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コーポラティブハウスとは!デメリットも知って考えたい

コーポラティブハウスの室内
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はじめに

最近、コーポラティブハウスという言葉を聞くことが多くなってきました。

コーポラティブハウス。。。

ハウスという言葉があるので、家に関することだとは何となくわかりますが、果たしてコーポラティブハウスとはどのような家なのでしょうか。

この記事では、コーポラティブハウスとはなにか。

そして、コーポラティブハウスについてはメリットがある反面、いくつかのデメリットも指摘をされています。

コーポラティブハウスとはなにかをご紹介するとともに、コーポラティブハウスに潜んでいるデメリットについてもお伝えをしていきます。

コーポラティブハウスとは

コーポラティブハウスのコーポラティブは、Cooperativeをカタカナで表記したものです。

Cooperativeには「協同の」という意味があります。さらに協同には、複数の人々が共通の目的をもって「こと」に当たるという意味があります。

コーポラティブハウスとは、家を購入したいという共通の目的を持つ人たちが集って組合を作り、組合が主体となって土地の取得から建築まで、直接携わり造っていく集合住宅です。

コーポラティブハウスは一戸建て住宅とは明らかに異なりますし、分譲マンションとも異なる点が数多くあります。

なお、コーポラティブハウスの主体は組合ですが、実際にはプロデュース会社が介在することが多いようです。

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コーポラティブハウスのデメリット

コーポラティブハウスの室内
実際に数多くのコーポラティブハウスが造られているわけですから、コーポラティブハウスにはメリットがあるのは確かなことです。

しかし、メリットがあれば、デメリットもある。

この記事では、コーポラティブハウスの主なデメリットについてお伝えをしていきます。

デメリット1 購入者が揃わないと事業が始まらない

コーポラティブハウスは複数の人々で建物を造り、住むという形態です。そもそも、協同する人々がある程度揃わないと、事業を始めることができません。

デメリット2 完成まで時間がかかる

コーポラティブハウスは、業者主体ではなく組合主体になります。

組合といっても専門知識を有する人がいるわけでもないので、設計者や施工者との打ち合わせが多く時間がかかるというのが一般的です。

コーポラティブハウスは、計画から住めるようになるまで、数年かかる場合もあるようです。

デメリット3 考え方が一致しないと計画が狂ってしまう

前述のとおり、コーポラティブハウスは完成まで時間がかかるのが一般的です。

コーポラティブハウスは、目的を同じくする人たちの集まりというのが前提ですが、時間がかかるだけに、その前提が崩れてしまう可能性があります。

途中で「止めたい」という人が出てくると、さらに建築までの期間が延びてしまう可能性があります。

デメリット4 コストが高くなる可能性がある

一般的に、コーポラティブハウスは分譲マンションよりもコストがかからないと言われています。

コーポラティブハウスの最大のメリットは、低コストにあるとも言われています。

どうして、コーポラティブハウスは低コストになるのでしょうか。

まずは、コーポラティブハウスが低コストになる理由。言い換えれば、コーポラティブハウスのメリットについてご紹介をします。

 

コーポラティブハウスのコストが抑えられる理由

★ 分譲マンションは、モデルルームを作ったり、豪華なパンフレットを作ったりと、広告などに多くの費用をかけている。一方、コーポラティブハウスはそうした費用が発生しない。

★ 分譲マンションは、売れ残りリスクなどがあるため、その分価格が高く設定されていることがある。一方、コーポラティブハウスは、一般的に売れ残りリスクが発生しない。

★ 分譲マンションは、立地が重要な要素を占めるため、土地の価格が高くなる。一方、コーポラティブハウスは、立地は最重要課題にならないことが多いため、土地の取得費を抑えられる。

★ 分譲マンションは、法律的な規制が多く対策コストが発生する。一方、分譲マンションより規模の小さいコーポラティブハウスは、法律的な規制が緩やかである。

 

