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つむじ風と竜巻の違いを簡単解説
この記事では、つむじ風と竜巻の違いを簡単にお伝えしていきます。テレビのニュースを見ていると、学校の校庭やグランド、あるいは広い畑などに風が渦を巻く様子が放送されることがあります。
そんなときの解説は、つむじ風であったり、竜巻であったりしますが、つむじ風と竜巻は同じものなのでしょうか。
それとも、つむじ風と竜巻には違いがあるのでしょうか。
結論を書くと、つむじ風と竜巻はどちらも気象現象でが、発生する条件やメカニズムは全く異なります。
見た感じは似ているけれど、つむじ風と竜巻は根本的に異なる気象現象です。
それでは、つむじ風と竜巻のそれぞれについての特徴をご案内し、最後にまとめとして違いについてお伝えします。
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つむじ風とは
つむじ風は、気象用語では塵旋風(じんせんぷう)と表現します。また辻風(つじかぜ)や旋風と表記することもあります。まずは、つむじ風の発生メカニズムからご紹介します。
つむじ風は、晴天で日差しが強いときなどに発生します。
日差しが強いと地面が熱くなり、地表付近の大気に上昇気流が発生します。
このときに水平方向の強風などがあると、上昇気流がひとつの軸になり、渦巻状に回転しながら立ち上がります。
これがつむじ風で、つむじ風は地上付近で発生する気象現象です。
つむじ風の大きさは直径50m以下、高さは地面から100m~200mです。
つむじ風の規模は竜巻よりも小さく、つむじ風の渦が空高くまで伸びることはありませんし、つむじ風が竜巻に成長することもありません。
つむじ風の寿命は短く、しばらくするとなくなってしまいます。
また、つむじ風の威力は小さく、土や砂、落ち葉やごみを巻き上げる程度で、人を巻き上げる力はありません。
もっとも規模の大きなつむじ風だと、学校の校庭にあるテントなどを巻き上げることはありますので注意が必要です。
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竜巻とは
つむじ風と竜巻では発生するメカニズムに違いがあります。では、竜巻はどのようなメカニズムで発生するのでしょうか。
空中で強い暖気と強い寒気がぶつかると大きな積乱雲が発生します。積乱雲は発達すると、その中に渦を発生させることがあります。
この渦は強い上昇気流を伴い、地上のものを吸い上げるようになります。これが竜巻です。
つむじ風は晴天で日差しが強いときなどに地表から発生するのに対して、竜巻は積乱雲が発生するような暗雲垂れこめるような日に上空で発生するという違いがあります。
また、竜巻が発生しやすい地形は暖気と冷気がぶつかることができる場所。つまり、障害の少ない広い場所で生まれるという特徴があります。
竜巻は積乱雲の中でできた渦が地表まで届いたもの。竜巻の高さは1㎞にも及ぶこともあります。
つむじ風よりも規模が大きく、開けた場所で発生するので、遠くからでも確認することができます。
竜巻の寿命はつむじ風よりは長く数十分に及ぶこともあります。
また規模もつむじ風よりも大きいということは、威力も大きく、竜巻の渦の中では猛スピードの風が渦巻いています。
そのため、竜巻はトラックなどを横転させ、建物などにも大きな被害をもたらすことがあります。
一般的に、つむじ風による被害はあまりありませんが、竜巻は甚大な被害をもたらす可能性がある気象現象といえます。
なお、北アメリカ大陸の中西部や東部では、より大規模な竜巻が発生することがありますが、これはトルネードと言われています。
つむじ風と竜巻の違いのまとめ
この記事では、つむじ風と竜巻の特徴をそれぞれについてお伝えしてきました。
最後に、つむじ風と竜巻の違いを簡単にまとめておきたいと思います。
つむじ風と竜巻の違いのまとめ
つむじ風 | 竜巻 | |
発生する日 | 晴天で日差しが強い日 | 積乱雲が発生し暗雲垂れこめる日 |
発生場所 | 地表で発生 | 空中で発生 |
規模 | 小さい | 大きい |
寿命 | 短い | 長い |
被害 | 小さい | 大きい |
一方、つむじ風はどうでしょうか。つむじ風は被害が小さいのが一般的ですが、発生するのは晴天で日差しが強い日。
晴天で日差しが強い日は、運動会や野球やサッカーなどの大会が行われていることも多く、そうした大会ではいくつものテントが並べられています。
つむじ風でもテントを吹き飛ばす程度の威力があるので、この点には注意をしておきたいですね。
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