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そばの旬はいつ?夏と秋のそれぞれにこんな特徴があった

そば畑
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そばの旬はいつなの

秋になると、お蕎麦屋さんののぼり旗に「秋の新そば」の文字を見かけることが多くなります。

それを見ると、そばの旬の時期は秋と思い込んでしまいますが、実際のところはどうなんでしょうか。

そばの旬は本当はいつなんでしょうか。

ところで、だいぶ以前のことですが、そば通の友人と一緒に有名なそば店に行きました。

そば通だけに、友人のそばに対する蘊蓄(うんちく)は見事なものでしたが、今でも覚えているのは「夏蕎麦は犬さえ食わぬ」ということわざ。

1年の中でも夏は一番そばがおいしくない時期で、そばが好きならば我慢しても「秋の新そば」を待つべきであると友人は力説していました。

私自身はそば通でもなければ、とりわけ味覚が鋭いわけでもありません。言い換えれば友人の言葉を素直に受け入れ、そばの旬は秋。

そう思い込んでいました。

ところが、最近では「秋の新そば」だけでなく「夏の新そば」という言葉も生まれているようです。

そうなると「そばの旬はいつなんだろう」という疑問もわいてきます。

そこで、そばの旬はいつなのかを調べてみることにしました。

 

★ そば(蕎麦)とは

そばはタデ科の1年草です。そばの大きな特徴は、やせた土地でも育つこと、生育が早いことです。また冷涼な気候を好むものの、温度にたいする耐性もあるため、日本全国で栽培をされています。

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そばには夏そばと秋そばがあった

そばの実
そばの旬はいつでしょうか。

そばは日本各地で栽培をされています。日本列島は南北に細長いため、地域によって旬の時期は異なります。

もっとも、そばの旬はどうやら年に2回あるようです。

それは、夏に収穫される夏そばと、秋に収穫される秋そばです。

それでは、夏そばと秋そばのそれぞれの特徴について、見ていきたいと思います。

夏そばとは

地域によっても異なりますが、夏そばは4月~5月に種を撒き、6月~8月に収穫されるそばです。

一般的に夏そばという名前で知られていますが、「夏新(なつしん)」と呼ばれることもあります。

では、夏そばにはどのような特徴があるのでしょうか。

夏そばの種が蒔かれるのは春、そして収穫を迎えるのが初夏から夏にかけて。

この時期のそばは、太陽の光を十分に受け生育が早いという特徴があります。

一方、味については様々な意見があります。

夏そばは、太陽を存分に浴びて育っているので、香りも甘みもたっぷりとあるという肯定的な意見。

それに対して、秋そばと比べると風味が劣っていて、味も淡白であるという否定的な意見。

もっとも、このあたりは好みの問題であるようにも思われます。また、そばの品種の問題や、栽培された地方、その年の生育環境にもよります。

現代の夏そばは、昔「夏蕎麦は犬さえ食わぬ」と言われたような、粗悪なものでないことだけは確かなようです。

秋そばとは

一般的に秋そばは、7月~8月に種を撒き、9月~11月に収穫されるそばです。

ひと昔前だと、そばの旬はいつかと問われると、返ってくる答えは年に1回。秋そばが出回る時期こそ、そばの旬の時期と考えられていました。

現在でも、秋そばは「新そば」あるいは「秋新(秋しん)」と呼ばれているとおり、そばの旬の時期が秋であることは間違いないところです。

また、秋そばに対して、夏そばには秋そばがでてくるまでの一時しのぎというイメージがあったのも確かで、そばの旬の時期が秋というのは不動の意見であったようです。

なお、秋そばは夏が過ぎ秋になってからの昼夜の寒暖差が大きい時期に生育をしているので、風味が豊かで芳醇な香りになるという特徴があります。

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さいごに

せいろそば
この記事では、そばの旬はいつなのかということで、夏そばと秋そばのそれぞれの特徴などについて、ご案内してきました。

以前の定説は、夏そばはおいしくないというものでした。

それは、そばは育てやすい作物であるという反面、管理が難しいという側面があったためです。

そばにとって湿度や暑さは天敵です。

秋に収穫されたそばの実を翌年の夏に供すると、その間の湿度管理や温度管理は昔の技術ではできないものでした。

昔、夏に食べるそばは、その前の年に収穫したそばの実を半年以上保存しておいて商品として供したもの。

見た目はそばであっても、それは新そばとは全く異なるもの。

味のわかる人は夏に食べるそばを「夏蕎麦は犬さえ食わぬ」と酷評したのは理解できるところです。

そばの実の保存の問題は低温倉庫での管理など技術面ではだいぶ改善され、今では前年の秋に収穫されたそばを翌年の夏に食べても、味や風味の劣化は大きく軽減されたといわれています。

もっとも、この場合の夏に食べるそばは、今回ご紹介した夏そばとは異なるものです。

夏そばは夏新と言われるとおり、その年の春に種を撒き、夏に収穫してそばにしたものです。

こちらについては、そばの品種改良や、そば農家の意欲や工夫によるものが大きいといわれていて、近年は農家の努力による「夏そば」の生産が蕎麦業界を変えたとも言われているようです。

前年の秋に収穫したそばの実を、翌年の夏に食べるのもありですが、やはり夏に収穫したそばを夏に食べるというのが何よりです。

まだまだ、そばの旬の時期はいつという問いに対して、秋という答えが一般的かもしれませんが、そばの旬の時期は夏と秋。

こんな風に言われる時代が、近い将来やってくるかもしれないですね。

 

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