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阿波踊りとは
この記事では、日本三大阿波踊りについてご紹介をしていきます。ところで阿波踊りは何処で始まったのでしょうか。
最近では、日本全国で阿波踊りが行われているので、東京が阿波踊り発祥の地と考えている人もいるようですが、果たしてどうでしょうか。
阿波踊りはその名前のとおり、阿波国を発祥としています。東京都は武蔵国なのでこれだけでも東京が阿波踊り発祥の地でないことは明らかです。
阿波国とは現在の徳島県。阿波踊りの発祥の地は現在の徳島県のようです。
阿波踊りがいつから始まったのかは諸説あり定かではありません。
ただ、蜂須賀氏が阿波国の国主となったころから阿波踊りが始まったという説が有力です。蜂須賀氏が実質的に阿波国の国主となったのは関ヶ原の戦い以後。
したがって阿波踊りが始まったのもこの頃。
時代でいえば江戸時代初期からなので、徳島の阿波踊りは既に400年以上の歴史があるようです。
阿波踊りの起源は盂蘭盆会(うらぼんえ)の踊りと言われています。
盂蘭盆会は祖先の霊を祀る宗教行事で、盂蘭盆会の踊りが阿波国ではいつしか阿波踊りになったと考えられています。
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日本三大阿波踊りとは
日本三大○○というのはたくさんあります。そして、日本三大○○には共通項があります。それは日本三大○○は公式に認められたものではないこと。また、日本三大○○は必ずしも3つではないこと。
全てではありませんが日本三大○○にはこのような共通項があります。
では日本三大阿波踊りはどうでしょうか。日本三大○○は公式のものではありません。しかし、日本三大阿波踊りの三大にあがる名前は概ねですが共通しています。
では日本三大阿波踊りの「三大」とはどこでしょうか。日本三大阿波踊りの三大とは徳島県徳島市、東京都杉並区高円寺、埼玉県越谷市になります。
それでは、日本三大阿波踊りのそれぞれについて簡単にご紹介をさせていただきます。
徳島市阿波おどり
徳島県は阿波踊り発祥の地です。また、発祥の地で行われる徳島市阿波おどりは、日本三大阿波踊りでも最大のもの。
徳島市阿波おどりは、日本一の阿波踊りといっても差し支えはないように思われます。
また、徳島市阿波おどりは岐阜県の「郡上おどり」、秋田県の「西馬音内の盆踊」とともに日本三大盆踊りの一つにも数えられています。
では、徳島市阿波おどりの日程はどのようになっているのでしょうか。
徳島市阿波おどりは、毎年8月12日から15日までの4日間開催されます。そして期間中に合計で130万人以上の人が訪れるといわれています。
阿波踊りは連というグループで成り立ちます。
一つの連は数十人単位で構成されており、連ごとに市中を踊り歩きます。また、連に入っていなくても、にわか連に参加して阿波踊りに参加することもできます。
徳島市阿波おどりの場合、参加する連は1000を超えるとされています。
徳島阿波踊りを観覧する場合、有料演舞場又は無料演舞場を利用することになります。有料演舞場とはその言葉のとおり、阿波踊りのコース上に有料の観覧席を設けたものです。
有料演舞場をとおる連は、有名な連、企業連などが中心となるため、徳島阿波踊りに参加する連の中でも質の高い連の演技を楽しむことができます。
一方、無料演舞場は無料であることはありがたいのですが、規模が小さいという欠点があります。そのため非常な混雑が予想され、じっくりと見るには不向きとされています。
レベルの高い連の演技をじっくりと見たいということであれば、有料演舞場がおすすめです。
徳島阿波踊りは毎年多くの人が楽しみにしている一大行事。遠方から行かれる方はじっくりと計画を練り、効率よく楽しんでください。
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高円寺阿波おどり
阿波踊りは徳島の阿波踊りが本場ですが、本場にも負けないような熱気で阿波踊りを行っている街がいくつもあります。その代表が高円寺阿波おどり。高円寺阿波おどりは1957年に始まっています。
その理由はいわゆる「町おこし」。当時は高円寺駅の隣の阿佐ヶ谷駅で行われている「阿佐ヶ谷七夕まつり」が人気で、高円寺駅は少しばかり寂しい駅でした。
その状況を打開するために商店街の青年部が考え出したのが阿波踊り。つまり本場徳島の阿波踊りを東京に持ってこようとしたのがきっかけです。
