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神社にお供えする初穂料の由来や金額などをピンポイント解説!

初穂料の熨斗袋
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初穂料の由来

この記事では、初穂料(はつほりょう)の由来や金額など、知っておきたいポイントをご紹介していきます。

ところで、初穂料とは何でしょうか。

初穂料は、その年に出来た初めてのお米を神前にお供えすることに由来しています。

もっとも米を作る農家以外は、お米を神前にお供えすることはできません。そこで、お米の代わりに金銭を捧げるようになります。

ここでわかるのは、初穂料という言葉が結びつくのは、神社であって寺院ではないということです。

寺院は、初穂料ではなく「お布施」になります。お布施は、僧侶に対して布を差し上げますということで、本来は布を贈っていたものが現金に変化しています。

このように、神社は初穂料、寺院はお布施が基本にはなりますが、どうやら絶対的なものとは言えないようです。

それは明治時代になるまでの日本は神仏習合で、神と仏を同一視する時代が長く続いていたためです。

現在は神仏分離で神社と寺院は区別されていますが、歴史的経緯から地域によっては寺院でも初穂料とする場合もあるようです。

原則はあっても、地域によっては例外もあるのが初穂料です。

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初穂料と玉串料の違いとは

初穂料の由来をご紹介してきましたが、同じく神社に捧げる玉串料にはどのような由来があるのでしょうか。

玉串は榊の枝に紙垂(かみしで)をつけたもので、主に神職が神前に捧げるものですが、玉串料は玉串の代わりとして金銭で納めるものです。

では、初穂料と玉串料の違いはどのようなものでしょうか。

もっとも簡単に言い表すと、初穂料は慶事、玉串料は凶事に使用する言葉です。そして、玉串料の方がより限定的に使われます。

初穂料は七五三・お宮参り・結婚式の時に使います。また、祈祷・厄払い・地鎮祭の時に使われる他、お守りやお札を授かる時にも使われます。

一方、玉串料は葬式・追悼・慰霊の場合に用います。この場合、初穂料という言葉を使うことはありません。

初穂料は玉串料よりも幅が広いのが特徴ですが、ただし地域により違いがあるようです。

初穂料の由来は、初の稲穂収穫を神前に供え豊作を感謝するものなので、慶事にのみ使うというのは共通しています。

しかし、玉串料は慶事・凶事どちらでも使えるという地域もあります。

原則は、初穂料は慶事、玉串料は凶事ですが、地域によっては玉串料を慶事にも使う例外があるようです。

初穂料の金額

初穂料の金額に、いくらでなければならないという決まりはありません。

しかし、初穂料はいくらというのはとても気になるものですし、「お気持ちで」と言われても戸惑ってしまいます。

初穂料に決まりはありませんが、一般的には5,000円以上と言われています。

ただ一番良いのは、行こうとされている神社に問い合わせをしてしまうことです。

最近では、多くの神社がホームページを作成していて、そこに金額が書かれている場合もあります。

また、ホームページがなくても連絡先が分かれば問い合わせをすることができます。

神社によっては、はっきりと答えてくれることも多いでしょうし、そうでなくても示唆はしてくれると思います。

思い悩むよりも早めに確認をしておくことがおすすめです。

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初穂料に封筒は必要なの

初穂料に封筒は必要なのでしょうか。

まず神社の立場から考えると、初穂料が神前に供えられるのであれば、現金をそのまま三方に乗せるわけにもいかないので封筒などの袋は必要です。

一方、初穂料を神前に供えるのでなければ、封筒などに入れなくても差し支えないとなります。

では、私たちの立場からはどうでしょうか。

基本的には、初穂料をお供えするときは熨斗袋(のしぶくろ)を使います。

熨斗袋の表面上部には縦書きで「初穂料」と書き、その下にはやはり縦書きで依頼者の氏名を書きます。

また、裏面の下部には横書きで金額を記載します。金額は算用数字でも差し支えないとされています。

なお、水引の有無については金額によります。

高額な時は水引をつけ、そうでないときはつけないというのが一般的で、この金額による熨斗袋の体裁については、熨斗袋を包むビニール袋などに目安が書かれているので参考にすることができます。

初穂料の金額が数千円以下であれば、100円ショップで売られている熨斗袋でも構いません。

次に考えられるのが封筒です。

熨斗袋が用意できないときは封筒でもよいとされています。ただし、神様にお供えするという前提があるので、きれいな白い封筒を用いるのが原則です。

初穂料については、基本的には熨斗袋または白い封筒を使うということで、神社によってはこうした作法にのっとっていないと受付をしないという場合もあります。

しかし、現実には熨斗袋にも封筒にも入れずに、そのまま現金で手続きをすることが多いようです。

これも神社の立場からすると、初穂料を神前に供えるのでなければ封筒は不要ということがあります。

さらに封筒を受け取った人は、必ずその中身を確認する必要が出てきます。中を確認するのは初穂料の金額によって、撤下品(てっかひん)の内容に違いがでることが多いためです。

まさか、初穂料を奉納した方の目の前で、乱暴に確認するわけにもいきません。

お供えする方が少ない場合は別ですが、多い場合は現金でやり取りすることが圧倒的に多いようです。

初穂料については、熨斗袋や白い封筒というのが原則ですが、実際には例外のほうが多いようです。

こちらについても、不安に思われる方は事前に神社に聞くことをおすすめします。

さいごに 神社に聞く

初穂料に使う白い封筒
ここまで、初穂料(はつほりょう)についてのいくつかのポイントをご紹介してきました。

さいごに、初穂料にまつわるそれ以外のことをいくつかお伝えをしていきます。

まず、初穂料を納めるときの声掛けです。

今では、あっさりと行われることも多いので声掛けもあまりありませんが、声掛けにもルールはあります。

初穂料は神様に奉納するもので、神職への謝礼ではありません。したがって声掛けは「お供え下さいませ」になります。

次に熨斗袋や封筒を使うときですが、熨斗袋に初穂料と書かれていることはあまりありませんし、封筒は無地です。

そのため字が汚いからと躊躇する方もいるかと思いますが、これこそまさに気持ちの問題です。

字がきれいでないと思われる方も、この点に関してはまったく気にする必要はありません。

そして最後になりますが、初穂料に関してはいくつかのルールが存在することは確かなことです。

その基本的なルールは、この記事でもご紹介をしてきましたが、原則もあれば例外もあります。

たとえば「初穂料に封筒は必要なの」については、原則は必要であるものの、実際には例外のほうが多い場合もあります。

記事の中でもご紹介をしてきましたが、分からないことや不安なことが出てきたら、ホームページで確認する、あるいは「神社に聞く」ことが何よりも大切です。

せっかく初穂料を神様にお供えしたのに、あとで思い悩むことは避けたいですね。
 

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