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はじめに
そばもうどんも古くからある食べ物だけに、それぞれの歴史についても諸説あります。この記事では、一般的に言われているうどんの歴史とそばの歴史、それぞれについてわかりやすくお伝えします。
ところで、うどんとそばを比べると、うどんの方が歴史が古いようです。そこで先にうどん、次にそばの順でご紹介します。
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うどんの歴史
うどんの原料となる小麦の栽培は、既に奈良時代に行われていました。また、うどんの原型となる食べ物は、奈良時代の遣唐使によってもたらされたと考えられています。
たとえば、米と小麦粉を混ぜて作られた麦縄(むぎなわ)をうどんの起源とする説。
あるいは、小麦粉の団子に餡を入れた菓子が、うどんに代わっていったという説があります。
ただ、何れにしても現在のうどんとは異なるものであったようです。
鎌倉時代になると、宋から小麦粉で作った素麺「切麦(きりむぎ)」が入ってきます。
切麦はうどんよりも細いことから、冷麦の原型とする説がありますが、切麦をうどんの前身とする説もあります。
うどんが現在の形状に近くなったのは、室町時代、1300年代中期のこととされています。
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そばの歴史
小麦粉と同じく、そばの栽培も奈良時代には行われていたようです。ただし、うどんは麺状になるのが早かったのに対して、そばはそば粉を熱湯でこねて団子状にした「そばがき」として食べられていました。
そばが麺状になったのは長野県のお寺の古文書によれば1574年。織田信長と徳川家康の連合軍が、武田勝頼に大勝した長篠の戦いの前年です。
もっとも、一般的にはそばがきの時代が長く続き、現在の形状でそばが食べられるようになったのは江戸時代中期以降と考えられています。
まとめ
この記事では、日本の伝統的食べ物と言われる、うどんの歴史とそばの歴史を簡単にご紹介しました。歴史を振り返ると、うどんやそばが現在の形状に近くなったのは、うどんが室町時代、そばが江戸時代と、うどんの方がだいぶ早いようです。
また、そのことと合わせて、江戸時代には大みそかにうどんを食べる「年越しうどん」があり、遅れて「年越しそば」が生まれたという説もあります。
現在では「年越しそば」が主流になっていますが、最近では「年越しうどん」や「年明けうどん」も誕生しています。
うどんやそばは、歴史が古いだけではなく、お互いが競いながら進歩している食べ物でもあるようです。
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