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あられとひょうの違いとは!みぞれも含めて簡単解説します

雪の結晶のイラスト
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はじめに

以前から気にかかっていたことがあります。それが「あられ」と「ひょう」の違いです。

正式な定義は別として、雪や雨は何となく違いを説明することができます。でも、あられやひょうはどうでしょうか。

そもそも漢字からして難しい。

あられは漢字で「霰」。

ひょうは漢字で「雹」。

漢字検定を受けている人を別にしたら、この字を書ける人は少ないのではないでしょうか。

そこで、あられとひょう、合わせてみぞれの違いについてもちょっと調べてみました。

あられとひょうの違い 大きさ

直径5ミリ未満のあられ
あられとひょう、最大の違いは大きさです。

あられとひょうも空から降ってくる氷粒(ひょうりゅう)という共通項目がありますが、その氷粒は大きさによって区分されています。

具体的には、

あられは、直径で5㎜未満。

ひょうは、直径で5㎜以上。

あられとひょうは5㎜未満、5㎜以上という違いがあります。なお、ひょうは直径で5㎜以上と規定されていますが、その大きさに上限はないようです。

たまにテレビのニュースでピンポン玉みたいな氷の塊が降ってきたと報道されますが、あれは直径5㎜以上のひょう。

大きな氷の塊が空から降ってくる。現実にひょうが降ると農作物に大きな被害を与えると言われますが確かに怖いですね。

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あられが成長するとひょうになる?

直径5ミリ以上のひょう
直径5㎜未満のものがあられです。そのあられは2種類あります。

一つは雪あられ、もう一つは氷あられです。

この2つは大きさという共通項目はあるものの性質には違いがあります。

雪あられは、雪に水滴がついて凍ったものです。雪が中心にあることから見かけは白色で不透明です。

一方、氷あられは全体が氷でできているので半透明という特徴があります。

気象庁の見解では、雪あられは堅い地面に当たると簡単に割れ、容易につぶすことができるとあります。また、天気の分類で雪あられは「雪」になるそうです。

一方、氷あられは堅い地面に当たっても割れにくく、指で押してもなかなかつぶれないとあります。また、天気の分類で氷あられは「雨」になるそうです。

雪あられと氷あられの定義は様々にあり意見は一様ではありませんでした。

そこで気象庁のHPをのぞいてみたわけですが、ここでの表現が違いとしては一番分かりやすかったのでご紹介しました。

ところで問題はひょうです。気象庁の見解で、ひょうは直径で5㎜以上とあります。

ただ、雪あられが成長してひょうになるのか、氷あられが成長してひょうになるのか。そのあたりがよくわかりませんでした。

調べていくといくつかの意見がありました。

その意見とは

 

○ 氷あられが成長して大きくなったものがひょうになる。

○ 雪あられが成長して大きくなったものがひょうになる。

○ 雪あられが成長して氷あられになりさらに成長してひょうになる。

 

また、そうした区別は特にせず、あられが大きくなるとひょうになるという意見もありました。

ひょうは大きさだけはっきりとした定義がありますが、できかたに様々な意見のあるのが面白いところです。

ところで、あられやひょうが降る時期ですが、雪あられが降るのは冬に限定されるが、氷あられやひょうは夏でも降るという記述がありました。

この説が正しいとすると、あられとひょうの関係は「氷あられが成長して大きくなったものがひょうになる」というのが正しいように思われますが果たしてどうでしょうか。

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あられとひょうのできる原因

あられとひょうのできる原因も、いくつかの意見の違いが見受けられました。

ただ、あられとひょうができる原因については共通する部分もあります。それは、あられもひょうも積乱雲の中で発生するということです。

積乱雲の中では激しい上昇気流が発生します。その上昇気流に氷の粒や雪の粒が巻き込まれると、その粒を核にして周囲に水蒸気が付着してあられができます。

さらにそれが何度も続くとあられはさらに成長してひょうになるというものです。

あられとひょうの違いでわかったこと

これは大きく2つあります。

一つはあられとひょうでは大きさに違いがあること。もう一つはあられが成長してひょうになるということです。

あられとひょうについてはたくさんの意見はあるものの、この2点は共通の認識になっているようです。

みぞれとは

最後に、みぞれについても少しだけ触れておきたいと思います。

みぞれも硬さを感じるので、あられやひょうと近い関係にあるのではという疑問があります。

でも、あられやひょうとみぞれは、まったくでき方が異なります。

あられやひょうは雪の粒あるいは氷の粒が大きくなったものという考えでした。

一方、みぞれは気象庁の見解によれば、雨混じりに降る雪または解けかかって降る雪とあります。

みぞれは雪が前提にあることがわかります。

そのため、みぞれの予報については一般的に「雨または雪」、「雪または雨」と表現されるようです。

さいごに

あられやひょう、そしてみぞれについてそれぞれの違いをご紹介してきました。

晴れや雨などは普段の生活の中で、当たり前のように接しているのでわかりやすいですね。

でも、あられ、ひょう、みぞれは接する機会も少ないので、それだけ解釈も難しいし、意見も複数あるみたいです。

気象用語には霰や雹だけでなく他にも難しいものがたくさんあるみたいです。機会があったらまた調べてみたいと思っています。

 
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