紫陽花の色が変わる理由や変える方法などをお伝えします

はじめに

紫陽花は、同じ時期に咲く花があまりないこと、花期が長いこと、丈夫で育てやすいことなどで人気があります。

ところで紫陽花は、ピンクが青になったり、逆に青がピンクになったりと、色が変わることがあります。

どうして紫陽花は色が変わるのでしょうか。

この記事では、紫陽花の色が変わる理由や、色を変える方法などについてお伝えします。

色が変わらない紫陽花もある

紫陽花は人気のある花木だけに改良も盛んで、毎年のように新しい品種が誕生しています。多種多様なのが紫陽花の大きな特徴ですが、色についてはどうでしょうか。

紫陽花の色が変わることは、よく知られています。

しかし、すべての紫陽花の色が変わるかというと必ずしもそうではなく、変わらないものもあります。

この後でご紹介しますが、紫陽花の色が変わる理由は土中のPH値の影響です。しかし、紫陽花の品種の中にはPH値の影響を受けないものがあります。

色が変わらない紫陽花でよく知られているのは、アナベルなど白い紫陽花です。

白い紫陽花は色素を持たないので、PH値の影響を受けることもなく、稀に例外はあるもののピンクや青に色が変わることもないと考えられています。

紫陽花は、色が変わる花木と言われていますが例外もあるようです。

紫陽花の色が変わる理由とは

紫陽花は、ピンクが青になったり、青がピンクになったりと、色が変わることがあります。

紫陽花の色が変わる理由は、紫陽花が植えられている土壌にあります。

土中のPH値が酸性であれば紫陽花は青くなり、アルカリ性であればピンク色になります。

土にはアルミニウムが含まれています。

酸性だと土中のアルミニウムが溶けやすくなり、溶けたアルミニウムの影響で、紫陽花は青色に傾く傾向があります。

逆にアルカリ性だと土中のアルミニウムが溶けず、紫陽花はピンク色に傾く傾向があります。

そう考えると、アルミニウムが含まれない土壌ならば紫陽花の色は変化しないと言えそうですが、一般的にアルミニウムは土中に含まれているもののようです。

日本では、ピンク色の紫陽花よりも、青色の紫陽花を多く見かけます。

日本列島は火山列島とも言われていますが、火山灰などは酸性。そのため、日本の紫陽花は青色が多いと言われています。

紫陽花の色が変わる一番の大きな理由は、紫陽花が植えられている土壌にあります。

しかし、品種によって影響を受けやすいものとそうでないものがありますし、土壌に含まれるアルミニウム以外の成分や、土壌の水分量の影響も受けます。

紫陽花は、土壌が酸性であれば青系、アルカリであればピンク系になる可能性が高いとはいえ、色の変化具合は他にも様々にあるようです。

 

紫陽花の色を変えるためには

紫陽花の色を青からピンクにするためには、酸性土壌をアルカリ性土壌に変える。

逆にピンクから青にするためには、アルカリ性土壌を酸性土壌に変える。

紫陽花の色が変えるため、一般的に行われているのが土壌の改良です。

紫陽花の色を青からピンクに変える

紫陽花の色を青からピンクに変える。

酸性土壌をアルカリ性土壌に変えるには、土に石灰を混ぜ込む方法が知られています。

また、赤色の発色を高める赤アジサイの肥料も販売されています。

確実な色の変化を期待する場合は、効果を考えて配合された肥料の方がおすすめかもしれません。

紫陽花の色をピンクから青に変える

紫陽花の色をピンクから青に変える。

アルカリ性土壌を酸性土壌に変えるには、土にピートモスや鹿沼土など酸性のものを混ぜ込む方法が知られています。

また赤アジサイの肥料と同様に、青アジサイの肥料も販売されています。確実な効果を期待する場合は、こちらの方がおすすめかもしれません。

まとめ

この記事では、紫陽花の色が変わる理由などについてお伝えしました。

実際には、紫陽花のすべての品種が色を変えるわけではありません。

また、紫陽花の色が変わる理由は土壌であるとはいっても、それだけでもありません。

そして実際によく聞かれるのは、土壌の性質を変えても色が濁ってしまったり、色が混ざったりと、期待通りにはいかなかったというものです。

紫陽花の色が変わる理由は分かっても、人為的に色を変えるのは案外と難しいようです。

ところで、ピンクの紫陽花を鉢で購入して、大きくなったので地植えにしたら紫陽花が青くなった。

このあたりが、一番多く聞かれる話ではないでしょうか。

ご案内した通り、日本の土壌は酸性が主流なので、青がピンクに変わるより、ピンクが青に変わる場合が圧倒的に多いようです。

植え替えは最初が肝心。

地植えしても引き続きピンク色の紫陽花を楽しみたい方は、植え替えの前に土壌をアルカリ性に変えておくことが大切と言えそうです。