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教諭・講師とは
この記事では、教諭と講師の違いについてお伝えします。ところで、教諭と講師はそもそもどのような存在なんでしょうか。
教諭や講師と似たような言葉に教師があります。
教師は数ある職業の一つという位置づけですが、その中に含まれるのが教諭や講師です。教諭や講師は、教師という職業の中の分類です。
それでは、教諭と講師の違いについて話を進めていきますが、ここでご紹介するのは公立の場合で私立は含んでいません。
また、公立でも地域により細かな違いもあります。
ここでは、公立学校で一般的に言われていることをご紹介していきます。
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教諭と講師の違い1 採用試験
まず、教諭と講師で同じなのは、何れも教員免許を持っているということです。高校以下の学校では教員免許を持っていることが必須で、免許がないと児童・生徒に教えることができません。
そのうえで、大きな違いがあるのが採用試験です。
教諭になるには、都道府県や政令指定都市の教員採用試験に合格する必要があります。一方、講師にそうした条件はありません。
細かな点では違いもありますが教諭と講師の違いを端的に示すと、教師は正社員、講師は契約社員というものです。
また、教員免許は持っているが採用試験に合格していない人が講師をしているとも言われています。
確かに講師をしながら採用試験を目指している人が多いのは事実です。ただ、それだけでなく講師については、次のような方々も多いようです。
・ 最初から講師を希望していて、教諭は目指さない。
・ 以前、教諭をしていたが子育てで退職。子が大きくなったので再び教える仕事がしたい。
様々な事情で講師をしている人も多いのが実際のところです。
ここで分かるのは教師の質で、教諭のレベルが高く、講師は低いということでは必ずしもありません。
ベテランで、高い質を保っている人が講師をしているということも往々にしてあります。
教諭と講師の違い2 契約期間
採用試験に合格した教諭は公務員として採用されることになるので、地方公務員法等の法令違反をしない限り、定年まで勤めることができます。一方、講師は臨時的任用という位置づけなので、雇用は最長でも１年とされていることが多いようです。
たとえば同じ学校に継続して勤めることも可能ですが、形の上ではいったん退職して再雇用になります。
また、講師自身が希望しても、必ずしも期間が延長されるわけでもありません。
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講師の種類 常勤と非常勤
講師は臨時的任用ということで、緊急の事態が発生したときなどに期間を定めて雇用されます。どのような場合が臨時になるのかについては、例えば次のような事例があります。
| 産休代替 | 出産のため休んでいる教諭の代わり |
|---|---|
| 育休代替 | 育児休暇で休んでいる教諭の代わり |
| 病休代替 | 病気で長期の休みとっている教諭の代わり |
| 研修代替 | 長期研修で学校を不在にしている教諭の代わり |
常勤講師の特徴と教諭との違い
常勤講師は、名前のとおり常勤で教諭と同じような日数・時間数で働きます。したがって、年金や健康保険などの社会保障があり、勤務期間に応じて有給休暇も取得できます。
また、一般的には教諭と同程度の給与・賞与が受けられます。
業務内容についても、教諭と同じように担任を持つこともあれば、部活などに携わることもあります。
では、常勤講師と教諭にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず、教諭は定年まで勤められるのに対して、常勤講師は期限に定めがあることです。繰り返しの契約が可能であるものの、教諭に比べると身分は不安定です。
そして教諭と異なり常勤講師は、昇任に関わる研修や試験を受けることができず、教頭や校長などの役職に就くこともできません。
常勤講師は、後述する臨時講師よりも教諭に近い立場ではあるものの、やはり違いはあります。
非常勤講師の特徴と教諭との違い
非常勤講師は担当する教科の授業だけ行います。報酬は時間給で、担当する授業時間数で月々の収入が決まります。感覚でいうと非常勤講師はアルバイト的な存在で、月ごとの収入が必ずしも一定しません。
年金や健康保険などの社会保障制度には自らで加入をする、所得税なども自分で確定申告を行うのが一般的です。
一方、非常勤講師は学校以外で他に仕事をすることができますし、担任業務や生徒指導に関わることも通常はありません。
このように非常勤講師は、勤務時間数・待遇・仕事の内容などが、教諭や常勤講師と比べると大きな違いがあります。
まとめ
この記事では、まず教諭と講師の違いについてご案内しました。また講師には常勤講師と非常勤講師がありますが、それぞれの特徴と教諭との違いについてお伝えしてきました。
ここでご紹介したのは一般論で、都道府県など自治体、あるいは小学校・中学校・高校での違いもあります。
以前は教諭の人気が高く、採用試験に合格していない人が、合格を目指して講師をしている場合が多く見受けられました。
現在でも教諭を目指して講師をしている人も多いと思いますが、働き方の多様化で講師を続けているという人も少なからずいるようです。
何よりも大切なのは、児童・生徒が様々な意味で質の高い先生に巡り合うこと。
児童・生徒にとって目の前の人が教諭なのか、講師なのかはあまり関係のないことかもしれません。
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