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目次
日本三大大仏の候補は9か所
この記事では、日本三大大仏についてご案内をしていきます。ところで「日本三大」の多くがそうであるように、日本三大大仏も公式に認められたものではありません。
また、日本三大に時折みられることですが、三大と言ってもその候補が3つに限定されていないこともあります。
日本三大大仏もこの例にもれず、2つは確定的だけれども3つ目が決まっていない。
これが日本三大大仏の大きな特徴のようです。
では、日本三大大仏の中に確実に入ってきそうなのは何処でしょうか。それは、奈良の大仏と鎌倉の大仏です。
この記事では日本三大大仏について、奈良の大仏と鎌倉の大仏だけではなく、日本三大大仏の他の候補も含めた全部で9か所の大仏についてご案内をしていきます。
時代によって変わる日本三大大仏
日本三大大仏というのはどうやら昔からあったようです。それでは、時代ごとに言われていた日本三大大仏について簡単に見ていきたいと思います。
江戸時代の日本三大大仏
- 奈良の大仏
- 鎌倉の大仏
- 京都の大仏
では、京都の大仏とは。。。
京都の大仏とは方広寺の大仏です。方広寺の大仏は豊臣秀吉により造営されたもので数度にわたり損壊し、その都度、再建をされていました。
しかし、江戸時代の中頃に落雷により焼失。その後は再建をされていないので、現在は日本三大大仏には入りません。
戦前の日本三大大仏
- 奈良の大仏
- 鎌倉の大仏
- 兵庫の大仏
戦後は再建されていますが、戦後の日本三大大仏には入れないとする意見もあるようです。
戦後の日本三大大仏
- 奈良の大仏
- 鎌倉の大仏
- 高岡の大仏
高岡の大仏については、日本三大大仏の三番目に入るとする意見がよく見かけられますし、自称もしているようですが、これについては異論もあります。
そして、高岡の大仏以外の候補としては、岐阜の大仏、兵庫大仏(再建)、日本寺大仏、牛久大仏、東京大仏、赤田の大仏などがあるようです。
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日本三大大仏候補の9つの大仏をご紹介します
それでは、日本三大大仏について、その候補となる9つの大仏を簡単にご紹介をしていきます。日本三大大仏1 奈良の大仏(東大寺)
奈良県奈良市の東大寺にある大仏は、正式には東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)です。
奈良の大仏は752年に開眼供養が行われたという記録があり、既に1300年に近い歴史がある大仏です。
金銅像であるものの、長い歴史があるだけに、その間に幾度もの修復が行われており、開眼当時と今ではその姿は若干異なっているようです。
もっとも、その歴史の古さから、現在は国宝に指定をされています。
なお、奈良の大仏の高さは台座も含めれば約18m。大仏殿の中に大切に安置をされています。
日本三大大仏2 鎌倉の大仏(高徳院)
神奈川県鎌倉市長谷の高徳院にある大仏は、鎌倉の大仏や長谷の大仏で親しまれている阿弥陀如来像で国宝に指定されています。
鎌倉の大仏はあまりにも有名ですが、いつ・どのような経緯で作られたのかは、はっきりとしていません。
恐らく鎌倉時代の初期あるいは中期の段階で開眼供養が行われたのではないかと考えられています。
開眼された時期は明確ではないものの、既に約800年の歴史がある。
それが鎌倉の大仏です。
鎌倉の大仏にも当初は大仏殿があり、鎌倉の大仏はその中に安置をされていました。しかし、室町時代の頃に大仏殿は倒壊して、それ以降は再建されていないようです。
なお、鎌倉の大仏は青銅製で、高さは台座も含めれば約18m。奈良の大仏と同程度の高さのようです。
日本三大大仏3 高岡の大仏(大佛寺)
富山県高岡市の大佛寺にある大仏は、鎌倉時代よりあったと考えられています。
