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目次
紅葉する樹木9選
暑い夏が過ぎると秋。秋には様々な楽しみがありますが、その一つが紅葉狩り。
この記事では、紅葉する樹木を9種類とりあげ、ご紹介することにしました。
紅葉する樹木の種類ということで選んだ条件は2つあります。
1つは、いちょうのように黄葉ではなく紅葉する樹木。
もう一つは公園などでも普通に見かける樹木です。
街中を歩いていて、身近に見かける紅葉する樹木を選んでみました。
紅葉する樹木9種類ご紹介します
まずは、この記事で取り上げる樹木を9種類ご紹介し、次にそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。① トウカエデ
② イロハモミジ
③ ナナカマド
④ ナンキンハゼ
⑤ ナツハゼ
⑥ コマユミ
⑦ ニシキギ
⑧ オオデマリ
⑨ ドウダンツツジ
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紅葉する樹木① トウカエデ
紅葉する樹木で思い浮かぶのは、カエデとモミジではないでしょうか。ところで、カエデとモミジはどう違うのでしょうか。
カエデもモミジもたくさんの種類があります。
その中で、一般的に葉が小さく、葉の切込みが深く、秋に紅に染まるものをモミジ。
葉が大きく、葉の切込みが浅く、それほど紅葉しないものをカエデという場合が多いようです。
ただし、カエデもモミジもカエデ科の樹木で同じ仲間。カエデという名前の樹木でも、きれいに紅葉するものもあります。
ここで、ご紹介するトウカエデは街中でよく見かける紅葉するカエデです。
トウカエデは漢字で唐楓。中国原産の樹木です。
トウカエデは落葉高木で、性質も強健なので、街路樹に用いられることの多い樹木です。
街路樹で、秋に紅葉する背の高い樹木を見かけたら、それはトウカエデの可能性が高いのではないでしょうか。
なお、紅葉するカエデとして有名な樹木ではイタヤカエデもあります。
もっとも、イタヤカエデは比較的寒冷地を好み、さらに山間に育つことが多いため、今回のご紹介からは除かせていただきました。
紅葉する樹木② イロハモミジ
イロハモミジは、カエデ科の落葉高木です。
イロハモミジは、秋に紅葉する代表的な樹木で、モミジといえばイロハモミジを指すことが多いといわれています。
イロハモミジと同様に紅葉が美しいといわれるものにヤマモミジがあります。
ただし、イロハモミジとヤマモミジではいくつかの違いがあります。
まず、イロハモミジが生育するのは主に福島県以南の太平洋側、ヤマモミジは日本海側。
また、イロハモミジは条件が悪くなければ必ず紅葉をしますが、ヤマモミジは紅葉ではなく黄葉するものもあります。
この記事では「紅葉」する樹木を優先しているので、イロハモミジをご紹介することにしました。
イロハモミジは公園に植栽されることが多い樹木で、特に日本庭園では人気があります。
また、園芸店でもイロハモミジが家庭用に販売されていますが、イロハモミジとヤマモミジを混同していることもあるようです。
庭にモミジを植えたい。
しかも、イロハモミジあるいはヤマモミジにこだわりたいという方は、間違えないように注意をしたいものです。
なお、イロハモミジとヤマモミジの区別は難しいですが、遠めに見て枝先が赤みがかっていたらイロハモミジ、黄緑ががっていたらヤマモミジであるといわれています。
紅葉する樹木③ ナナカマド
ナナカマドは、バラ科の落葉高木です。ナナカマドの名前は「7回、かまどにくべても燃えない」に由来するといわれていますが、はっきりとはしません。
ナナカマドは全国的に分類しているものの、比較的冷涼な気候を好むことから東北地方や北海道で街路樹として植栽されることが多いようです。
ナナカマドの美しさは、初夏に咲く白い花と秋の紅葉。
また、落葉しても残る赤い実を、鳥たちがついばむ姿も風情があって素敵です。
紅葉する樹木④ ナンキンハゼ
ナンキンハゼは、トウダイグサ科の落葉高木です。
ハゼという名前が付けられていますが、ハゼとも後述のナツハゼとも異なる樹木です。
ナンキンハゼは、漢字で南京櫨と記すとおり原産は中国です。
