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野球でセーブがつく条件を事例つきでわかりやすく解説します

セーブをあげた投手のイラスト

はじめに

この記事では、野球でセーブがつく条件を事例つきでわかりやすくお伝えします。

ところで、プロ野球の先発投手には、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振など様々なタイトルがあります。

一方、抑え投手もそうしたタイトルを取る可能性はあるものの、実際には縁遠いものになっています。

その抑え投手に与えられる最も華やかなタイトルが、セーブの数が最も多い投手に与えられる最多セーブ投手、いわゆるセーブ王です。

では、セーブはどのような条件で得ることができるのでしょうか。

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セーブがつく条件とは

抑え投手にセーブがつく条件としては、次の2つがあります。

・ 勝ち投手でないこと

・ 最後に登板した投手であること

この両方の条件を満たした投手が、次の3つのパターンのうち1つでも満たすと、セーブを獲得することができます。

パターン1 ⇒ 3点差以内で登板して、1回以上を投げ、リードを最後まで守り抜くこと。

パターン2 ⇒ 迎える打者二人に連続ホームランを打たれると同点以上になる場面で登板して、リードを最後まで守り抜くこと。

パターン3 ⇒ 点差は関係なくリリーフ登板した投手が3回以上を投げ、最後までリードを守り抜くこと。

セーブは試合に勝ったチームで、最後に登板した投手に与えられます。

セーブがつくための条件はいくつかありますが、相手チームの打者に打たれた、得点を与えてしまったなどは、セーブの条件とは関係ありません。

要は、リードした場面で登板して、同点や逆転を許すことなく試合の最後まで投げ、一定の条件の元、勝利を得ることがセーブの条件になります。

それでは、上記でご案内したそれぞれを、事例つきでご案内します。

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勝ち投手でないこと・最後に登板した投手であること

セーブは、勝ち試合で最後に登板した投手に与えられます。

プロ野球の試合は9回ですが、場合によっては延長戦もあります。どちらであっても、セーブは試合の最後に登板した投手に与えられます。

ところで、現在のルールでは1つの試合で、勝ち投手とセーブを同時に得ることはできません。

ただ過去に一つだけ例外があったので、ここではその珍しい事例をお伝えします。

1974年8月18日 高橋直樹投手(日本ハムファイターズ)

高橋投手は、対近鉄戦で勝ち投手の権利を得た5回で降板。その後、三塁の守備につくものの、セーブが得られる状態でリリーフ登板。

試合終了までマウンドに立ち、セーブも得ています。

当時は、一つの試合で勝ち投手とセーブの両方を得ることが可能でしたが、ルール改正で翌年からは両方同時に得ることはできなくなりました。

今後、ルールの見直しがなければ、これがプロ野球史上唯一の記録になります。

パターン1 3点差以内で登板して1回以上を投げてリードを最後まで守り抜くこと

セーブを得るためには、抑え投手が登板した時点で、自チームがリードしていなければなりません。

パターン1は「3点差以内で登板」とありますが、実際は「1点差~3点差以内での登板」となります。

パターン1は、最も分かりやすいもので、事例としては次のようなものがあります。

パターン1の事例

6-3の3点リードの場面で、9回から登板。相手チームに追いつかれることなく、9回を投げ切り試合を終了させた。

パターン1は、1イニング以上投げなければいけないというルールはあるものの、この事例では3点リードなので、2点取られてもセーブがつきます。

各チームでは「守護神」と称されるリリーフ投手がいます。

守護神は3点差以内でリードしている場合、9回に登場してリードを保ったまま試合を終了させることが役割です。

しっかりとした守護神のいるチームは強いとされていますが、パターン1はセーブがつく最も多いケースだと思われます。

パターン2 迎える打者二人に連続ホームランを打たれると同点以上になる場面で登板してリードを最後まで守り抜くこと

パターン1は1回以上、後述するパターン3は3回以上という、投球イニングの条件があります。

それに対して、パターン2にはそれがありません。

セーブは少なくとも1つのアウトを取ることが求められますが、言い換えると1つのアウトを取って、勝利で試合を終わらせることができれば得ることができるとも解釈できます。

それだけに、パターン2は様々な事例があり、複雑と言えそうです。

まず、パターン2は次のような式で表現することができます。

塁上にいる走者の数 + 対戦する最初の打者と次の打者

この状況で、すべての選手が得点すると、少なくとも同点に追いつかれる場面で登板。最終的に、リードを守って試合を終わらせることができれば、セーブを得ることができます。

では、上の式をもう少し詳しく見てみます。

 
走者の数2人の打者にホームランを打たれた時の得点(失点)リードを保てる点差
0人2点3点
1人3点4点
2人4点5点
3人(満塁)5点6点
それでは、次に事例をご紹介します。状況は、9回裏2アウトで登板した場合とします。

事例1 走者なし、2-0のリードしている場面で登板

 
最初の打者にホームランを打たれる2-1
次の打者にもホームランを打たれる2-2(同点になったためセーブの権利なし)
次の打者を打ち取る2-1(試合終了、セーブを得る)
事例2 走者2人、4-0のリードしている場面で登板

 
最初の打者にホームランを打たれる4-3
次の打者にもホームランを打たれる4-4(同点になったためセーブの権利なし)
次の打者を打ち取る4-3(試合終了、セーブを得る)
パターン2は、自チームがリードをしている場面で登板し、1つのアウトを取ること(1/3イニング以上の投球回を記録すること)。

そして、同点・逆転を許すことなく、リードを守り切り、試合を終了させることがセーブを得る条件になります。

事例2は、4点リードの場面での登板です。しかも、取るべきアウトは1つだけです。さらに、1本のホームランはセーブに影響しません。

文章だけを見ると、パターン1やパターン3より楽そうに見えますが、パターン2は緊迫した場面での登板が多くなります。

もしかしたら精神的には、もっとも厳しい場面であるのかもしれません。

パターン3 点差は関係なくリリーフ登板した投手が3回以上を投げて最後までリードを守り抜くこと

パターン1と同様、パターン3も分かりやすいのではないでしょうか。

投手には3回以上投げ、リードを保ったまま、勝利で試合を終わらせることが求められます。

ただし、得点差は何点でも構いません。

パターン3の事例としては次のようなものがあります。

パターン3の事例

5-0とリードした試合で7回から登板、4点取られたが、9回まで投げ切り5-4で勝利。

これは中継ぎ投手が、ロングリリーフをしたときに多く見られる事例です。

この場合、中継ぎ投手にセーブが与えられるものの、やはり疲労がたまるので、それほど多くのセーブ数を稼ぐことは難しいと思われます。

おわりに

この記事では、野球でセーブがつく条件を、事例つきでお伝えしてきました。

ところで、セーブと似た野球用語にセーブポイントがあります。

セーブとセーブポイントでは、何が違うのでしょうか。

セーブポイント(SP)は、ここまでご紹介してきたセーブと救援勝利を合計したものです。

セーブは抑え投手を評価する基準になりますが、それでは救援投手の前に登板する中継ぎ投手は評価されません。

中継ぎ投手にスポットを当てるために設けられたのがセーブポイントで、最も多くのセーブポイントを記録した投手に最優秀救援投手のタイトルが与えられました。

しかし、救援勝利を得ることは容易ではなく、最優秀救援投手のタイトルを得るのは抑え投手ばかりでした。

そのため、最優秀救援投手のタイトルは2004年で廃止され、2005年からは抑え投手には「最多セーブ投手」、中継ぎ投手には「最優秀中継ぎ投手」が表彰対象になっています。

 
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