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この記事では、夏に花が咲く木で、かつ街中でも普通に見かける木を8つ選んでご紹介します。
うだるような暑い夏。
夏になると人は夏バテしますが、それは草木も同じ。草木の多くも夏になると元気をなくしていきます。
一方、夏になると元気に花を咲かせてくれる樹木もあります。
建物に入ればエアコンも効いていて快適に過ごせますが、屋外ではそういうわけにもいかず、建物の影を探したり、木陰を探したりします。
そして、木陰に入り上を見上げるときれいな花がさいていて、心を和ませてくれる。そんな経験はありませんか。
夏に花が咲く木8選
まずは、ご紹介する8種類の木を50音順でご紹介します。① キョウチクトウ
② サルスベリ
③ デイゴ
④ ナツツバキ
⑤ ノウゼンカズラ
⑥ ブッドレア
⑦ フヨウ
⑧ ムクゲ
② サルスベリ
③ デイゴ
④ ナツツバキ
⑤ ノウゼンカズラ
⑥ ブッドレア
⑦ フヨウ
⑧ ムクゲ
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① キョウチクトウ(夾竹桃)
キョウチクトウはキョウチクトウ科の常緑樹で、花の咲く時期は7月~9月です。
キョウチクトウの名前のうち、「竹」は葉の形が竹、「桃」は花が桃に似ているからとされています。
「夾」についてはっきりとしたことは分かりませんでしたが、夾には「はさむ」という意味があります。
キョウチクトウ見ると、葉に挟まれるように花が咲いています。
もしかしたら、この花の咲き方からキョウチクトウという名前になったのでしょうか。
キョウチクトウは園芸種が多いことで知られています。そのため、花の色は白・紅・黄、咲き方も一重・八重など様々にあります。
また、キョウチクトウは強健な木として知られていて、放任するとどんどん大きくなってしまいますが、一方、排気ガスなどにも負けないので街路樹に用いられることも多いようです。
なお、キョウチクトウには毒性がありますので、誤食などに対する注意が必要です。
② サルスベリ(百日紅)
サルスベリはミソハギ科の落葉樹で、花の咲く時期は7月~9月です。
サルスベリの名前の由来は、幹がすべすべしていて木登りがうまいサルでさえも滑り落ちてしまうからと言われています。
また、百日紅はサルスベリの花が長期間咲き続けることから、この漢字があてられています。
サルスベリの花は枝先に縮れたような小花がこんもりと咲きます。花の色は白・ピンク・紅など。
サルスベリは樹形が整えにくいので、家庭の庭に植えられることが多い木ですが、日当たりや風通しの良い場所を好むことから、街路樹などにも利用されています。
③ デイゴ
デイゴはマメ科の落葉樹で、花の咲く時期は7月~9月です。
デイゴの原産は東南アジアということから、日本で普通に見かけるのは関東以西ということになります。
特に沖縄県では県花になるなど、日本でも南方の地方では一般的な花として知られています。
デイゴの花の色は紅色。
性質は丈夫ですが、高温と日当たりと肥料を好むので、多くの花を楽しみたい場合は、特に広い庭が適していると言えそうです。
④ ナツツバキ(夏椿)
ナツツバキはツバキ科の落葉樹で、花の咲く時期は6月~7月。シャラノキという別名でも知られています。
ナツツバキが生育する場所は北海道を除く全国。乾燥する場所や日当たりの悪い場所は苦手にしますが、基本的には丈夫な木です。
ナツツバキの花は直径5㎝程度の5弁の白い花。朝に花を咲かせると夕方には落下しますが、次々と新しい花を咲かせ続けてくれます。
今回、ご紹介する木の中では、比較的花期が早く訪れますが、初夏に清々しい花を咲かせてくれるのがナツツバキです。
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⑤ ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラは、ノウゼンカズラ科の落葉樹でつる性の木です。
花の咲く時期は7月~9月で、花の色は一般的には、だいだい色又は赤色で大きな花を咲かせます。
つる性の木なので街路樹として見かけることはほとんどないと思われます。
もっとも、ノウゼンカズラは明るく大きな花が特徴的で、東北南部以南で生育可能なので、公園や庭園、あるいは家庭の庭で見かけることができます。
⑥ ブッドレア
ブッドレアはフジウツギ科の落葉樹で、フサフジウツギの名前でも知られています。
また、ブッドレアは香りがあり、花の咲くころには蝶が寄ってくることから、バタフライブッシュと呼ばれることもあります。
花の咲く時期は7月~10月で、径1㎝程度の小さな花を房状に咲かせます。
花の色は紫色が多いようですが、白色・紅紫色などあり、中には花の色に青みのある品種もあります。
ブッドレアは東北南部以南で生育可能で、どのような場所でも育つという特性があります。
また、樹高が低い割には大きく広がって見栄えも良いことから、観賞用として家庭の庭でよく見かけることができます。
⑦ フヨウ(芙蓉)
フヨウはアオイ科の落葉樹で、花の咲く時期は8月~10月です。
夏に花が咲く木の中でも花期は遅い方。夏の終わりころから咲き始めるのがフヨウで、フヨウは朝に花を咲かせ、夕方にはしぼんでしまいます。
花の色は白やピンクで、径は10㎝~14㎝程度です。
フヨウの中でも、朝は白、昼はピンク、夕方は紅色になる「酔芙蓉」は特に人気があります。
フヨウは東北南部以南で生育可能で、日当たりのよい肥沃な場所を好みます。
低木ですが、条件さえ整えば大株に育ち、夏の終わりの暑い時期に大きく美しい花を咲かせてくれるので、庭に単植すると風情があります。
⑧ ムクゲ(木槿)
ムクゲもフヨウと同じくアオイ科の落葉樹で、花の咲く時期は8月~9月です。
花の色は白や紅紫色、咲き方は一重や八重が一般的です。
花はフヨウと同じく、朝に咲き夕にはしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせるので、夏の間ずっと咲いているように見えます。
ムクゲは北海道南部以南で育ち、場所も選ばないので、公園や庭園だけでなく街路樹に使われることもあります。
なお、フヨウとムクゲは同じ仲間で、花の咲く時期も、花の色も、1日でしぼんでしまう1日花であるという特性も似通っていて、見分けが難しいと言われています。
専門的に調べると、見分け方についてはいくつかのポイントがあるようですが、ここでは最も簡単な見分け方についてご紹介します。
フヨウとムクゲの最も大きな違いは花の大きさです。
フヨウの花は径は10㎝~14㎝程度、それに対してムクゲの花の径は5㎝~10㎝程度。
例外もあるので絶対的な見分け方ではありませんが、花が大きければフヨウ、小さければムクゲと考えてもよさそうです。
まとめ
この記事では、夏に花を咲かせる木を8種類選んで、それぞれの特徴を簡単にご紹介してきました。今回取り上げたのは、夏に花を咲かせる木で、街中などでも普通に見かけることのできる木です。
夏の暑い中、外に出るのは億劫ですが、外に出なければいけないこともあります。
そんな時、夏に元気な花を咲かせる木を見て、ほっとするのは私だけでしょうか。
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