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大河ドラマで明智光秀役の歴代俳優をまとめてみました!

現在の本能寺
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大河ドラマで明智光秀役を演じた歴代俳優をご紹介します

例年、有名な人物の生涯を取り上げるNHKの大河ドラマ。

ところが、歴史上とても著名な人物でありながらも、決して大河ドラマの主役になっていない人物がいます。

その一人が明智光秀です。

明智光秀は織田信長の家臣でしたが、天下統一目前の織田信長を本能寺の変で倒した。

そして、その後に天下統一を果たす豊臣秀吉にあっけなく討たれてしまった。

明智光秀は知られた人物でありながらも、織田信長や豊臣秀吉が陽だとすれば、陰の存在。

そのため大河ドラマに度々登場しながらも、決して主役になることはありませんでした。

その明智光秀が2020年の『麒麟がくる』でとうとう大河ドラマの主役に躍り出ます。

そこで、この記事では過去の大河ドラマで明智光秀役を演じた歴代俳優をご紹介するとともに、その大河ドラマの概要をご紹介することにしました。

結論を先に書くと、大河ドラマで明智光秀役を演じた俳優は15作品で15人になります。

大河ドラマで明智光秀役を演じた歴代俳優【一覧】

大河ドラマは1963年『花の生涯』で始まり、2020年の『麒麟がくる』で59作品を数えます。

その作品群の中で、明智光秀が登場した作品と明智光秀を演じた歴代俳優を一覧でご紹介します。

 
作品回数タイトル明智光秀役の俳優
131965年太閤記佐藤慶
2111973年国盗り物語近藤正臣(子ども時代は高野浩幸)
3161978年黄金の日々内藤武敏
4191981年おんな太閤記石濱朗
5211983年徳川家康寺田農
6271989年春日局五木ひろし
7301992年信長 KING OF ZIPANGUマイケル富岡
8351996年秀吉村上弘明
9412002年利家とまつ~加賀百万石物語~萩原健一
10452006年功名が辻坂東三津五郎
11482009年天地人鶴見辰吾
12502011年江~姫たちの戦国~市村正親
13532014年軍師官兵衛春風亭小朝
14552016年真田丸岩下尚史
15562017年おんな城主 直虎光石研

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明智光秀が大河ドラマに登場した作品と歴代俳優1

1 第3作(1965年) 太閤記

原作吉川英治
主役と俳優豊臣秀吉(緒形拳)
明智光秀役佐藤慶
豊臣秀吉の生涯を描いた作品です。

豊臣秀吉の前半生で主君の織田信長は欠かせない存在ですが、その織田信長を倒した明智光秀もこのドラマでは重要な役割を担っています。

この大河ドラマで今でも有名なのは、織田信長を演じた高橋幸治に対する助命嘆願。

視聴者の助命嘆願で、8月に放送されるはずだった本能寺の変が10月に伸びています。

2 第11作(1973年) 国盗り物語

原作司馬遼太郎
主役と俳優斎藤道三(平幹二朗)、織田信長(高橋英樹)
明智光秀役近藤正臣
美濃の蝮と言われた斎藤道三と、その義理の息子である織田信長の生涯を描いた作品です。

