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新米の時期はいつからいつまで?2つの説をご紹介します

新米で作ったおにぎりのイラスト
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新米の時期はいつからいつまで

夏を過ぎ秋を迎えるとスーパーなどの店頭に「新米」表示のお米が一斉に並びます。

以前はたくさんあったお米屋さんもその数を大きく減らしているので、新米の季節をお米屋さんではなくスーパーで感じる人も多いのではないでしょうか。

ところで「新米」表示のお米が並ぶのは年中行事のようになっているのであまり気がつくこともありませんでしたが、新米表示は「いつから いつまで」のようなルールはあるのでしょうか。

ちょっと気になったので調べてみたら、2つの説があることが分かりました。

JAS法で決められた「新米」表示のいつからいつまで

まずわかったことは、新米の表示はJAS法で規定されているということです。

JAS法は「農林物資の規格化等に関する法律」の略称で、飲食料品などが一定の品質を保持するために必要な要件を定めたものです。

新米の定義はJAS法に基づく「玄米及び精米品質表示基準」第5条第3項に記されています。

いわゆるお役所言葉なので分かりにくいのですが、まず原文どおりに抜き出すと次のように書かれています。

 

第5条 生鮮食品品質表示基準第6条第1号及び第3号に掲げるもののほか、次に掲げる事項は、これを表示してはならない。

(中略)

(3) 「新米」の用語(原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられ、若しくは包装された玄米又は原料玄米が生産された当該年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、若しくは包装された精米を除く。)

(後略)

 

この文章を解読すると

○ 原料玄米が生産された当該年の12月31日までに容器に入れられたもの。

○ 包装された玄米又は原料玄米が生産された年の12月31日までに精白され、容器に入れられ、包装されたもの。

以外は新米の表示ができないということになります。

要は収穫された年の年末までに容器に入れられた、あるいは包装された玄米や精米だけが新米表示できるということになります。

新米の表示について「いつから」というのはありませんでしたが、「いつまで」というのは明確に決まっているようです。

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食糧管理法で決められた「新米」のいつからいつまで

新米を収穫する農家
新米の「いつまで」という規定はJAS法で定められている。

これは確かなことですが、新米の「いつから、いつまで」という解釈は他にもあるようです。

それが「米穀年度」です。

米穀年度は食糧管理法に基づくもので、米の収穫時期に合わせた年度のこと。

通常の年度は4月に始まり3月に終わりますが、米穀年度のいつからは11月で、いつまでは10月になっています。

米穀年度の考え方によれば、11月1日をもって新米が古米に変わることになります。

この年度の大もとにあるのが米の収穫時期。以前は米の収穫は11月に入ってからという場合が多かったようです。

しかし品種改良などの影響で現在は7月~8月に収穫できる品種もありますし、実際は10月中に収穫を終わらせる場合も多くなっています。

そのため、米穀年度は実情に合っていないという意見も多数あるようです。

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「新米」の季節が楽しみ

新米の「いつから、いつまで」にはJAS法に基づくものと、食糧管理法に基づくものの2つあることがわかりました。

もっとも消費者により深く結びついているのは、お米の包装に書かれた「新米」表示。

それを考えるとJAS法に基づく新米表示の方がより新米の実感が伴ってきます。

多くの人にとってお米は主食。できることなら新鮮なものを口にしたいところですね。

毎年、秋が近づくと新米を楽しみに待つ人も多くなるのでは。。。

私も毎年新米を楽しみにしています。

 

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