高円寺阿波おどりは阿波踊りを持ってくるのに際して、徳島阿波おどりの協力を得ています。そのため、徳島の有名連と関係を深く持つ連が多く存在しています。
高円寺阿波おどりは歴史は浅いとはいえ50年以上が経過をしています。
歴史を積み重ねるだけでなく、徳島阿波おどりとも積極的に交流を持ってきたことから、現在では日本三大阿波踊りの一つに数えられています。
高円寺阿波踊りは例年8月の最終土曜日と日曜日に高円寺駅を中心に開催されています。最近では本場徳島からも多数の連が参加するなど、年々、盛り上がりを見せています。
人口の多い東京での阿波踊りということもあり、観客数は約120万人。徳島の阿波踊りに匹敵する観客を動員するとも言われています。
高円寺阿波おどりの特徴としては、会場が徳島の阿波踊りよりも狭いこと、日程も徳島の阿波踊りよりも短いことがあげられます。そのため高円寺阿波踊りは例年大混雑をします。
そんなことから高円寺阿波おどりをじっくりと見物するのであれば桟敷席がおすすめです。
桟敷席であれば座りながらゆったりと阿波踊りを見ることができます。特に歩くことが苦手な方や高齢の方には桟敷席がお勧めです。
桟敷席そのものは有料で決して安い金額とは言えないようですが、東京で本場に匹敵するような阿波踊りを見る機会はそれほどありません。
年に1回の東京での阿波踊り、本場徳島に行けない人にとっては、ぜひ見ておきたい行事です。
そんなことを考えるとやはり桟敷席を利用する価値はあるように思われます。
南越谷阿波踊り
お祭りの規模、知名度、そして観客数、どれを比べても本場徳島の阿波踊りほどではありません。また、東京で開催される高円寺の阿波踊りほどでもありません。それでも、少しずつ2つの阿波踊りに近づいているのが、埼玉県越谷市で開催される南越谷阿波踊りです。
南越谷阿波踊りは1985年に始まっています。
南越谷阿波踊りを考え出したのは、民間のハウスメーカー。ハウスメーカーを中心として地元の商店会、自治会などが阿波踊りを招致。
高円寺阿波おどりと同じように、南越谷阿波踊りも徳島阿波おどりの協力を得て始まっています。
南越谷阿波踊りは、原則として8月第4土曜日と日曜日の2日間の日程で開催されます。もっともその前日の金曜日も前夜祭が開催されるので実質的には3日間の日程になります。
そのため、毎年8月の最終土曜日と日曜日に開催される高円寺阿波おどりと日程が重複することもあります。
高円寺と南越谷、東京と埼玉ですがそれほど距離が離れているわけではありません。
阿波踊りの参加ではなく見学ということであれば、この2つの阿波踊りを合わせて観覧することも可能です。
南越谷阿波踊りで中心になるのは、JR武蔵野線南越谷駅と東武伊勢崎線新越谷駅です。
もっともこの2つの駅は隣接しているので、開催されている場所は両駅の周辺、それほど広い範囲ではありません。
言い換えれば、比較的狭い場所で多数の連が踊るので、たくさんの連の踊りを見ることができるというメリットがあります。
観客は約60万人。決して少ない人数ではありませんが、それでも高円寺阿波おどりよりは少ないというのが実情です。
少しずつ訪れる人は多くなっているようですが、まだまだ発展途上。それが南越谷阿波踊りの特徴とも言えそうです。
実際、南越谷阿波踊りの場合、阿波踊りの会場の中心地から少し離れただけで観客はずっと少なくなり、そこを通る連の阿波踊りの様子をじっくりと観覧することができます。
もしかしたら数年内にもっと賑やかになるかも知れませんが、現在は比較的観覧しやすい、それが南越谷阿波踊りです。
さいごに
日本三大阿波踊りということで、徳島県徳島市、東京都杉並区高円寺、埼玉県越谷市の阿波踊りを簡単にご紹介してきました。
ところで、阿波踊りは日本全国各地で行われています。関東地方に限っても、20箇所くらいで阿波踊りが開催されてます。
日本三大阿波踊り。歴史的な視点でいえば、徳島県徳島市の阿波踊りは確定。観客の数でいえば、徳島県徳島市の阿波踊りと東京都杉並区高円寺の阿波踊りは確定。
しかし、日本三大阿波踊りと言われている残る1つ。埼玉県越谷市の阿波踊りはどうでしょうか。
日本全国で阿波踊りが行われている実情を考えると、もしかしたら埼玉県越谷市の阿波踊りを脅かす阿波踊りが出てくるかもしれないですね。
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