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金目鯛の旬の時期はいつ?伊豆のブランド魚を食べてみたい

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はじめに

煮物にする魚としてとりわけ知名度の高い金目鯛(きんめだい)。この記事では、金目鯛の旬の時期をご紹介していきます。

金目鯛とは

さて、金目鯛とはどのような魚なのでしょうか。実は金目鯛は鯛という名前がついていながら、鯛の仲間ではありません。

鯛の中でも有名な真鯛や黒鯛はスズキ目に分類されるのに対して、金目鯛はキンメダイ目に分類されます。では、鯛でもない魚にどうして金目鯛という名前がつけられたのでしょうか。

金目鯛は目の大きな魚です。そのため、見る角度によっては目が金色に光って見えることから「金目」とつけられました。

なお、金目鯛の目が大きくて目立つのは、金目鯛はこれから述べるように深海魚だから。暗い深海でも捕食できるように、金目鯛の目は大きく発達したと考えられています。

次に金目鯛の「鯛」の字です。金目鯛の姿は鯛に似ています。また、魚屋さんなどで売られている金目鯛は赤い色ですが、これは獲られて時間が経過しているから。泳いでいるときの金目鯛は、桜色に近い色で真鯛に似た色ともいわれています。

全体的な姿、泳いでいるときの色。そうしたことで、タイの仲間でないのに鯛という名前が付けられています。

金目鯛は深海に住む魚で、太平洋にも日本海にも棲息しています。銚子や土佐の金目鯛も知られていますが、とりわけ有名なのは駿河湾や相模湾。駿河湾は深さ2500メートルで日本で最も深い湾、相模湾はそこまでの深さはないものの深さ1000メートルある湾です。

金目鯛は、深い部分がある湾の水深200メートル~1000メートルのところで棲息をしています。

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金目鯛の旬の時期とは

金目鯛の煮付け
金目鯛の旬の時期は冬、月で表すと12月から3月までが旬になります。

一方、できれば避けたいのが産卵期。金目鯛の寿命は約15年と言われていますが、成魚が産卵の時期を迎えるのは7月~8月。産卵を終えた金目鯛は体力を使い果たしているので、食べてもおいしくない。

金目鯛そのものは1年を通して獲れる魚ですが、その中でも避けておきたいのが7月~8月の夏場。一方、金目鯛がおいしい旬の時期は産卵が終わって体力が戻る12月~3月。

旬の時期を狙って、おいしい金目鯛を食べたいものです。

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さいごに 金目鯛のブランド化と食べ方

金目鯛の刺身
金目鯛が棲息する場所は深海で、旬の時期は冬です。しかし、冬の海は天候の影響で波が高く、漁が難しい季節です。また、金目鯛を扱う漁師も高齢化して人数が減少しているといわれています。

その結果、特に旬の時期の金目鯛は漁獲高が減少し、値段も高くなりブランド化する傾向にあります。

金目鯛をブランド化して地域振興を行っている所はいくつかありますが、代表的な場所を2つあげると伊豆半島の下田と稲取。

下田で水揚げされる金目鯛は脂がのっているものが多いといわれていますが、特に一本釣りで獲る金目鯛を「地金目」としてブランド化しています。

また、稲取では立縄釣りという漁法で獲った金目鯛を「稲取キンメ」としてブランド化しています。

金目鯛があまりに高くなって「高嶺の花」になるのは困りものですが、脂がのっていておいしいのであれば、ある程度高級化・ブランド化するのも仕方ないですね。

金目鯛の食べ方としてもっとも知られているのは煮魚。伊豆半島の温泉旅館などででてくる夕食の中でも金目鯛はポピュラーな一品です。

また、金目鯛はその他でも干物にしたものを焼いて食べたり、鍋物に使うことがありますが、旬の時期の新鮮な金目鯛は刺身やしゃぶしゃぶにしても最高。白身魚の上品な甘みを楽しむことができます。

旬の時期の金目鯛を堪能するために、その時期に伊豆の温泉旅館に宿泊する。たまには、そんな贅沢をしてみたいものです。

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