明智光秀の前半生ははっきりとはしていませんが、美濃国に所縁のある人物と考えられています。

この作品でも明智光秀は斎藤道三に見いだされ頭角を現し、後に織田信長に仕え本能寺の変を引き起こした人物として描かれています。

国盗り物語の明智光秀は、主役ではないけれど重要な役割を担っています。

3 第16作(1978年) 黄金の日々

原作城山三郎
主役と俳優呂宋助左衛門(六代目市川染五郎)
明智光秀役内藤武敏
主役の呂宋助左衛門は安土桃山時代の人物ですが、武将ではなく豪商。

賑わいを見せていた堺の町の呂宋助左衛門と権力者である織田信長や豊臣秀吉などを対比させて物語は進行しています。

当時の政治の動きは呂宋助左衛門に大きな影響を与えていますが、本能寺の変も含めて政治的な動向は淡々と描かれているのが、このドラマの特徴と言えそうです。

4 第19作(1981年) おんな太閤記

原作橋田壽賀子
主役と俳優北政所(佐久間良子)
明智光秀役石濱朗
豊臣秀吉の正室である北政所の生涯を描いた作品です。

この大河ドラマで有名なのは、夫の豊臣秀吉(西田敏行)との漫才のような会話。天下人である豊臣秀吉の家庭での姿が良く描かれています。

もっとも北政所の生涯は長く、このドラマでも豊臣家滅亡までが描かれています。

そのため全50回の内、本能寺の変は第21回と、早い段階で明智光秀の登場は終わっています。

5 第21作(1983年) 徳川家康

原作山岡荘八
主役と俳優徳川家康(滝田栄)
明智光秀役寺田農
徳川家康の生涯を描いた作品です。

徳川家康を語るうえで織田信長や豊臣秀吉は欠かせない人物で、明智光秀もその2人に深いかかわりのある人物として登場します。

もっとも徳川家康は明智光秀よりもはるかに長命であることから、本能寺の変は全50回の内、第24回目で描かれています。

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明智光秀が大河ドラマに登場した作品と歴代俳優2

6 第21作(1989年) 春日局

原作橋田壽賀子
主役と俳優春日局(大原麗子)
明智光秀役五木ひろし
春日局は、江戸幕府第3代将軍徳川家光の乳母を務めた女性です。

春日局が生きた時代と、明智光秀の生きた時代には少しずれがあります。

それでも、この作品に明智光秀が登場するのは、春日局の父親の斎藤利三が明智光秀の重臣であったためです。

言い換えると春日局の波乱の人生は、本能寺の変で逆賊となった明智光秀や斎藤利三の死によりスタートしたといえそうです。

7 第30作(1992年) 信長 KING OF ZIPANGU

脚本田向正健
主役と俳優織田信長(緒形直人)
明智光秀役マイケル富岡
明智光秀の主君である織田信長が主人公の大河ドラマです。

そのため明智光秀の登場も多くなりますが、この作品での織田信長は宣教師であるルイス・フロイスの視点から人物が描かれていること。

そして、明智光秀が謀反を起こしたのは怨恨ではなくノイローゼによるものとしたこと。

この作品での明智光秀は、通説とは少しばかり異なる描かれ方をしていたようです。

8 第35作(1996年) 秀吉

原作堺屋太一
主役と俳優豊臣秀吉(竹中直人)
明智光秀役村上弘明
豊臣秀吉の生涯を描いた作品ですが、最晩年までではなく天下を取ってからしばらくまでを描いています。

