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はじめに
この記事では、着物(きもの)と浴衣(ゆかた)の違いを、3つにまとめてわかりやすくご案内します。まず、着物と浴衣の位置づけですが、着物というジャンルの中に浴衣があります。
では、着物と浴衣ではどのような違いがあるのでしょうか。
着物と浴衣の違いとしてあげられるのは、由来、着ていく場所や時期、着方など様々にあります。
その他の違いとしては仕立て方などもありますが、ここまでくると専門的になりますので、難しい部分は避け、着物と浴衣の違いを3つにまとめてわかりやすくご案内します。
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着物と浴衣の違い1 由来
着物は、着る物という意味があります。つまり、着る物全般が着物になります。日本に本格的に洋服が入ってきたのは江戸時代末期。それまで、着る物といえば和服でした。
着る物全体が着物になるので、礼装や普段着なども含まれています。
一方、浴衣は「湯帷子(ゆかたびら)」が由来とされています。
平安時代の貴族が、入浴の時に使ったのが湯帷子です。
当時の風呂は現代のサウナのような蒸し風呂で、蒸し風呂に入るときに体の水分を吸収させるために使われたのが湯帷子です。
江戸時代になると、入浴後に使われるものに変化します。現代の感覚でいうと、バスロープのようなものですし、夜の寝間着にもなっています。
これで分かるのは、着物はカジュアルでもフォーマルでも利用されるのに対し、浴衣はくまでもカジュアルです。
しかも、本来の浴衣は家の中だけで着ることができるホームウェアで、使われるのは夜ということが分かります。
現在の浴衣は、夏祭りや観光地などでよく見かけるように、イベント的装いが強くなっていますが、着物と浴衣の由来には大きな違いがあったようです。
なお、浴衣(ゆかた)は湯帷子(ゆかたびら)が変化して定着した呼称と考えられています。
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着物と浴衣の違い2 着る時期と素材
着物と浴衣では、着る時期に違いがあります。着物は1年中着ることができるのに対して、着物は夏限定です。
着物の素材は、正絹・ウール・ポリエステル、また木綿もあります。この中で、ウール・ポリエステル・木綿は普段着として使われることが多いようです。
浴衣の素材は、木綿が中心ですが、麻との混合生地・ポリエステルなどもあります。
今の浴衣は、夜の寝間着という範疇に収まらなくなっているので、素材に関して着物と浴衣の境目があいまいになっている部分はあります。
また、素材だけでなく柄についても、浴衣が着物に近づいている感があります。
しかし、着る時期は今でも違いがあるので、着物は透け感がないのに対して、浴衣は生地が薄く若干の透け感があります。
着物と浴衣の違い3 着方
着物と浴衣で、最も大きな違いは着方にあります。着物は1年中着ることができます。夏も例外ではありません。
夏に着る着物は、他の季節とは異なり夏に適した生地を使い、裏地がない場合が多いのですが、この時も長襦袢という着物用の下着をつけます。
また、着物に合わせて足袋と草履を履きます。
一方、浴衣は夏限定の着物ということもあり、着方が着物とは大きな違いがあります。
浴衣は通常の下着は着用するものの、長襦袢は着ません。また、足袋ははきませんし、草履ではなく下駄を履くというのが一般的なスタイルです。
さいごに
この記事では、着物と浴衣の違いを3つにまとめてわかりやすくご案内しました。着物と浴衣については、3つ以外にも違いはあります。
たとえば、着物と浴衣では帯についても違いがあります。
総じていえば、着物は生地によって帯の種類を変える、着物の方が帯に結ぶときに必要な小物が多いなどあります。
ここでは大きな違いを3つに絞ってご紹介をしてきました。現在では、着物も浴衣もファッションの一つで、ファッションは絶えず進化をしています。
違いについて、今回ご紹介した由来は変わることはありませんが、素材や着方は変化していくかもしれないですね。
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