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夏の雑草10種類の名前や特徴をわかりやすく解説します!

夏の雑草のエノコログサ

夏になると家庭の庭では、さまざまな雑草が繁殖します。また、公園や川の土手などでも、いろいろな種類の雑草が生い茂っています。

もちろん、雑草という名前の植物などありませんが、家庭で好きな植物を育てていたら、意図せぬ植物がいつの間にか大切に育てていた植物の生育を邪魔していた。

そんなこともあるのではないでしょうか。

雑草そのものは1年を通じて見かけるものですが、この記事では夏によく見かける雑草10種類の名前や特徴を解説していきます。

嫌われ者の雑草ですが、その名前や特徴を知ることで、もしかしたら雑草に対する愛着が出てくるかもしれないですね。

■この記事でご紹介する夏の雑草10種類

1 エノコログサ
2 スベリヒユ
3 ツユクサ
4 ドクダミ
5 ブタクサ
6 ヒメジョオン
7 チガヤ
8 ヤブガラシ
9 オヒシバ
10 メヒシバ

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夏の雑草1 エノコログサ

エノコログサは、イネ科の1年草です。

エノコログサを漢字で表記すると「狗尾草」。狗は犬のこと。つまり狗尾草と、犬の尾のような形からその名前が与えられています。

もっともエノコログサは、別名の方が有名です。

エノコログサの別名は「猫じゃらし」。エノコログサを猫の目の前で振ると、猫がじゃれつくことから名づけられています。

エノコログサの草丈は50㎝前後。日本全国いたるところで見ることができます。

なお、エノコログサは粟の原種で、昔は食用にすることもあったそうです。

最近では粟そのものを食べることも少なくなっていますが、いざとなればエノコログサの種子の部分も食用にすることができるようです。

夏の雑草2 スベリヒユ

スベリヒユは、スベリヒユ科の多年草です。

スベリヒユ科の植物としては、マツバボタンやポーチュラカなどの園芸品種が有名ですが、ここで取り上げるのは農作物に害を与えるスベリヒユです。

スベリヒユは日本全国で見られ、日当たりのよいところであればどこにでも生えてきます。

スベリヒユの特徴は横に根を張り、どんどんと生育の場所を広げていくこと。そのため、駆除が厄介なしつこい雑草として知られています。

もっとも、スベリヒユは漢方薬の原料として用いられる他、日本の一部の地域では食用にも供されています。

見かけはマツバボタンやポーチュラカにも似ていますが、ここでご紹介するスベリヒユに花の美しさはありません。

また食用可能とはいっても、普段は食べることもありません。とても駆除が厄介なのがスベリヒユです。

夏の雑草3 ツユクサ

夏の雑草のツユクサ
ツユクサは、ツユクサ科の1年草です。

ツユクサの漢字表記は露草。露草の花は朝顔と同じように朝に咲き、午後にはしぼんでしまいます。

花の命の儚さが、朝の露に通じることから露草という名前がつけられています。

ツユクサの茎は直立することなく地面を這うように伸びていきます。花の色は青、花の径は2㎝程度。

青色の花は珍しいですし、また小さめの花は可憐さを感じさせてくれます。

ツユクサが園芸品種として販売されることはほぼないと思われますが、雑草と言われる植物の中では花が楽しめる植物といえそうです。

夏の雑草4 ドクダミ

ドクダミは、ドクダミ科の多年草です。ドクダミは、どくだみ茶の原料としても知られている植物です。

ドクダミの特徴は何よりも繁殖力が強いこと。半日陰地であれば家庭の庭にもどんどんと入り込んできて、地下茎を広げてその範囲をますます広げていきます。

ドクダミの花の色は白色で、開花期は5月~7月です。

花だけを見ていれば白色の小さな花は愛らしいのですが、ドクダミは強い臭気を放ち、さらに他の植物の領域にどんどん踏み込んできます。

ドクダミはどくだみ茶にしたり、漢方になったりもする有用な植物かもしれませんが、一般的な家庭では繁殖力が極めて旺盛で駆除も厄介な雑草の一つと言えるでしょう。

夏の雑草5 ブタクサ

夏の雑草のブタクサ
ブタクサは、キク科の1年草です。

ブタクサは元々日本にあった植物ではなく、明治期に海外より入り込んできた帰化植物です。

もっとも生育旺盛なので、今では日本全国で見かけることができるようになっています。

ブタクサの草丈は数十センチから1mを超えるものまであります。

