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節分そばの由来や年越しそばとの関わりをわかりやすく!

節分そば
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節分そばとは

節分そばは、名前の通り節分に食べるそばです。

そばと言えば、12月31日の大みそかに食べる年越しそばが有名ですが、節分そばにはどのような由来があるのでしょうか。

この記事では節分そばの由来を、年越しそばの由来と絡めながら、わかりやすくお伝えします。

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節分そばと年越しそばの由来

節分そばや年越しそばの由来をご紹介する前に、まずはそばの歴史と暦の歴史をお伝えする必要がありそうです。

そばの歴史

そばは縄文時代よりあったと考えられていますが、長い間、そば粉を湯で溶いて団子状にしたそばがきなどにして食されていました。

現在のように、細長い形状のそばが庶民に普及したのは江戸時代中期、第5代将軍徳川綱吉の頃であったと伝えられています。

したがって、節分そばと年越しそばが普及したのも江戸時代中期以降になります。

暦の歴史

現在は、太陽の動きに基づく太陽暦が使われています。

しかし、明治時代初期までは月の動きに基づく太陰暦でした。

太陽暦だと1年は365日。

しかし太陽暦でも、実際の太陽の動きとずれてしまうため、4年に1回の閏年に2月29日が設けられています。

では、月はどうでしょうか。

月の満ち欠けの周期は約29.5日、これを12倍した1年は約354日です。

太陽暦のように1年が365日だと、毎年同じ日に同じ季節感を味わうことができますが、1年が354日だとその季節感がどんどんとずれていきます。

そこで設けられたのが、概ね3年に1回作られた閏月です。

3年に1回、月と月の間に閏月を入れることで、年間11日生じるずれを修正していました。

長い目で見れば季節感のずれは修正できますが、特に修正する直前のずれは相当なものになります。

これで最も困るのは農作業で、太陰暦によるずれを補うためにあったのが二十四節気です。

二十四節気は太陽の動きに基づいて、約365日を24等分したもので、約15日に1回、次の節気が訪れます。

たとえば、立春・立夏・立秋・立冬、夏至・冬至などが二十四節気です。

なお、太陰暦の月の終わりは29日又は30日で、31日はありません。

今の感覚では、29日で終わる月は小の月、30日で終わる月は大の月と言ったところでしょうか。

節分そばと年越しそばの由来

前置きが長くなりましたが、そばの歴史と暦の歴史をご紹介したうえで、節分そばと年越しそばの由来をお伝えします。

まず、暦上の大みそかは12月29日又は12月30日です。

一方、二十四節気では1年の始まりが立春、その前日の節分が1年の終わりになります。二十四節気だと節分が大みそか、立春が正月です。

ここで問題になるのは暦上の大みそかです。

二十四節気だと、立春前日の節分は現在の月日では2月3日又は2月4日と、概ね一定しています。

しかし、暦上の大みそかは立春から最大で15日程度ずれる可能性があり、立春より早くなることもあれば、遅くなることもありました。

※ 暦上で1年を区切るのを「月切り」、二十四節気で1年を区切るのを「節切り」と言います。

そうすると旧暦の時代は、2回の大みそかがあることになります。

そして、大みそかにはそばを食べる習慣があり、12月に2回そばを食べていたことになります。

また、それぞれのそばには名前も付けられていました。
暦上の大みそかに食べるそばみそかそば
二十四節気の大みそかに食べるそば年越しそば
現在のように細長いそばが庶民に広まったのは江戸時代中期以降で、1年の終わりにそばを食べる風習が始まった時期もそれ以降です。

また、1年の終わりに食べるそばは、みそかそばと年越しそばの2つがあったと考えられています。

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明治以降の年越しそば

1872年(明治5年)、日本の暦が太陰暦から太陽暦に変わります。

その後、それまでのみそかそばが、12月31日の大みそかに食べる年越しそばに代わります。

一方、節分に食べていたそばはなくならないまでも、年越しそばという名称は失われ、全国的な知名度も低くなっていきます。

まとめ

この記事では、節分そばの由来を年越しそばの由来と絡めながらお伝えしました。

節分の行事といえば豆まきが有名で、豆を食べる習慣は今でも残っています。

また、元々は関西地方に伝わっていた恵方巻も、コンビニエンスストアの戦略で全国的な行事食に広がっています。

それに対して、節分そばはそれほど知られていなかったようですが、こちらはスーパーの戦略で、再び脚光を浴び始めているようです。

恵方巻のブームは少し落ち着きを見せているようですが、今度は節分そばの人気が高まるようになるかもしれないですね。

 
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