一般的にコーポラティブハウスは分譲マンションよりも、2割程度はコストが抑えられると言われています。

コーポラティブハウスの最大のメリットは低コストであるということで、その理由をご紹介してきました。

しかし、一方でコーポラティブハウスは高コストになることも多いと言われています。

分譲マンションは、良くも悪くも画一的という特徴があります。

面積や間取りなどは異なるかもしれませんが、風呂・トイレ・キッチンなどの付帯設備は同一の場合が多いようです。

付帯設備が同一で、しかも大量発注ができれば、コストを抑えることができます。

一方、コーポラティブハウスは大規模ではないので、大量発注でコストを抑えることができません。

また、コーポラティブハウスは、付帯設備が各家庭の好みでバラバラの発注となってしまうこともあります。

コーポラティブハウスは、分譲マンションに比べて2割程度コストを抑えられるという意見もあります。

しかし、まったく逆に一般の分譲マンションより、2割程度コストが高くなってしまうという意見もあるようです。

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デメリット5 統一感に欠ける

コーポラティブハウスは、各人の要望が優先されるという大きなメリットがあります。

このあたりは画一的な分譲マンションとは大きく異なるところで、前述のコストと自由設計的な部分がコーポラティブハウスの2大メリットと言われているようです。

コーポラティブハウスは、費用負担の面から占有面積が異なることも多いですし、窓の位置や内装などにある程度の自由度があります。

しかし、コーポラティブハウスはあくまでも集合住宅の一形態ですから、この自由度の高さがコーポラティブハウス全体の統一感を崩してしまう可能性が高くなります。

内装の自由度だけでなく、建物全体にも自由度が関与してくるため、コーポラティブハウスの外観は、普通の分譲マンションよりかなり個性的になることも往々にしてあるようです。

デメリット6 売却が難しい

分譲マンションにしても、コーポラティブハウスにしても、将来的に売却することがあるかもしれません。

分譲マンションは、駅からの距離や築年数などの各条件を査定すれば、売却価格を設定することは比較的容易です。

また、中古マンションを買おうとする人も、客観的に査定された価格に疑問を感じることは少ないと思います。

しかし、コーポラティブハウスは個性を前面にだした建物です。

そのため、客観的な査定価格をつけることが難しいという面があります。

また、それを買おうとする人も、その個性を受け入れることができるのかという問題もあります。

それまで入居していた人と、新たに入居を希望する人の好みが合えば別ですが、一般的にコーポラティブハウスは売却が難しいと言われています。

また売却ができても、その価格は同程度の分譲マンションより低くなってしまうことが多いと言われています。

不動産の売買は需給関係で決まるため一概には言えませんが、コーポラティブハウスは分譲マンションよりも、価格の変動幅が大きくなりがちであると言われています。

デメリット7 人間関係が難しい

コーポラティブハウスは、計画段階から人間関係が始まります。

また、建物完成後も人間関係が続きます。

最初は友好的であっても、家族構成も、年齢も、職業も、収入も違う人たちが集まるのがコーポラティブハウスです。

同じことは分譲マンションにも言えますが、コーポラティブハウスは最初からある程度の付き合いが必要になるので、関係がこじれた場合などは修復が難しくなることもあります。

協調性に富んでいる人なら良いかもしれませんが、人間関係の維持は分譲マンションに住む人よりもハードルが高くなりそうです。

デメリット8 その他

コーポラティブハウスのデメリットの最後に、その他、考えられるデメリットをまとめてご紹介させていただきます。

コーポラティブハウスのその他のデメリットとして考えられるのは、

 

★ コーポラティブハウスは、業者等との調整だけでなく、各人の希望区画などの調整が難しくなる可能性がある。

★ コーポラティブハウスを手掛けるプロデュース会社はそれほど多くはない。

★ 分譲マンションよりも完成までの時間がかかるので、融資を受けることが難しくなる可能性がある。

★ 分譲マンションよりも建築後の管理に手間のかかる可能性がある。

 

まとめ

コーポラティブハウスの室内
コーポラティブハウスの歴史そのものは既に数十年に及ぶようです。

また、コーポラティブハウスも進化を遂げ、コーポラティブハウスを積極的に推進するプロデュース会社もでてきています。

数十年の歴史があり、しかも民間の事業者が参入するコーポラティブハウスには、それなりのメリットがあるのは間違いがありません。

ただし、メリットがあればデメリットもります。

一般的に、家は長く住み続けるもの。

そうした前提を考えると、メリットよりもデメリットに着目することも大切と考え、この記事ではコーポラティブハウスのデメリットを中心にお伝えしてきました。

もっとも、今回ご紹介をしたデメリットを克服して、より魅力的なコーポラティブハウスが続々と登場しているのも事実です。

これからは、さらにデメリットを克服したコーポラティブハウスが、注目を浴びるようになるかもしれないですね。

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