スポンサーリンク
目次
紅葉するもみじやかえで
秋になると樹木が色づき、多くの人が紅葉狩りを楽しむようになります。色づく樹木は様々にありますが、とりわけ人気が高いのはもみじやかえでではないでしょうか。
そこで、この記事では紅葉するもみじやかえでを14種類とりあげ、それぞれの特徴を簡単にお伝えすることにしました。
紅葉するもみじやかえでを眺めに行かれた際の参考になれば幸いです。
メモ
もみじとかえで(楓)はムクロジ科カエデ属の樹木で、植物学上は同じ植物です。
世界的にはかえでという名称ですが、日本ではもみじ・かえでと呼称を使い分けています。
一般的に、大きな葉で切れ込みが浅いものを「かえで」、葉が小さめで深い切れ込みがあるものを「もみじ」と呼ぶことが多いようです。
スポンサーリンク
紅葉するもみじ・かえで イロハモミジ
イロハモミジは日本のもみじの代表格で、全国の庭園や寺社などでよく見られます。葉は小さく5~7裂に分かれ、切れ込みの深いことが特徴です。
イロハモミジは秋になると、多くが黄味がかった鮮やかな赤色に紅葉します。
紅葉するもみじ・かえで オオモミジ
オオモミジはイロハモミジの変種で、イロハモミジに似ていますが、樹高が15mになるものもあり、イロハモミジよりも葉が大きく厚いことが特徴です。赤く紅葉するものの他、黄色くなる品種や個体もあります。
イロハモミジよりも大きいだけに、見ごたえのあるのがオオモミジです。
なおオオモミジは、タカオモミジ・タカオカエデなどと呼ばれることもあります。
紅葉するもみじ・かえで ノムラモミジ
ノムラモミジはオオモミジの園芸品種で、ノムラは濃紫(のうむら)から来ていると言われているように、葉の色は赤紫色です。
ノムラモミジで特徴的なのは春から葉が赤紫色であることで、落葉するまで色づいた葉を楽しむことができます。
紅葉するもみじ・かえで ヤマモミジ
ヤマモミジはイロハモミジに似ていますが、イロハモミジよりも葉が大きく、葉7~9裂に分かれます。ヤマモミジは、日本海側の多雪地帯に自生することが多いものの、庭園などでも植栽されています。
ヤマモミジは秋になると、赤や黄色に色づきます。
スポンサーリンク
紅葉するもみじ・かえで イタヤカエデ
日本にあるカエデ属の中では、最も大きくなる部類に属するのがイタヤカエデです。
大きく育つこと、材が白くて美しいこと、硬いことから建材などにも用いられています。
イタヤカエデは葉も大きく切れ込みが浅く、葉の縁がギザギザになっていることが特徴です。
なお、イタヤカエデは黄色く紅葉することも特徴です。
紅葉するもみじ・かえで ハウチワカエデ・コハウチワカエデ
ハウチワカエデは樹高が最大で15mほどになる品種です。ハウチワカエの葉は大きく、切れ込みは浅く、葉が羽で作った団扇(うちわ)のように見えることから名前が付けられています。
ハウチワカエデは鮮やかな赤や黄色など、色とりどりの紅葉を楽しむことができます。
なお、ハウチワカエデに似た樹木にコハウチワカエデがあります。
コハウチワカエデは、ハウチワカエデよりも樹高が低く、葉も小さいのが特徴です。
コハウチワカエデは、黄・オレンジ・赤などに色づき、様々な紅葉を楽しむことができます。
紅葉するもみじ・かえで サトウカエデ
サトウカエデは漢字で砂糖楓と表記するように、樹液からメープルシロップが採取できます。
また北アメリカ原産のサトウカエデの紅葉は、美しい赤色に染まることでも有名で、カナダの国旗にも描かれています。
紅葉するもみじ・かえで トウカエデ
トウカエデが日本にもたらされたのは江戸時代中期、唐楓とも表記されるように原産は中国や台湾です。トウカエデは葉に3つの大きな切れ込みが入ること、樹皮が剥離しささくれ立っているように見えることが特徴です。
トウカエデは、真っ赤・黄色・オレンジ色など環境や気候によって多様な色に紅葉し、その美しさや、木としての丈夫さから街路樹としてもよく利用されます。
紅葉するもみじ・かえで モミジバフウ
モミジバフウは北アメリカ原産で、日本にもたらされたのは大正時代、漢字で表記すると紅葉葉楓になります。
モミジバフウは樹高が高くて目立つこと、葉の色が緑からオレンジ・赤などに変化しグラデーションが楽しめること、紅葉の色づき具合が木によって異なることから人気があります。
紅葉から落葉までの期間が短いためあまり目立ちませんが、ヨーロッパでは街路樹としても多く使われています。
紅葉するもみじ・かえで シダレモミジ
ヤマモミジの園芸品種で、枝葉が垂れるモミジ全般をシダレモミジと言います。シダレモミジはいくつもの品種があります。
秋に褐色に紅葉するアオシダレは、葉の切れ込みが深く、葉の縁がギザギザしているのが特徴で、チリメンカエデと呼ばれることもあります。
春に出る葉が既に紅葉しているベニシダレも、葉の切れ込みが深く、葉の縁がギザギザしているのが特徴で、代表的な品種としてはタムケヤマ(手向山)があります。
紅葉するもみじ・かえで メグスリノキ
メグスリノキは日本固有のカエデで、樹皮や葉を煎じて目薬に使ったことからメグスリノキという名前がつけられています。
葉は小葉3枚一組となっていて、一見してカエデの仲間に見えませんが、ムクロジ科の樹木です。
メグスリノキは特に美しい紅葉を見せるため、公園や庭園に使われることが多い木です。
紅葉するもみじ・かえで チドリノキ
チドリノキは日本固有のカエデで、カエデの仲間でありながらも、葉は長楕円形で裂け目がないため、一見してもカエデには見えません。名前は翼果の形が千鳥の足跡に似ていることに由来しています。
チドリノキは黄や淡いオレンジに紅葉し、冬になってもなかなか落葉しないことが特徴としてあげられます。
紅葉するもみじ・かえで ウリハダカエデ
ウリハダカエデは日本の山地などに自生するカエデで、幹にウリ(瓜)の模様があることから、漢字で瓜膚楓と表記します。葉は大きく切れ込みが多いのが一般的ですが個体差があります。
なお、紅葉は明るい黄色や赤色になり、葉が大きいだけに目立ちます。
まとめ
この記事では、紅葉するもみじやかえでの中で主だったものを14種類とりあげ、それぞれの特徴を簡単にお伝えしました。一口に紅葉するもみじやかえでと言っても、種類はとても多く特徴も異なるため、紅葉の色や形もさまざまです。
また、その年の天候によっても紅葉の美しさの様子は異なってきます。
今年はどんな紅葉が見られるのか楽しみです。
■合わせて読みたい
スポンサーリンク
スポンサーリンク