ナンキンハゼもハゼと同じようにろうそくの原料にもなりますが、ハゼのようにウルシ科ではないので触れてもかぶれることはありません。
ナンキンハゼの特徴は、白い実と紅葉。
赤い実をつける樹木は多いものの白い実はあまりありません。
また、秋の紅葉も見事なため、街路樹や公園で見かけることが多い樹木です。
紅葉が終わった後も、白い実は枝に残ることが多いようです。
紅葉する樹木⑤ ナツハゼ
ナツハゼは、ツツジ科の落葉低木で全国的に分布をします。
ナツハゼで有名なのは実で、秋に収穫された実をジャムにして楽しむ人も多いようです。
ナツハゼは暑さにも寒さにも強く、半日陰でも育つので自生することも多い樹木ですが、実を楽しむということから家庭の庭などでも植栽されています。
なお、ナツハゼという名前から連想するのはハゼ。
ただし、ナツハゼはツツジ科で、ハゼはウルシ科で全く異なるものです。
ナツハゼはハゼのように紅葉することから、ナツハゼという名前が付けられています。
なお、ハゼは秋の紅葉する樹木の一つですが、ウルシ科に属する樹木で触るとかぶれることがあること。
ハゼの用途は果実から木蝋(もくろう、ろうそくの原料になります)をとるために植栽されることが多いこと。
公園や街路樹で一般的にみられる樹木ではないため、ご紹介は見送ることにしました。
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紅葉する樹木⑥ コマユミ、⑦ ニシキギ
⑥ コマユミ
コマユミはニシキギ科の落葉低木です。コマユミは日本全国で栽培可能で、庭木として利用されることが多い樹木です。
コマユミという名前は、小さなマユミが語源になっているといわれています。
確かにマユミもニシキギ科なので、マユミもコマユミも仲間ですが、一般にコマユミはきれいに紅葉するのに対して、マユミはオレンジ色や茶色に変色をします。
コマユミは性質としては、次のニシキギにより近いとされています。
⑦ ニシキギ
ニシキギはニシキギ科の落葉低木です。
ニシキギも日本全国で栽培可能で庭木として利用されることが多い樹木です。
コマユミは枝にコルクのような羽(翼ーよくと読みます)がないのに対して、ニシキギには翼があるなど若干の違いはありますが、コマユミとニシキギはとても似た樹木と言えます。
ニシキギという名前は「錦(にしき)」から生まれています。
錦は鮮やかで美しいものを指して用いられる言葉です。
錦は必ずしも紅という色を示すものではありませんが、秋の葉の色が鮮やかで美しいことからニシキギという名前が生まれたと考えられています。
コマユミとニシキギも庭木や家の垣根として普通にみられる樹木です。
ただ、モミジやカエデよりも紅葉の期間は短いので、楽しむにはちょっと注意が必要かもしれません。
紅葉する樹木⑧ オオデマリ
オオデマリは、スイカズラ科の落葉低木です。
樹高が低く、半日陰でも育ち、病虫害にも強い育てやすい木として知られています。
また、栽培適地は北海道を除く全国ということで、公園などでも普通に見かけることができます。
オオデマリの何よりの特徴は花の美しさ。
4月から5月にかけて、あじさいに似た大きな白い手毬のような花を咲かせます。
このオオデマリが秋になると紅葉して、再び、人々の目を楽しませてくれます。
紅葉する樹木⑨ ドウダンツツジ
ドウダンツツジはツツジ科の落葉低木で、主に本州中南部・四国・九州でよく見られます。
ドウダンツツジの何よりの特徴は花。4月頃にスズランに似た小さな花を枝から数多く下垂させます。
そんなドウダンツツジですが秋には紅葉を楽しむことができます。
ドウダンツツジは丈夫で育てやすいので家の庭や公園の植栽などに用いられることの多い植物です。
樹高が2m~3mと低いので気がつかれないことも多いようですが、ドウダンツツジの紅葉はとてもきれいです。
まとめ
この記事では、秋に紅葉する樹木。そして、街中や公園など身近にみられる樹木を9種類選んでご紹介をしてきました。
秋は春とは異なり楽しめる花の数は多くはありません。
でも、金木星や銀木星など芳香を楽しめる樹木。
あるいは、今回ご紹介をしたように葉の色付きを楽しめる樹木はたくさんあります。
秋は秋ならではの街歩きが楽しめそうです。
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