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はじめに
この記事では「京都散歩コース1東山の神社仏閣10か所を1日で巡った体験記」ということで、私自身が実際にお散歩気分で京都東山一帯の神社仏閣を巡った経験談をお伝えしていきます。私がお散歩コースとして京都東山一帯の寺院仏閣を選び楽しんだのは5月下旬。昼間の気温は20度前後で、天気は終日雨。小雨の時もありましたが、強く降ったこともある。散歩する状況としてベストとは言えなかったものの、幸いにして気温が低めだったので、それなりに楽しむことができました。
なお、私自身は観光の仕事に携わっているわけではありませんし、旅の達人でもありません。京都の東山を歩いたのは生まれて初めてで、小さな観光ガイドブックを持ち、傘を差し右往左往しながら、それでも東山の寺院や神社を巡って楽しんだ体験記です。
京都東山の寺院や神社をお散歩気分で楽しみたいという方の参考になれば幸いです。
京都東山で歩いて訪ねた寺院と神社
まずはお散歩コースとして選んだ、京都東山一帯の寺院と神社10か所を順番に挙げていきます。① 清水寺
② 高台寺
③ 建仁寺
④ 八坂神社
⑤ 知恩院
⑥ 青蓮院
⑦ 南禅寺
⑧ 銀閣寺
⑨ 金戒光明寺
⑩ 平安神宮
今回、お散歩コースとしたのは東山を南から北上するコース。もちろん、北から南下するコースもありだとは思いますし、特にコース途中の「哲学の道」ではすれ違う観光客は多いものの、私と同じ方向を歩く人はほとんど見かけませんでした。
もしかしたら京都東山の観光は、私のように北上ではなく南下するのが、むしろコースとしては一般的なのかもしれません。
それでは、京都東山の神社仏閣を訪ねた体験記を簡単にご紹介をしていきます。
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① 清水寺(午前8時30分到着、見学時間40分)
今回のお散歩コースで清水寺を最初にしたのは、清水寺はとりわけ観光客が多いと考えたからです。観光客が大勢になる前に、清水寺の拝観を終えたいと思っていました。清水寺と言えば「清水の舞台」。しかし清水の舞台といわれる本堂は2020年頃まで修復工事中で、あの美しい姿を眺めることができません。
そうした意味でコースから外すという選択肢もありますが、今回の工事は50年に1度とも言われています。工事をしている清水寺こそめったに見られないと思い、京都東山観光の最初の地としました。
時間が早かったので最初は人影もまばらでしたが、帰るころには修学旅行生が続々と到着。平日で雨天でも修学旅行生は来るので、早めに清水寺を楽しむことができて個人的には満足でした。
清水寺の後は、産寧坂(さんねいざか)・二年坂を経て高台寺に向かいます。産寧坂も二年坂も普段は多くの観光客で賑わいますが、私が歩いたのはまだ店の多くが閉まっている時間。あっさりと通り過ぎ、約20分で高台寺に到着します。
なお、少しコースを外れれば「霊山歴史館(りょうぜんれきしかん)」もあるのですが、今回の目的はお寺と神社を巡ること。次回、東山を訪ねたときは絶対に行くと決めて、高台寺に向かいます。
② 高台寺(午前9時30分到着、見学時間40分)
高台寺は豊臣秀吉の正室のねねが、豊臣秀吉の菩提を弔うために創建されています。高台寺の見どころは小堀遠州作と言われる庭園。
清水寺から歩いて少し疲れたころに到着する高台寺。また、観光客もそれほどに多くはなく、しかも天気は雨。屋内から美しい庭園をゆっくりと楽しむことができました。
高台寺の近くには、ねねが約20年間住んだ圓徳院、幕末維新の志士を祀った京都霊山護国神社がありますが、今回は高台寺から建仁寺に向かいます。
高台寺から八坂の塔を眺めながらお散歩気分で建仁寺に向かうこと約20分。少し道に迷いながらも建仁寺に到着します。
③ 建仁寺(午前10時30分到着、見学時間40分)
高台寺の次は知恩院方面に向かうのが一般的な京都東山のお散歩コースかもしれません。ただ、個人的に建仁寺に行きたかったので、少し回り道となるコースを歩きました。建仁寺に興味がなければ、高台寺の次は知恩院でよいのかもしれません。建仁寺は清水寺や高台寺とは異なり平坦な場所に立地し、京都最古の禅寺と言われています。建仁寺は広い境内に本坊や法堂を有し、荘厳な佇まいを見せています。
私が見たかったのは風神雷神図屏風。国宝に指定されている本作品は通常みることはできず、実際に私が見たのもデジタル処理された複製ですが、それでも十分に堪能することができました。
