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はじめに
この記事では、ひなあられの由来やひなあられの色に込められた意味。そして、ひなあられの関東と関西の違いについて、簡単にご紹介をしていきます。
ところで、毎年、ひな祭りの季節になるとスーパーなどの店頭にひなあられが並ぶようになります。
そのため、ひなあられは1年に1度だけ食べるお菓子。正直なところ、その程度の認識しかありませんでした。
でも、ひなまつりは日本の伝統行事です。
当然のことながら、ひなあられにもそれなりの由来や、ひなあられの色に込められた意味があるはずです。
そこで、ひなあられの由来や色に込められた意味。
あわせて、関東と関西のひなあられの違いについて、簡単にご紹介をしていくことにしました。
ひなあられの由来とは
ひなあられは、現在のひな祭りの原型と考えられている、平安時代の「ひな遊び」をきっかけに生まれたものではないかと言われています。今でいえば人形遊びとも言えるひな遊びは、平安時代の公家たちが始めたもので、その後に「菱餅」や「ひなあられ」が生まれています。
ひなあられが生まれたのは平安時代以降ということになりそうですが、具体的にいつできたものなのかはわかってはいません。
ただ、ひなあられが生まれたのは京都。
宮中に出入りしていた宮中御用達のお菓子職人が、ひなあられを作ったのではないかとされています。
ひなあられが誕生した時代は明らかでないものの、屋外でひな遊びをするときに公家たちが食べるお菓子が、ひなあられの由来のようです。
ひなあられの由来のまとめ
1 ひなあられの誕生のきっかけは、平安時代のひな遊びにあった。2 ひなあられは京都で生まれた。
3 ひなあられは、公家がひな遊びで食べるお菓子だった。
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ひなあられの色に込められた意味とは
ひなあられの由来は、それほどに深いものではなく基本的には公家のお菓子。そんな感じであったようです。
もっとも、昔のこと。単純にお菓子というだけではなく、ひなあられにはそれなりの意味が込められていたようです。
ひなあられの色は一般的には緑と赤と白で、それぞれの色には意味があると言われていました。
具体的には
緑 | 邪気を払う |
赤 | 魔よけ |
白 | 子孫繁栄 |
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ひなあられは関東と関西で違いはあるの
同じ日本でも、関東と関西では文化や風習の違うことが往々にしてあります。ひなあられもどうやら同じようです。関東のひなあられと、関西のひなあられには大きな違いがあります。
関東のひなあられ
関東のひなあられは、いわゆる「ポン菓子」です。乾燥したお米をはじかせて砂糖で味付けをしたものです。お米をはじかせただけあって形状は米粒。米粒をはじかせて大きくしたのが関東のひなあられなので、軽くてサクサクとした食感が特徴です。
関西のひなあられ
関西のひなあられはお餅を小さく切って揚げ、その揚げた餅に醤油や塩で味付けしたものです。そのため、関西のひなあられは丸みを帯びているものの米粒のような形状にはなりませんし、関東のひなあられよりも大粒なのが特徴です。
また、味付けも醤油や塩なので、食感はサクサクしていても、関東のひなあられのように甘いわけではありません。
関東と関西の違いのまとめ
関東のひなあられ | 原料は乾燥させたお米、味付けは砂糖 |
関西のひなあられ | 原料はお餅、味付けは塩や醤油 |
関東と関西のひなあられには大きな違いがあります。
どちらが本家なのか判断するのは難しいところですが、ひなあられの発祥が京都であること。
関西のひなあられの原料となった餅は、菱餅を砕いたものという説があること。
また、ひなあられの「あられ」は空から降る「霰」のことですが、霰の定義は直径5ミリ未満の丸い氷粒であるということ。
こうした点から、関西のひなあられの方が、ひなあられの由来に近いように思われます。
さいごに
ひなあられの発祥は京都で、そのひなあられが関西と関東で独自に発展をしました。
そのため、関西と関東のひなあられには大きな違いがあります。
もっとも現在では米でも餅でもなく、大豆やピーナッツを使ったひなあられもあります。
また、味も多様化してチョコレート味のひなあられなども人気があるようです。
関東と関西ではひなあられに大きな違いがあるとはいっても、その境目は分かりにくくなっているみたいです。
なお、関東と関西の境目ですが、これもはっきりとはしていません。
ただ、数年前にあるテレビ局が調査をしたところ、名古屋では関西のひなあられも関東のひなあられも販売されていたそうです。
ひなあられに関しての関東と関西の境目は名古屋なのかもしれないですね。
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