢植えの紫陽花の育て方については、剪定・植え替え・水やりなどのそれぞれにポイントがあるようです。
スポンサーリンク
鉢植えの紫陽花の育て方 剪定
紫陽花の剪定は、花が終わったらできるだけ早くというのがポイントです。地域によって時期は異なりますが、梅雨が明ける前までに終わらせておくことが望まれます。
剪定する場所は、花の下2節下の2~3センチ上のあたり。こうしておけば、カットした下の葉脇から花芽ができる可能性が高まります。
なお、カットした枝を挿し木にして増やす方も多いようです。
スポンサーリンク
鉢植えの紫陽花の育て方 植え替え
剪定をしたら次に植え替えを考えます。この場合の植え替えは、鉢植えを地植えにするのではなく、違う鉢に植え替えすることを意味しています。
購入した鉢植えの紫陽花は、花に比べて鉢が小さいことが多いようです。
これこそ専門家の技なのかもしれませんが、紫陽花も根を伸ばして成長するので、放置すると根詰まりを起こしてしまいます。
根詰まりを起こすと新しい根が成長しなくなり、枯れてしまいます。
一番わかりやすいのは、鉢底の穴から根がはみ出ている状態です。こうなったら、植え替えを考える必要が出てきます。
植え替えをするときは、これまでの鉢より一回り大きなものに植え替えをします。
小さな鉢から大きな鉢に変えれば隙間が生まれるので、そこに培養土などを足していきます。
ただ、鉢のサイズを大きくできないこともあります。
そんな時は、紫陽花の根を少しカットし、根を減らしたうえで植え替えをします。ただし、根を痛めてしまう可能性があるので、リスクが少し高まります。
なお植え替えの時期は、剪定が終わった後、あるいは紫陽花が休眠期に入る11月~2月頃。
植え替えするための鉢は、その後の根の成長を考えると素焼き鉢が望ましいと言われています。
しかし、素焼き鉢は重いと感じる方は、プラスチックの鉢でも差し支えはありません。何れにしても、その後の水やりが大切です。
なお紫陽花は品種によって、土壌のPH値で青からピンクへ、あるいはピンクから青へ色を変えることがあります。
紫陽花の色を気にかけている方は、植え替え時の工夫が必要です。
鉢植えの紫陽花の育て方 日照・水やり
鉢植えの紫陽花は、地植えの紫陽花よりも成長が遅いとはいえ、一方では持ち運びが容易というメリットがあります。紫陽花は半日蔭でも育ちますが、言い換えると強い日差しや水分不足には弱い花木です。
日差しについては、夏の強い日差しを避けることが大切です。夏の直射日光に長い時間当てると、葉焼けして株を弱らせてしまいます。
少なくとも真夏の間は、半日蔭の場所に置く方が良いのではないでしょうか。
それ以外の時期であれば日向でも育ちますが、紫陽花は西日を嫌います。西日が当たる場所には置かないというのもポイントになります。
次に水やりですが、紫陽花は葉が大きく、水分も蒸発しやすいため、乾燥に注意が必要です。
ただし、過度な水やりは根を腐らせてしまいます。
紫陽花は極度の乾燥を嫌いますが、同時に過度の水分も嫌います。
紫陽花の水やりの基本は、表面の土が乾いていたら考える。
表面の土が乾いていても、土の中に十分な湿気が残っていることもあるので、葉の状態を見て水やりを考える。
このあたりが基本になります。
夏の暑い日、日差しが強い場所にある紫陽花は、1日に2~3回水やりが必要になることもあります。
一方、日陰で管理されていれば2~3日に1回くらいで十分ということもあります。
このあたりは、土の状態と葉の状態で判断することが大切です。
鉢植えの紫陽花の育て方 肥料
紫陽花はあまり肥料を必要としない花木で、与えすぎはかえって株を傷める原因にもなります。肥料の袋に適量などが書かれているので、それに従うことが無難です。
なお、肥料のバランスとしては発酵油粕・骨粉などのリン酸カリウム肥料を多めに、油粕などの窒素系肥料を少なめにします。
※ リン酸カリウム肥料は花や実を充実させる肥料、窒素系肥料は茎や葉の生長を促す肥料です。
まとめ
紫陽花は丈夫で育てやすいことで人気がありますが、鉢植えの紫陽花を育てるのは案外と難しいものです。
また、鉢植えは地植えよりも制約が多いため、管理のハードルは上がってしまいます。
ただ、紫陽花は落葉低木の花木。
花が終わったら捨ててしまう方もいますが、適切に管理すれば翌年以降も美しい花を見ることができます。
この記事では、鉢植えの西洋アジサイの育て方についてお伝えしてきましたが、一番良いのは購入時についている説明書。
説明書を読んだうえで、あるいはお店の方に確認したうえで、購入することが鉢植えの紫陽花の育てるうえで最も適切な方法ではないでしょうか。
■合わせて読みたい
スポンサーリンク
スポンサーリンク