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目次
はじめに
この記事では、節分の豆まきの由来や理由、そして豆まきのやり方を簡単にまとめてみました。毎年、節分の日に行われる豆まき。
子供のころは、どうして食べ物を投げてしまうんだろう。どうして投げた豆を拾って食べるんだろう。
不思議で仕方がありませんでした。
同じような思いをした人はいないでしょうか。
そこで、豆まきの由来や、節分に豆まきを行う理由。そして、豆まきのやり方などを簡単にまとめてみました。
なお、豆まきの由来などについては諸説あるようですが、ここではその中でも有力とされているものをご紹介します。
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節分の豆まきは追儺に由来
それでは、節分の豆まきの由来を簡単にご紹介します。中国にかつて「追儺(ついな)」という行事があり、それが現在の豆まきの由来になっているという説があります。
追儺は「鬼払いの儀式」です。日本には奈良時代に中国から入ってきた風習で、平安時代には宮中行事にも採用されました。
具体的には、大みそかに悪鬼や疫病などを追い払うことを目的として、鬼の面をかぶった人を弓矢などで追い払う行事です。
どことなく豆まきに似ています。
追儺は、室町時代中期以降には庶民に広がっていきました。
そして時を経て変化し、江戸時代には現在と同じような豆まきの風習が広まったと言われています。
江戸時代は、長い戦国の世が終わった後の太平の世。武士も刀や槍を、そろばんに持ち替えた。そんな時代です。
追儺で用いていた弓という武器を豆に替えたのも、何となく納得のいく移り変わりです。
なお、中国には追儺はありますが豆まきはありません。豆まきは、中国から入ってきた文化を、日本独自にアレンジしたものと考えて良さそうです。
ところで、追儺の解説で「大みそか」と書きました。でも現在の豆まきは、2月の節分に行われます。
どうして、大みそかの追儺の行事が、節分の豆まきに代わったのでしょうか。
豆まきの由来についてご紹介してきましたが、次に節分に豆まきを行う理由について簡単にお伝えします。
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節分に豆まきをする理由
昔の大みそかは、現在の節分の日。これが、2月の節分に豆まきをする理由です。
それでは、そのあたりを簡単にお伝えします。
まず、節分は立春・立夏・立秋・立冬の前日の日のことで、節分は年に4回あります。
でも、豆まきが行われるのは、立春の前の節分の日だけです。
どうして立春の前の日の節分に豆まきが行われるのでしょうか。
追儺は、元々は大みそかに行われる行事でした。この元々というのは、太陰暦(旧暦)の時代です。
また、太陰暦の時代の元日は、概ねですが立春の頃になります。立春の前の日は節分。
昔は、大みそか≒節分でした。言い換えると、追儺は大みそかの行事。豆まきも本来は大みそかの行事。
豆まきの由来は追儺にあるとご紹介しましたが、追儺も豆まきも元々は大みそかに行われる行事でした。
追儺も豆まきも意味するところは「年の終わりに鬼を追い払い、新年の福を呼び込むために行うもの」。
そのように考えれば、理解ができるとこです。
しかし明治になると、暦は太陰暦(旧暦)ではなく、太陽暦(新暦)になります。
豆まきは節分の日に行う行事だということは、太陰暦から太陽暦になっても変わることはありませんでした。。
そのため、現在の豆まきは太陰暦の節分ではなく、太陽暦の節分。
つまり、豆まきは大みそかではなく、2月上旬の節分に行われるようになっています。
節分の豆まきのやり方
追儺は、鬼の面をかぶった人を弓矢などで追い払う行事とご紹介しました。もちろん弓矢を使うわけにはいきませんが、どうして弓矢の代わりに豆を使うようになったのでしょうか。
いろいろな説があるので断言はできませんが「豆には邪気を払う力」があると言われています。
追儺は鬼を追い払う行事なので、弓矢の代わりに豆を使うようになったと考えられています。
さて、豆まきのやり方です。豆まきのやり方は絶対にこれだという方法はなく、地方によっても違いがあるようです。
また、最近では衛生面で不安がある、あるいは掃除が面倒という理由で、豆は食べるけれど豆まきはしないことも多いようです。
さらには、豆ではなく落花生をまく。そんな方法もあるようです。
ここでは、一般的に行われている豆まきのやり方をご紹介していきます。
豆まきの準備
豆まきに使う豆は炒った豆です。炒った豆を三方や升に入れて神棚にお供えします。神棚がない場合は、目線よりも高いところにお供えをします。
豆まきの時間と豆まきをする人
豆まきをするのは夜。豆まきをする人は、原則として一家の主です。
ただし、その家に年男や年女、厄年の人がいる場合は、家長に代わり豆まきを行います。
なお、豆まきをするのは男子だけという説もあるようです。
豆まきのやり方と具体的な手順
まず、家のすべての窓やドアをあけます。豆まきを行うのは家の一番奥から。
それぞれの部屋の窓やドアから、家の外に向けて「鬼は外」と掛け声をかけながら豆をまいていきます。掛け声はその都度、2回行います。
各部屋での豆まきが終ったら、最後に玄関で同じように豆まきをします。
「鬼は外」の掛け声で鬼は外へ飛び出します。
そこで、今度は家の外から家の中に向けて、2回「福は内」と掛け声をかけながら豆をまき、豆まきは終了です。
これが豆まきのやり方として、よく言われている方法ですが、他にもたくさんの方法があります。
豆まきのやり方(その他の方法)
豆まきのその他の方法としては、次のようなものもあるようです。★ 掛け声は1回だけ
★ 部屋ごとに鬼を追い出したら、その都度、その部屋の窓や戸を閉めて「福は内」と唱える
★ 玄関まで豆まきが終ったら、玄関を閉めて家の中で「福は内」と唱える
★ 掛け声について「鬼は外」は言わず、「福は内」だけ唱える
なお、豆の投げ方ですが、上から下へではなく、下から上に向けて投げるのが正しいやり方と言われています。
豆まきが終ったら
豆まきが終ったら、最後に投げた豆を食べます。これは1年間の無病息災を願うため行うものですが、食べる数についても大きく2つの説があります。
★ 年の数だけ豆を食べる
★ 年の数+1の数、豆を食べる
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さいごに
この記事では、節分の豆まきの由来や、節分の日に豆まきを行う理由、そして豆まきのやり方などを簡単にお伝えしてきました。
ところで、個人的に感じているのは、豆まきの衰退です。
豆まきの季節になると、スーパーなどで豆が売られるようになります。でも、最近は豆よりも恵方巻きの方が幅をきかせているように見受けられます。
もしかしたら、炒った豆を売るよりも、恵方巻きの方が様々に工夫ができて、その日の夕食代わりになります。
スーパーの立場で考えると、豆よりもずっと儲かるからなのかもしれないですね。
もちろん恵方巻きの習慣を否定するつもりはありませんが、豆まきの習慣も大切にしていきたい。個人的にはそんなことを考えています。
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