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桜餅に道明寺とあるけど違いはあるの?長命寺も知れば答えが見える

はじめに

この記事では、道明寺の桜餅と長命寺の桜餅の違いについて簡単にお伝えをしていきます。

さて、まずは私自身の経験からお伝えしていこうと思います。私は東京のはずれのほうで生活をしていますが、母方の実家が新潟にありました。そして毎年春になると、新潟から桜餅が送られてきました。

その桜餅とは道明寺。関東地方の桜餅は長命寺が主流のようですが、私は大人になるまで道明寺だけが桜餅だと思っていました。

確かに都内のデパートでは長命寺の桜餅が「桜餅」と書かれ売られていました。でも、それは桜餅の新商品。決してこの食べ物は「桜餅」ではないと心の中でつぶやいていた記憶があります。

もちろん今はそんなことはありません。桜餅は大きく分けると長命寺と道明寺との2種類があり、大きな違いがあることも知っています。

ただ私の知識は漠然としたもの。長命寺と道明寺には具体的にどのような違いがあるのか、ちょっと気になって調べてみることにしました。

では、長命寺の桜餅、道明寺の桜餅、2つの桜餅の由来や作り方の違いなどについて、お伝えをしていきます。

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長命寺と道明寺の桜餅の由来

まずは、長命寺の桜餅と道明寺の桜餅の由来を簡単にご紹介していきます。

桜餅が誕生したのは江戸時代。8代将軍徳川吉宗の時代、1717年に江戸向島の長命寺で門番をしていた山本新六が、寺の境内で売り出したのが長命寺の桜餅の由来と言われています。

最初に誕生した桜餅は、長命寺であったようです。

当時、向島の隅田川は桜の名所として知られており、桜の季節は多くの花見客でにぎわっていました。その桜の葉を使った長命寺の桜餅は江戸の大ヒット商品となりました。

一方、道明寺の桜餅は長命寺の桜餅をヒントに考案されたものと言われています。道明寺の桜餅ができたのは、1830年代の天保の頃。現在の大阪府藤井寺市の道明寺で作られたのが始まりです。

長命寺と道明寺の歴史を比べると、長命寺の桜餅の100年後に道明寺の桜餅が生まれています。なお、道明寺の桜餅を作ったのは土佐屋と伝えられています。

 
生まれた年 生まれた場所 考案者
長命寺 1717年 江戸の長命寺 山本新六
道明寺 1830年頃 大阪の道明寺 土佐屋

2つの桜餅の作り方の違い

長命寺と道明寺の桜餅は深い結びつきがあります。しかし見かけは大違い。それは長命寺と道明寺の桜餅の作り方に違いがあるためです。

では、長命寺と道明寺の桜餅の作り方にはどんな違いがあったのでしょうか。それぞれを簡単にご紹介していきます。

長命寺の桜餅の作り方

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長命寺の桜餅はあんこを桜色の薄い皮でくるみ、さらにその外側を塩漬けした桜の葉で巻いたものです。

桜色の薄い皮の原料は小麦粉。その小麦粉を桜色に着色し焼いたものが薄い皮になります。見かけはクレープのような感じです。

長命寺の桜餅は薄皮が滑らかなので、包んでいる桜の葉を容易にはがすことができます。桜餅の桜の葉は食べられるものですが、はがすことが容易なために桜の葉を桜餅と一緒に食べる人もいれば、桜の葉をはがして食べる人もいます。

長命寺の桜餅は、桜の葉の香りを楽しめるのが特徴で、この香りを愛する人も多いようです。

なお、長命寺の桜餅は関東風とか関東型の桜餅と言われることもあります。

道明寺の桜餅の作り方

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道明寺の桜餅は、もち米を加工した道明寺粉を使って作ります。あんこに砂糖を加えて、蒸した道明寺粉でくるみ、さらにその外側を塩漬けをした桜の葉で巻いて作ります。

道明寺の桜餅は餅の表面のブツブツとした食感が特徴です。また、道明寺の桜餅は周りでくるんだ桜の葉をはがしにくいということから、桜の葉も一緒に食べるのが一般的です。

なお、道明寺の桜餅は関西風とか関西型の桜餅と言われることもあります。

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地方によって桜餅の主流に違いがある

長命寺の桜餅は、江戸で生まれ関東風とも言われる。

道明寺の桜餅は、大阪で生まれ関西風とも言われる。

では、長命寺の桜餅は関東だけで流通したのでしょうか。道明寺の桜餅は関西だけで流通したのでしょうか。どうも違うようです。

関西以西でも長命寺の桜餅が主流だった地域。逆に関東以北でも道明寺が主流だった地域。地方によって桜餅の主流には違いがあったようです。

長命寺の桜餅が主流とされたのは関東地方。また、東北地方の太平洋側や山陰地方のうち鳥取県西部や島根県東部も長命寺の桜餅が主流となっています。

関東地方や東北地方はともかくとして、山陰地方の一部も長命寺の桜餅が主流なのは驚きです。なんでもこの地方を治めていた大名が参勤交代の折りに長命寺の桜餅が持ち込まれ、それが一般化したようです。

道明寺の桜餅が主流とされたのは関西地方。また、当時の北前船など流通経路の影響から近畿以西の西日本、北陸地方、東北地方の日本海側、北海道などでは道明寺の桜餅が主流となっています。

では、関東風と関西風の境目は何処かというと、諸説あるようですがどうやら静岡県あたりに境目があるようです。静岡県でも西部の愛知県よりは道明寺、東部の神奈川県よりは長命寺が主流と言われています。

 

★ 長命寺の桜餅が主流の地域

⇒ 関東地方、東北地方の太平洋側、山陰地方のうち鳥取県西部や島根県東部

★ 道明寺の桜餅が主流の地域

⇒ 関西地方、近畿以西の西日本、北陸地方、東北地方の日本海側、北海道

★ 長命寺の桜餅と道明寺の桜餅の境目

⇒ 静岡県あたり

 

まとめ

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東京では長命寺の桜餅を「桜餅」、道明寺の桜餅を「道明寺」と区分することが多く、大阪や京都では道明寺の桜餅を「桜餅」、長命寺の桜餅を「長命寺餅」と区分することが多いようです。

また、それ以外の地方では「道明寺餅」「長命寺餅」と区分することもあれば、どちらも単に「桜餅」とまとめて呼んでいる場所も見受けられます。

さらに京都では、長命寺でもなく道明寺でもない桜餅が発展するなど、桜餅は地域性豊かな和菓子です。

この記事では、道明寺の桜餅と長命寺の桜餅の違いなどを中心にご案内をしてきました。特に贈答品として桜餅を使う場合、長命寺と道明寺の桜餅の違いには注意が必要かもしれないですね。

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