この作品では、豊臣秀吉と明智光秀は良きライバルとして描かれていて、明智光秀の登場回数も多くなっています。

また、明智光秀が本能寺の変を引き起こした理由を、一般になじみの深い怨恨説を採用しています。

そのため、本能寺の変までの心理描写や、本能寺の変から亡くなるまでの豊臣秀吉と明智光秀の姿がよく描かれています。

9 第41作(2002年) 利家とまつ~加賀百万石物語~

脚本竹山洋
主役と俳優前田利家(唐沢寿明)、まつ(松嶋菜々子)
明智光秀役萩原健一
加賀前田藩100万石の祖となった前田利家と妻のまつの生涯を描いたドラマです。

前田利家も明智光秀も織田信長の家臣なので、それなりの接点はあったはずです。

しかし、このドラマでは前田利家と妻のまつ、羽柴秀吉と妻のねね、佐々成政と妻のはるの三組の夫婦に主眼が置かれます。

そのため本能寺の変は、後の羽柴秀吉(豊臣秀吉)の台頭、佐々成政の没落などの契機として描かれています。

10 第45作(2006年) 功名が辻

原作司馬遼太郎
主役と俳優山内一豊(上川隆也)、千代(仲間由紀恵)
明智光秀役坂東三津五郎
土佐藩の祖となった山内一豊と妻千代の生涯を描いたドラマです。

山内一豊は織田家に属し羽柴秀吉の下で働く武将で、明智光秀との親交も描かれています。

もっとも山内一豊が頭角を現すのは関ケ原の戦いなので、明智光秀の登場回数もそれほど多くはなく本能寺の変も大河ドラマの中盤に起こっています。

明智光秀が大河ドラマに登場した作品と歴代俳優3

11 第48作(2009年) 天地人

原作火坂雅志
主役と俳優直江兼続(妻夫木聡)
明智光秀役鶴見辰吾
天地人は、上杉謙信の後継者で上杉景勝の家老である直江兼続の生涯を描いたドラマです。

直江兼続は越後の武将であり、生きた時代も明智光秀よりは少し後のことになります。

そのため、明智光秀の登場回数も少なく、全47回中19回目には本能寺の変が起こっています。

12 第50作(2011年) 江~姫たちの戦国~

原作田渕久美子
主役と俳優江(上野樹里)
明智光秀役市村正親
主役の江(ごう)は、戦国大名浅井長政と織田信長の妹のお市の方の間の第三女として生まれ、長じて江戸幕府第2代将軍徳川秀忠の正室になります。

描かれるのは江だけでなく、長女の茶々(後の淀殿)、次女の初(京極高次の正室)などの波乱万丈な人生です。

江の生きた時代は明智光秀よりは少し後のことで、明智光秀との接点もほとんどありません。

そのため明智光秀の登場回数も少なく、全46回中5回目には本能寺の変が起こっています。

13 第53作(2014年) 軍師官兵衛

脚本前川洋一
主役と俳優黒田官兵衛(岡田准一)
明智光秀役春風亭小朝
軍師官兵衛は豊臣秀吉に仕え、軍師として活躍した黒田官兵衛を主人公にしています。

豊臣秀吉がその運命を大きく変えたのが本能寺の変。

本能寺の変後、すぐさま逆賊の明智光秀を討った豊臣秀吉は天下人への道を駆け上りますが、そこで大きな役割を果たしたのが黒田官兵衛です。

もっとも黒田官兵衛は羽柴秀吉の下で働く人物で、羽柴秀吉と同格の明智光秀の接点はそれほど多くはありません。

歴史の転換点として本能寺の変があり、その主役として明智光秀が登場しています。

14 第55作(2016年) 真田丸

脚本三谷幸喜
主役と俳優真田信繁(堺雅人)
明智光秀役岩下尚史
真田信繁は豊臣秀吉に目をかけられ、豊臣家が滅亡するとき最後まで徳川家康を苦しめた武将です。

真田信繁が注目を浴びるようになったのは、明智光秀が亡くなった後のこと。

そのため、このドラマで本能寺の変は序盤に起こり、明智光秀の登場も少なくなっています。

15 第56作(2017年) おんな城主 直虎

脚本森下佳子
主役と俳優井伊直虎(柴咲コウ)
明智光秀役光石研
井伊直虎は彦根藩主の祖である井伊直政を育てた人物で、先祖伝来の領地も有していました。

しかし井伊直虎の時代は今川義元の庇護下にあり、今川家衰退後は徳川家康に領地を安堵され、養子の井伊直政は徳川家康に仕えます。

明智光秀と井伊直虎の生きた時代は概ね同じですが、住む場所が異なり、当時の身分も異なっていたため、明智光秀の登場も数少なくなっています。

さいごに

坂本城跡の明智光秀像明智光秀像 坂本城跡

この記事では、過去の大河ドラマで明智光秀役を演じた歴代俳優をご紹介するとともに、その大河ドラマの概要をご紹介してきました。

明智光秀は歴史上著名な人物です。

しかし、それは織田信長を謀反により倒した人物、あるいは豊臣秀吉が天下人に駆け上がるきっかけを作った人物として描かれることがほとんどです。

明智光秀が大河ドラマの主役になったことはありません。

さらに、大河ドラマで明智光秀の登場回数が多かったのも、国盗り物語など数作品にとどまっています。

さて、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』では、その明智光秀がとうとう主役に躍り出てきます。

明智光秀は織田信長に仕えて以降の事績は知られていますが、前半生はベールに包まれています。

『麒麟がくる』では明智光秀の前半生も描かれるようですが、果たしてどのようなストーリーになるのでしょうか。

また、本能寺の変については、怨恨説や謀略説などその原因が様々に言われているところですが、どのような説が採用されるのでしょうか。

明智光秀を演じるのは、長谷川博己。

『麒麟がくる』はストーリーだけでなく、主役を演じる長谷川博己の演技にも期待が持てそうです。

 
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