また、法堂の天井画の「双龍図」は2002年の作成ということで歴史的重みは感じませんが、新しいだけに色彩は見事。こちらも楽しむことができます。
建仁寺の近くのお寺や神社は、安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)・六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)・六波羅密寺(ろくはらみつじ)がありますが、今回は通過。建仁寺近くのおそば屋さんで京都名物のにしんそばを食べます。
本当は、建仁寺から祇園に向かい、祇園での食事を考えていましたが、祇園はどこも混雑するかもしれないと思い、早めの昼食としました。
祇園にはにしんそばの有名店があります。そこの味を楽しみたいという思いもありましたが、建仁寺近くのにしんそばも十分においしいものでした。
食事が終わった後は、祇園の街並みを通り過ぎ、八坂神社に向かいます。
④ 八坂神社(正午到着、見学時間10分)
八坂神社でまず驚いたのが人の多さ。さすがに京都を代表する観光名所だと感じ入りましたが、今回はただ通過するだけとして、次の知恩院に向かいます。⑤ 知恩院(午後12時20分到着、見学時間40分)
知恩院は江戸時代に京都における徳川家の菩提所と定められた寺院。今でもその名残が所々に残っています。
知恩院でまず圧倒されるのが国宝に指定された山門。また、山門をくぐると国宝指定の御影堂、重要文化財に指定された集会堂や勢至堂。見どころに事欠かないのが知恩院です。
また、鴬張りの廊下など知恩院の七不思議といわれるものもあり、こちらも観光客の興味をそそります。
知恩院の近くには庭園が美しいと言われる長楽寺(ちょうらくじ)がありますが、今回は知恩院に隣接する青蓮院に向かいます。
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⑥ 青蓮院(午後1時10分到着、見学時間30分)
青蓮院は規模はさほど大きくはないものの、平安時代より皇室や摂関家が門主を務める門跡寺院として知られてきました。そのためか全体的に厳かな雰囲気があり、室町時代に相阿弥が作庭したと伝えられる庭園も見ごたえがありました。
青蓮院の近くには粟田神社(あわたじんじゃ)がありますが、今回は立ち寄ることなく、次の南禅寺に向かいます。
青蓮院から南禅寺へは徒歩20分。本当は15分程度の距離かもしれませんが、今回は地下鉄東西線蹴上駅近くの「ねじりまんぼ」を通りたかったので少し遠回りをしました。
※ ねじりまんぼとは、れんがをねじりながら積んで作ったトンネルです。長さは30メートル程度でしょうか。レンガの組み方以外に大きな特徴はありませんが、名前が面白いのでこのトンネルをくぐって南禅寺に向かうことにしました。
ねじりまんぼをくぐり、東照宮の裏手を通り、南禅寺に到着します。
⑦ 南禅寺(午後2時到着、見学時間60分)
南禅寺は禅宗の名刹として知られた寺院で重要文化財の勅使門や山門、国宝に指定された方丈、さらには庭園などそれぞれに見ごたえがあります。また、境内にあるレンガ造りの水道橋(水路閣)は、アーチが美しいのが特徴。昔ながらの寺院に、明治時代に作られた水路閣があるのはミスマッチのような気もしますが、今では見事に景色に溶け込んでいます。
なお、南禅寺の近くには紅葉で有名な永観堂がありますが、私が訪ねたのは5月。今回は通り過ぎて銀閣寺に向かいます。
南禅寺から銀閣寺までは約2キロで、ゆっくりと歩いて時間にして40分。有名な哲学の道をお散歩気分で銀閣寺に向かいます。
平日の午後、しかもずっと雨が降り続いているので観光客もまばら。途中にある店も閉まっているか、空いていてもお客さんはほとんどいない状態でした。
途中には熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)、大宝神社(おおとよじんじゃ)、法然院(ほうねんいん)などありますが、銀閣寺の拝観時間の関係もあり今回は通り過ぎるだけになりました。
⑧ 銀閣寺(午後3時40分到着、見学時間50分)
銀閣寺は室町幕府第8代将軍足利義政が山荘としていた場所。金閣寺のような華やかさはありませんが、足利義政の美意識の高さを感じさせる寺院になっています。
銀閣寺は国宝に指定されている観音殿(銀閣)や東具堂(とうぐどう)は見ごたえがあるところですが、歩いて登る展望所から見える境内全体も趣があります。