しかし、数度にわたる損壊で一時期は存在そのものが無くなり、ようやく四代目の青銅仏(阿弥陀如来坐像)として再建されたのは1933年。
奈良の大仏や鎌倉の大仏よりは、かなり歴史の浅いことがわかります。
台座を含めた全体的な高さは15.85m。
高岡の大仏は日本三大大仏の一つに数えることも多いようですが、それは自称しているから。
そのような意見もあるようです。
日本三大大仏4 岐阜の大仏(正法寺)
岐阜県岐阜市の正法寺にある大仏は、1832年に完成した釈迦如来坐像です。像の高さは13.63m。
これまでご紹介をした大仏と異なるのは、岐阜の大仏は骨格は木材、外部は竹と粘土、その上に漆を塗り金箔を貼った乾漆仏であること。
岐阜の大仏は乾漆仏としては日本一の大きさで、そのことから岐阜の大仏を日本三大大仏の一つに推す意見があるようです。
なお、岐阜の大仏は高岡の大仏と同様、日本三大大仏の一つであることを自称しているようです。
日本三大大仏5 兵庫の大仏(能福寺)
兵庫県神戸市の能福寺にある兵庫の大仏は、1991年に完成した毘廬舎那仏像です。戦前の兵庫の大仏は日本三大大仏の一つに数えられていましたが、戦争中に供出によりなくなり、ようやく再建をされたものです。
兵庫の大仏は青銅製、台座を含めた高さは約18mと奈良の大仏や鎌倉の大仏に匹敵をします。
ただ、現在の兵庫の大仏はあまりにも歴史が浅いことなどから、日本三大大仏の候補にはなっても確定的ではないようです。
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日本三大大仏6 日本寺大仏
千葉県安房郡鋸南町の日本寺にある大仏は、1783年に完成した薬師如来です。
日本寺の大仏の何よりの特徴は石を削った石仏であること。
石なので丈夫と思われがちですが屋外にある事もあり一時は崩壊の状態になっていました。それを修復したのは1969年のこと。
元の石仏を削っての修復である事から現在の像の高さは元々の高さよりも7m低い31mになっています。
日本三大大仏7 牛久大仏
茨城県牛久市にある牛久大仏の正式名称は牛久阿弥陀大佛。造られたのは1992年と比較的新しい大仏です。
牛久大仏の特徴は、青銅製の立像であること。他の大仏が座像であることを考えるとこれは大きな特徴になります。
また立像であるだけに高さも際立っており、全高120mと威容を放っています。
なお、牛久大仏は牛久浄苑という霊園の中に置かれています。
日本三大大仏8 東京大仏(乗蓮寺)
東京都板橋区赤塚の乗蓮寺にある東京大仏は赤塚大仏とも言われている阿弥陀如来坐像です。
東京大仏は奈良の大仏や鎌倉の大仏と同じく青銅製の鋳造大仏で、高さは12.5mと鋳造大仏としては奈良の大仏、鎌倉の大仏に次いで日本で3番目の規模を誇っています。
製造されたのは1977年。新しい大仏です。
日本三大大仏9 赤田の大仏(長谷寺)
秋田県由利本荘市の長谷寺にある赤田の大仏は十一面観音立像。最初の大仏は1786年に造られましたが1888年に焼失。現在の大仏は1896年に再建されたものです。
赤田の大仏は高さ9mで木製金箔押し。
由利本荘市の長谷寺は奈良県桜井市の長谷寺、神奈川県鎌倉市の長谷寺と共に日本三大長谷寺の一つに数えられていることもあり、地元を中心に人気の寺院のようです。
まとめ
この記事では日本三大大仏についてご案内をしてきました。日本三大大仏として確定的なのは、奈良の大仏と鎌倉の大仏。
日本三大大仏でも残りの一つは自称も含めてたくさんの候補があるようです。
ここまで奈良の大仏、鎌倉の大仏を含めて、全部で9つの大仏を簡単にご紹介してきました。
実は探してみると今回ご紹介した以外でもいくつかの日本三大大仏の候補があるようです。
ただ、それらのすべてをご紹介すると、新たに10か所以上も出てきそうなので、今回は割愛をさせていただきました。
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