バラの夏の剪定の時期や方法などをわかりやすくお伝えします！

はじめに

この記事では、バラの夏の剪定の時期や、剪定の方法などをわかりやすくお伝えします。

バラは日本に限らず世界中で人気が高い花木で品種改良も盛ん行われています。

そのためバラの品種は数多くありますが、大きく分けると１年に１回だけ咲く一季咲きと、主に春と秋の年２回咲く四季咲きがあります。

この中で秋にも花を咲かせる四季咲きの品種は、夏に剪定を行うことで、秋にも花を楽しめるようになります。

ここでは、バラの中でも四季咲きのバラの夏の剪定の時期や方法などをお伝えします。

バラの夏の剪定の時期

バラは花が終わったら、しおれた花の摘み取りをその都度行います。

そのうえで、バラの夏の剪定の時期をお伝えすると、全体的に春バラの見頃が終わった後が最適です。

地域や品種によって違いはあるものの、バラの夏の剪定の時期としては一般的に8月下旬から9月上旬に行うのがおすすめです。

バラの夏の剪定の目的

夏にバラを剪定する大きな目的は、秋に美しいバラを咲かせるためです。

四季咲きのバラの場合、春に咲くバラは花数が多く花も大きいのに対して、秋に咲くバラは花数や花の大きさは劣るものの香りが強いのが一般的です。

秋に咲くバラに春に咲くバラのような華やかさはないものの、それでも秋バラを楽しむために夏の剪定はとても大切な作業です。

バラは夏の剪定をしないと、秋バラの美しさを存分に楽しむことが難しくなります。

また、夏の剪定が遅れると秋バラの開花が遅れてしまう可能性があり、蕾はできても開花しないこともあります。

バラの夏の剪定方法1　剪定の手順

バラの夏の剪定は次の手順で行います。

手順1　道具の準備

バラの剪定に際しては、剪定ばさみ・とげから手を守るための手袋・剪定ばさみを清潔に保つ消毒液・剪定後に切り口に塗布する殺菌剤・剪定後の肥料などを準備します。

手順2　病気や虫害を受けた枝を切除

病虫害にかかっている枝や葉を取り除きます。

剪定するときは、病虫害が広がらないよう健康な部分まで切り取ります。

手順3　枯れた枝などを取り除く

花がら・古い枝・枯れた枝・込み入った枝・内向きに伸びている枝・交差した枝・弱い枝を剪定します。

この剪定は、株の風通しを良くして株の健全な成長を促すために必要な作業で、この作業を行うことで新しい芽が出やすくなります。

手順2と3が終わったら、この後にお伝えする秋バラを楽しむための作業を行います。

手順4　剪定後の処理

剪定した枝などは放置せず、適切に処分します。

処分を怠ると病虫害の発生リスクが高まります。

また同じ理由で、剪定ばさみも消毒します。

手順5　剪定後のケア

剪定後は、株の成長を促すために肥料を施します。

また、十分に水やりも行います。

バラの夏の剪定方法2　秋バラを楽しむための剪定

秋バラをより楽しむための、夏の剪定の具体的な方法についてはいくつかのポイントがあります。

剪定方法のポイント1

花の下の小葉3枚の部分を剪定します。

より具体的には、小葉3枚とその下の小葉5枚の間で切り戻すのが一般的です。

この作業をすることで、秋の花が咲きやすくなります。

剪定方法のポイント2

外芽の部分を残し、外芽(外側にある芽)のすぐ上を剪定します。

外芽を残し、その上の枝を剪定することで風通しが良くなるとともに、株が広がりやすくなります。

剪定方法のポイント3

全体の高さの半分より、やや上に伸びる枝の先端をきれいに整えます。

また、株中央の枝を短く、外側の枝を少し長めに剪定します。

こうすることでバラの樹形をバランスよく保つことができます。

剪定方法のポイント4

剪定するときは、水がたまることを防ぐため切り口を斜めにします。

なお、あまり深く剪定すると、かえって株が弱って花つきが悪くなることがあるので注意が必要です。

まとめ

この記事では、四季咲きのバラの夏の剪定の時期や方法をお伝えしました。

バラの夏の剪定は、株の健康を保つため、秋に美しい花を楽しむに大切な作業です。

ただし、地域によっては剪定の時期が異なることもあれば、品種によって剪定の方法が異なることもあるので、その点には注意が必要です。