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野球のQS【クオリティスタート】率をわかりやすく解説!

ピッチャーマウンドとボール

QS【クオリティスタート】とは

この数年、日本のプロ野球で聞かれるようになってきたのが、QS【クオリティスタート】です。

英語でQuality Start、カタカナでクオリティスタート、略したのがQSです。

Quality Startを日本語に訳すと、質の高い立ち上がりという意味になり、先発投手を評価する、一つの指標として使われるようになっています。

具体的に、先発投手が6回以上投げ、自責点を3点以内に抑えると、ポイントがつくことになります。

要は、先発投手が6回以上を自責点3点以内に抑えることができれば、先発投手がしっかりと試合を作ったことになるという考え方です。

たとえば、先発投手が6回を投げ降板、自責点3であれば、QSポイントがつきます。

しかし、先発投手が6回を投げた時点で自責点2で、7回に2点をとられて降板した場合、QSポイントはつきません。

QSは、6回以上投げることが必要条件。そして、6回以上投げて自責点が3点以内であることが十分条件になります。

QSの考え方としては、6回ではなく、6回以上という点が大切になります。

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QS率とは

QSを計算式を使って、率で示したのがQS率です。

QS率は、QSポイント÷先発数×100で求めることができます。

QS率は、スターター(先発投手)がきちんと仕事を果たしているかという判断基準になり、QS率が高い投手ほど先発投手としての仕事を果たしているという評価になります。

QSが日本でなじみがないのはどうして

この数年、日本のプロ野球でQS【クオリティスタート】は、よく聞かれるようになりましたが、それでも日本ではあまりなじみがあるとは言えないようです。

どうしてでしょうか。

ここでは、その理由のいくつかをご紹介します。

1. 歴史が浅い

2. 日本の野球にはフィットしない

3. 防御率や勝利数と連動しない

4. 投手には既にたくさんの評価基準がある

1. 歴史が浅い

QSはメジャーリーグでは一般的なようですが、日本に伝えられたのは2008年頃と言われています。

プロ野球を見る一番の手段はテレビで、テレビといえば解説者がつきものですが、その解説者もQSについて、それほど多くは言及していないように思われます。

それだけではないかもしれませんが、QSは日本での歴史が浅く、まだまだ普及しているとは言えないようです。

2. 日本の野球にフィットしない

QSは、メジャーリーグでは一般的と書きました。

メジャーリーグは、日本のプロ野球より試合数が多く、移動距離も日本とは比較になりません。

そんなこともあり、メジャーリーグは先発投手に完投能力を求めるより、間隔を詰めて先発登板が多くできることを望みます。

たとえば、メジャーリーグでは「6回100球」程度を求めるとされていますが、その考えにフィットするのがQSです。

一方、日本で投手に与えられる最も栄誉とされる賞に「沢村賞」があります。

沢村賞はいくつかの条件がありますが、その中に「完投試合数10試合以上」という項目もあります。

完投試合数が10試合以上なければ沢村賞が得られないわけでもありませんが、少なくとも先発投手に完投を望んでいることが分かります。

日本でも投手分業が進み、完投できる投手が少なくなっているのは事実だとしても、日本のプロ野球は6回ではなく、9回の完投を求めているのは確かなようです。

そんなことから、QSがメジャーリーグほど普及していないと考えることができそうです。

3. 防御率や勝利数と連動しない

QSは、防御率や勝利数とは必ずしも連動していません。

例えば、先発のA投手が6回を投げ、自責点3で降板した場合、防御率は4.50になります。

一方、選抜のB投手が9回投げ(完投)、自責点4で試合が終わった場合、QSポイントはつかないけど、防御率は4.00です。

QS率と異なり、防御率は低いほど優秀とされますので、防御率ではB投手が優っていることになります。

ここでは、防御率のことを書きましたが、勝利数も同じことが言えます。

日本のプロ野球では、投手が最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルをとると「投手三冠王」と称されますが、それだけ重要なタイトルと認識されています。

最多勝利や最優秀防御率はとても重要な賞であるのに対して、QSはこれとは連動していない。

そんなことが、QSの馴染みが少ない理由の一つになっているようです。

4. 投手には既にたくさんの評価基準がある

投手が最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルをとると「投手三冠王」と称されると書きました。

これに、最優秀勝率を加え投手四冠、最多完封を加え投手五冠とすることもあります。

すでに投手にはたくさんの評価基準があり、表彰対象にもなっています。

言い換えると、投手には既に多くの評価基準があるので、新たな基準を導入するとかえって分かりにくくなってしまうという側面があるように思われます。

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おわりに

この記事では、野球のQS【クオリティスタート】や、QS率とは何かとともに、日本であまりなじみがない理由をお伝えしてきました。

QSの認知度はまだまだ高くはありませんが、決して無駄であるとも言えません。

プロ野球の熱心なファンの中には、QSを新たな指標として注目している方も多いようです。

またQSは、チームの戦力分析やそれに伴う補強方針の策定には有効ですし、定かではありませんが、先発投手の査定に使う場合があるとも言われています。

従来の投手を評価する指標とは考え方が少し異なるものの、QSは興味深い評価基準になりそうです。

 
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