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プロ野球の新人王の資格や決める人・決まり方を簡単解説!

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はじめに

プロ野球のペナントレースが終了すると、がぜん注目を浴びるのが各種タイトルです。

多くのタイトルは数字に基づき判断されますが、いくつかは数字以外の要素で決まります。

その一つが新人王で、さらに新人王は一生に1回しかチャンスがないタイトルなので、とても注目を浴びています。

この記事では、プロ野球の新人王の資格や決める人・決まり方など、新人王にまつわるあれこれをまとめてお伝えします。

新人王の資格

プロ野球の新人王になるための資格は次の3つです。
 

・初めて支配下選手登録されてから5年以内。

・投手の場合、前年シーズンまでの登板が30イニング以内。

・野手の場合、前年シーズンまでの打席が60打席以内。

 

チームによっては、支配下選手以外に育成選手を抱えているところもあります。

たとえば、育成ドラフトで指名された選手が、3年目で初めて支配下選手登録された場合、通算8年以内が新人王を得るための上限年数になります。

ここで問題になりやすいのが、「5年以内」という要件で、新人なのだから1年目の選手だけを対象にすべきという意見もあるようです。

しかし、高校・大学・社会人など、プロの世界に入ってくるのは元はアマチュアの選手です。

アマとプロでは力量に大きな差があり、ごく一部の選手を除けば1年目で目覚ましい活躍をするのは相当に難しいものです。

そうすると、新人王の該当者なしということが圧倒的に多くなってしまいます。

また、高校卒の選手と、大学卒の選手では、そもそもプロ入り時点での差が大きいので、新人王が大学卒ばかりで、高校卒は最初から埒外に置かれてしまう可能性もあります。

こうした不合理を除くために、1976年以降は5年という年限が設けられています。

なお、新人王の資格は上記のとおりですが、それ以外では、マイナーリーグなど海外のプロリーグに所属したことのある選手も対象外になります。

ただし、ドラフト会議で指名されて入団した場合、特例で認められることもあるので、外国籍の選手でも新人王の資格を得ることは可能です。

もっとも、この事例で新人王を獲得した選手はいません。

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新人王を決める人

新人王は、資格がある選手だけを対象に選考されます。

選考と書いたとおり、選手が残した数字だけで決まるものではなく、投票によって決定されます。

新人王の選考で投票できるのは、全国の新聞・通信・放送各社に所属し、かつ5年以上プロ野球を担当している記者です。

したがって、選考に携わる記者の人数は毎年増減があります。

新人王を選考するとき、その対象になるのはペナントレース(レギュラーシーズン)のみです。

ポストシーズンなどの成績は、一切関係ないとされていますが、新人王の選考が100%実績で決まるわけではありません。

また、同じような活躍をしても、優勝に貢献した選手と、そうでない選手とでは、記者の印象が変わる可能性もあります。

選考に携わる記者はたくさんいるので、あまりにおかしな結果が生まれることはないと思われますが、主観の入る可能性があるのが新人王の決まり方の一つの特徴です。

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新人王の決まり方

新人王は、一人の記者に一票の権利が認められています。

ただし、新人王にふさわしい選手がいないと思った場合は「該当者無し」で票を投じることもできます。

では、新人王は何人選ばれるのでしょうか。

ここまで、新人王と書いてきましたが、正式には「最優秀新人賞」です。

最優秀なので、新人王に選ばれるのは、セ・リーグ、パ・リーグとも、それぞれ一人ずつになります。

ただ、レギュラーシーズンで大活躍をした選手は一人だけとは限りません。

こんな時、新人王を獲得するのは一人だとしても、新人王に匹敵するような活躍をした選手には連盟特別表彰が行われます。

ところで、2021年シーズンは多くの新人が大活躍した年でした。参考までに、2021年シーズンの投票及び表彰の状況をお伝えします。

セ・リーグ・投票総数 306

 
選手名所属球団得票数備考
栗林 良吏広島東洋201最優秀新人賞
牧 秀悟横浜DeNA76連盟特別表彰(新人特別賞)
奥川 恭伸東京ヤクルト12連盟特別表彰(新人特別賞)
佐藤 輝明阪神8連盟特別表彰(新人特別賞)
中野 拓夢阪神5連盟特別表彰(新人特別賞)
伊藤 将司阪神4連盟特別表彰(新人特別賞)
連盟特別表彰(新人特別賞)については、「最優秀新人賞に値する活躍を讃えて」と付記されています。

パ・リーグ・投票総数 286

 
選手名所属球団得票数備考
宮城 大弥オリックス255最優秀新人賞
伊藤 大海北海道日本ハム21連盟特別表彰(新人特別賞)
紅林 弘太郎オリックス4
早川 隆久東北楽天4
佐々木 朗希千葉ロッテ2
新人王の決まり方について、その他のことをお伝えすると、新人王を獲得するためには一定の得票率が必要で、具体的には投票総数の26%以上の獲得が必要です。

また、投票に際しては「該当者無し」とすることも可能ですが、最多得票をした選手の得票数が、該当者なしの投票数を上回っていることも、新人王獲得の要件になっています。

以上のことから、新人王は必ずしも毎年選ばれるわけではなく、「該当者なし」のこともあります。

なお、新人王のタイトルを獲得できるのは、1回に限られています。

さいごに

新人王(最優秀新人賞)の表彰は、例年「NPB AWARDS」で他の賞とともに行われます。

他の賞の多くとは異なり、数字だけでは判断できない難しさがあるのが新人王で、時として異論がでることもあるようです。

もっとも選手にとっては、一生に1回しかチャンスがない賞で、とても栄誉ある賞であることは間違いないところです。

なかには新人王はとったけど、翌年以降はさっぱりだったという選手もいないわけではありませんが、新人王をとるほどの選手ですから、翌年以降も活躍を期待したいですね。

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