ブタクサの大きな特徴は雌雄同株ということで、開花期になると茎の先端に数ミリの雄花が房状にたくさん咲き、その下に雌花がついて繁殖をします。

なお、花のいろは黄色、花期は7月~9月です。

ブタクサの厄介なところは花粉症の原因になることです。

花粉症と言えば春先の杉やヒノキが有名ですが、その後に花粉症の症状が出た場合、その原因はブタクサにあるのかもしれません。

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夏の雑草6 ヒメジョオン

夏の雑草のヒメジョオン
ヒメジョオンは、キク科の1年草です。

草丈が高く、夏にあちこちで白い花を咲かせている花がヒメジョオンです。

ヒメジョオンも江戸末期から明治期にかけて日本に入ってきた植物で、今では日本全国で見かけることができます。

ヒメジョオンは生育力が旺盛で、日本の在来の植物にも悪影響があるとされています。

なお、ヒメジョオンと似た植物にハルジオンがあります。

ヒメジョオンとハルジオンは花が似ているので混同されがちですが、次のような違いがあります。

 
ハルジオンヒメジョオン
草丈低い(30㎝~80㎝)高い(30㎝~150㎝)
花期4月~6月5月~8月
花の大きさと数大きくて少ない小さくて多い
茎の中空洞がある空洞がない

夏の雑草7 チガヤ

チガヤは、イネ科の多年草です。

チガヤは漢字で書くと茅。昔は屋根の材料として用いられてきました。

チガヤは地下茎で生育範囲を広げていく植物で、夏の早い時期に空に向けて穂をだします。

穂の高さは50㎝程度で、白い綿毛が円柱のようになります。

この形はすすきにも似ていますが、チガヤとすすきを比べると、草丈はチガヤが低くてすすきは高い。

また、穂の伸びる時期はチガヤは夏だけど、すすきは秋という違いがあります。

チガヤは地下茎で伸びる頑健な植物です。またチガヤに昔ほどの利用価値はありません。そのため現在では、駆除が厄介な雑草として取り扱われています。

夏の雑草8 ヤブガラシ

ヤブガラシは、ブドウ科の多年草です。

ヤブガラシは日本全国で見られるつる性の植物ですが、よく見かけるのは公園などのフェンス。

フェンスなどに巻き付いたヤブガラシは生育旺盛で、周辺にある植物の光合成を邪魔するようになります。

そして、最終的にはその植物を枯らしてしまうことから、漢字では藪枯らしと表記されます。

また、周辺の植物を枯らしてしまうことから、貧乏葛(ビンボウカズラ)という別名も与えられています。(貧乏葛の由来については諸説あります。)

夏の雑草9 オヒシバ

オヒシバは、漢字では雄日芝と表記します。

オヒシバはイネ科の1年草で、北海道を除く日本全国で見かけることができます。

オヒシバは日当たりのよい場所であればどこにでも見られ、広い土地では群生も普通に見かけることができます。

草丈は50㎝前後で、茎の根元に葉を密生させます。茎が伸びると、茎のほぼ同じ位置から放射状に数個の扁平の穂をつけます。

オヒシバは強いひげ根が特徴で引き抜くのにも力が要ります。また、踏んでもすぐに回復する力を持っています。

夏の雑草10 メヒシバ

夏の雑草のメヒシバ
メヒシバは、漢字では雌日芝と表記します。メヒシバはイネ科の1年草で、日本全国で見かけることができます。

オヒシバとメヒシバは名前が似ています。

実際にオヒシバとメヒシバは性質も似ていますが、オヒシバと比べるとメヒシバの方が草丈が低いこと。

オヒシバと比べるとメヒシバの方が茎が細く柔らかいことなどから、雄日芝に対して雌日芝と名付けられたと考えられています。

もっとも、メヒシバも種子が多く発芽が容易で生育が早いこと。そして、畑などにもどんどん入り込んでくることから厄介な雑草として知られています。

まとめ

この記事では夏の雑草ということで、10種類の植物の名前や特徴をわかりやすく解説してきました。

雑草という名前の植物は存在しません。

一般的に雑草とは、園芸用の植物などとは異なり、人がまったく意図していないのに自然に繁殖をする植物の総称です。

雑草は人が望んでいるわけでもないのに勝手に生育し、繁殖力が旺盛。しかも、人が丁寧に育ててきた植物に害を及ぼすこともある嫌われ者です。

もっとも雑草と言われる植物たちは、自らの子孫を残すために一所懸命です。

そこで、この記事では夏の雑草でとりわけ知られたものを10種類あげ、名前と特徴を簡単にご紹介してきました。

雑草は場所を選ばず、どこでも元気に育ちます。家の雑草なら抜くけれども、道端の雑草を抜く人はそうはいないと思います。

ぜひ、散歩がてら路傍に咲く雑草を眺めてみてください。