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はじめに
紫陽花(アジサイ)は、梅雨の季節に美しい花を咲かせる花木として人気があります。また、丈夫で育てやすいため、挿し木にして増やす方も少なくありません。
しかし、挿し木が絶対に成功するわけでもありません。
この記事では、紫陽花の挿し木をするのに適した時期、挿し木の方法、挿し木をした後の管理などをわかりやすくお伝えします。
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紫陽花の挿し木の時期
紫陽花は、1年を通して挿し木で増やすことができると言われています。しかし、挿し木に適した時期以外だと、その後の温度管理などを含めて技術を要します。
費用や手間をあまりかけることなく、かつ、成功確率を上げるためには、適した時期に挿し木をするのがおすすめです。
では、紫陽花の挿し木に適した時期はいつかというと概ねですが6月上旬~7月中旬。
日本の多くの場所で梅雨を迎える頃です。
挿し木をした紫陽花が発根するには、適度な温度と湿度を必要とします。
紫陽花にとって梅雨の時期は、温度・湿度とも発根しやすい条件になるため、挿し木はこの時期が最適とされています。
もっとも梅雨の時期は地域によって異なります。
そこで、紫陽花の挿し木の時期のいつからいつまでをお伝えすると、次のようになります。
紫陽花の挿し木の時期のいつからは、梅雨に入る少し前から。
紫陽花の挿し木の時期のいつまでは、梅雨が明ける少し前まで。
紫陽花の挿し木の時期は、上記の内でも早い方が良いと考えられています。
特に梅雨が明けるとすぐに猛暑になる可能性もあるので、遅くても梅雨明け前には挿し木をしておくことが望まれます。
多くの紫陽花は、花が終わったらすぐに剪定することで、次の年に美しい花を咲かせることができます。
剪定をすれば不要な枝が発生しますが、そこから選別して挿し木に使うという方も多いようです。
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紫陽花の挿し木の方法
紫陽花の挿し木を成功させる第一のポイントは、時期を外さないことです。ただ、より成功確率を高めるためには、挿し木を適切な方法で行うことも大切です。
ここでは、挿し木の方法をいくつかお伝えします。
土を選ぶ
挿し木に使う土は、赤玉土または鹿沼土、あるいは市販の挿し芽用の培養土です。土は、発根した根が腐らないよう通気性の良いものを選ぶ必要がありますし、肥料が入っている土だと切った場所から雑菌が入ってしまう可能性もあります。
挿し木に使う土は、水はけがよく、肥料分が入っていないものを選ぶことが大切です。
また、通気性という観点から、鉢は素焼きの浅鉢(5号程度の浅鉢)を使うことが多いようです。
木を選ぶ
挿し木にする木は新芽を選びます。挿し木にする木は若いものが良いとされています。また、花がついている場合は花を切り取り、できるだけ太くて丈夫なものを選ぶようにします。
挿し木にする木は、花下2~3節程度、長さ15cm程度のところで、斜め(約60度)に切ります。
挿し木の方法
挿し木をする木を選び、長さの調節をしたら、少し水揚げ(1時間程度)します。次に、上から1節目にある葉を2枚だけ残し、残した葉も3分の2を切り取り、3分の1だけを残します。
これは、葉から水分が蒸発するのを少なくするという効果があります。
そして、木を鉢底まで差し込み、水をかけ、茎の周りを手で軽く押し、木が動かないように固めて挿し木は終了です。
挿し木をした後の管理
挿し木をしたばかりの紫陽花は直射日光と極度な湿度を嫌います。挿し木をした鉢を置く場所は、直射日光を避けられ、雨があまり当たらない、半日陰の場所が適しています。
1ヶ月程度で挿し木は発根し新芽もでてきます。
その段階になったら、午前中、日光が少し当たる場所で管理します。
なお、挿し木をした後の水やりは夕方、土の表面が乾いていたら行います。
肥料は、発根してしばらくしてから、少量の液肥や化成肥料を与えます。ただし、紫陽花は秋になると休眠期に入るので、施肥もそこまでになります。
そして、冬は北風が当たらない場所、家の東側や南側で管理します。
まとめ
この記事では、紫陽花の挿し木をするのに適した時期、挿し木の方法、挿し木をした後の管理などをわかりやすくお伝えしました。
紫陽花は丈夫な花木なので、発根した後であれば植え替えも可能です。
しかし、早い時期だと発根したばかりの紫陽花を痛めてしまう可能性があるので、植え替えは翌年の梅雨の時期が適していると言われています。
また、挿し木した紫陽花は翌年に花をつけることもあります。
しかし花を咲かせるとたくさんの栄養分を取られてしまい、かえって成長を遅らせてしまいます。
できれば、挿し木をしてから2年後の花を楽しみたいところです。
紫陽花の挿し木は比較的容易とされていますが、それでも必ず成功するわけではありません。
ただ、時期や方法を間違えなければ成功する確率は高くなります。
私も何回か紫陽花の挿し木をし、それを人にあげたこともありますが、挿し木もそれなりに楽しいものです。
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