夕刻とはいえ観光客が多いので若干騒がしい印象があったものの、やはり見過ごしにはできない場所でした。
銀閣寺を出て次に向かったのは⑨金戒光明寺と⑩平安神宮です。銀閣寺から金戒光明寺は徒歩ではなくバスで向かいました。清水寺から銀閣寺までは概ね北上をしてきましたが、金戒光明寺は南下することになります。
銀閣寺から金戒光明寺へはバスの待ち時間を含めて約20分。岡崎神社前というバス停で下車して徒歩で金戒光明寺へ向かいます。
⑨ 金戒光明寺(午後4時50分到着、見学時間20分)
金戒光明寺へ着いたとき拝観時間はすでに過ぎていました。金戒光明寺に行きたかった理由は、幕末に京都守護職に任じられていた松平容保を本陣を置いていた場所だったから。当時の会津藩兵がいた金戒光明寺を一目見たいために立ち寄ったものです。拝観時間も過ぎ、ほとんど人もいない状況でしたが、境内の広さと建造物の荘厳さに心をうたれました。
金戒光明寺から徒歩で約10分。本日、最後の目的地である平安神宮に向かいます。
⑩ 平安神宮(午後5時20分到着、見学時間20分)
平安神宮も有料の神苑を見ることができる時間が間もなく終わるところだったので、応天門などの外観をみるだけでした。
この場所をお散歩コースの最後に選んだのは、立ち寄りたかった金戒光明寺と宿泊する三条のホテルの途中にあったからで、外観だけしか見れないことは最初から覚悟をしていました。
もっとも、平安神宮は時間をかけてでも見たい場所。次回は、時間をたっぷりととって訪ねたいと思います。
さいごに
この記事では「京都散歩コース1東山の神社仏閣10か所を1日で巡った体験記」ということで、私が訪ねた京都東山のお寺や神社の特徴などを簡単にご紹介してきました。現実的には天気に恵まれない中、ほとんどを歩いて回ったため、楽しかったけれど最後はさすがに疲れました。この記事の最後に、私が歩いた10の神社仏閣を表形式でご案内するとともに、歩きたいけど長い距離は難しいという場合に、できれば巡っておきたい神社仏閣のモデルコースをお示ししておきたいと思います。
私が訪ねた京都東山の寺院と神社
到着時間 | 見学時間 | 出発時間 | 次の場所への移動時間 | |
① 清水寺 | 午前8時30分 | 40分 | 午前9時10分 | 20分 |
② 高台寺 | 午前9時30分 | 40分 | 午前10時10分 | 20分 |
③ 建仁寺 | 午前10時30分 | 40分 | 午前11時10分 | 50分(昼食含む) |
④ 八坂神社 | 正午 | 10分 | 午後12時10分 | 10分 |
⑤ 知恩院 | 午後12時30分 | 40分 | 午後1時10分 | 数分 |
⑥ 青蓮院 | 午後1時10分 | 30分 | 午後1時40分 | 20分 |
⑦ 南禅寺 | 午後2時 | 60分 | 午後3時 | 40分(哲学の道) |
⑧ 銀閣寺 | 午後3時40分 | 50分 | 午後4時30分 | 20分(バスと徒歩) |
⑨ 金戒光明寺 | 午後4時50分 | 20分 | 午後5時10分 | 10分 |
⑩ 平安神宮 | 午後5時20分 | 20分 | 午後5時40分 |
私が考えた京都東山のお散歩コース(モデルコース)
次に、長い距離を歩くのが難しい、あるいは時間が限られている方のためのモデルコースをご案内します。結論を先に書くと、東山の観光コースからは少し外れる③建仁寺、⑨金戒光明寺、⑩平安神宮と、規模が少しばかり小さい⑥青蓮院を除いた6つの寺院を所要時間入りでご紹介します。なお、訪ねる場所が減るため出発時間を午前10時としてみました。
到着時間 | 見学時間 | 出発時間 | 次の場所への移動時間 | |
① 清水寺 | 午前10時 | 40分 | 午前10時40分 | 20分 |
② 高台寺 | 午前11時 | 40分 | 午前11時40分 | 60分(昼食含む) |
④ 八坂神社 | 午後12時40分 | 10分 | 午後12時50分 | 10分 |
⑤ 知恩院 | 午後1時 | 40分 | 午後1時40分 | 20分 |
⑦ 南禅寺 | 午後2時 | 60分 | 午後3時 | 40分(哲学の道) |
⑧ 銀閣寺 | 午後3時40分 | 50分 | 午後4時30分 |
もっとも、このモデルコースならば東山観光をある程度はゆっくりとできそうですし、清水寺から高台寺に向かうまでの産寧坂や二年坂を楽しむことができそうです。
ぜひ、京都東山観光の参考になさってください。
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