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1964年の東京オリンピックがもたらした影響とは!

1964年の東京オリンピックで使われた国立陸上競技場
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1964年の東京オリンピックとは

2020年、東京オリンピックが開催されます。

日本での夏季のオリンピックは2度目。最初の東京オリンピックは1964年に開催されています。

2020年の東京オリンピックについては、様々な分野で経済的効果などの影響が期待されているところですが、1964年の東京オリンピックではどのような影響がもたらされたのでしょうか。

この記事では、1964年の東京オリンピックにがもたらした具体的な影響について振り返ってみようと思います。

ところで、日本で最初のオリンピックは、1964年10月10日から10月24日まで開催をされています。

また、東京オリンピックは日本で最初というだけでなく、アジア地域で初めて開催されたオリンピックでもあります。

初めての東京オリンピックは1940年に開催される予定でした。しかし当時の日本は戦時中のため開催権を返上。

1940年の東京オリンピックは幻の大会となってしまいました。

第2次世界大戦で敗戦国となった日本ですが戦後の復興は目覚ましく、改めて開催をされたのが1964年の東京オリンピックです。

その当時の空気感は知る由もありませんが、相当な熱気に包まれての開催ではなかったかと思われます。

1964年の東京オリンピックでは、メイン会場として国立競技場が建設されています。

国立競技場は2020年の東京オリンピックのため解体されましたが、1964年の東京オリンピック後の半世紀の間、アスリートにとっての聖地として重要な役割を担っていました。

国立競技場は、東京オリンピック後の日本のスポーツ界に、多大なる影響をもたらしたといっても過言ではないように思われます。

1964年の東京オリンピックでは日本の選手は大活躍。

ちなみに日本人が獲得をしたメダル数をご紹介すると、金16、銀5、銅8の計29で、とりわけ金メダルの多さが目立っています。

また、1964年の東京オリンピックを契機に生まれた祝日があります。

それが「体育の日」。

1964年の東京オリンピックの開会式が10月10日だったということで、1966年から10月10日は体育の日として日本の祝日の一つに数えられています。

なお、2000年以降は10月10日ではなく10月の第2月曜日が体育の日になっています。

※ 「体育の日」は、「スポーツの日」に改称されています。

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1964年の東京オリンピックによる影響とは

それでは1964年の東京オリンピックがもたらした影響のいくつかを列記したいと思います。

東京オリンピックの影響1 オリンピック景気

最初は1964年の東京オリンピックのもたらした、全国的な影響についてご案内をします。

東京オリンピックを契機として爆発的に売れたのがカラーテレビです。

それまでは白黒テレビが主流でしたが、東京オリンピックをきれいな映像で見るために多くの人がカラーテレビの購入に踏み切っています。

当時のカラーテレビは高価。それでも買い求める人が殺到したため、これが中心となって日本に「オリンピック景気」といわれる大きな経済効果をもたらしています。

東京オリンピックの影響2 東海道新幹線

東海道新幹線の車両
東京オリンピックがもたらした影響として、東海道新幹線の開通があげられます。。

東京オリンピック以前から東海道本線はありました。しかし、大都市圏を結ぶのに東海道本線では不安があったのも事実。

そのため、東京オリンピックの開催に間に合わせるように東海道新幹線は急ピッチで建設。

東海道新幹線が開通をしたのは1964年10月1日。ギリギリですが東京オリンピックに間に合っています。

東海道新幹線は、現在でも日本の大都市圏を結ぶ輸送手段として大活躍。

1964年の東京オリンピックを契機に生まれた東海道新幹線が、日本経済にもたらした影響は図り知れないものがあります。

東京オリンピックの影響3 首都高速

日本橋の上に架けられた首都高速
東京オリンピックがもたらした影響として、東京の道路網の整備があげられます。

その代表的なものが首都高速。

首都高速の計画はそれ以前よりあり、東京オリンピック前にも一部は供用が開始されていましたが、東京オリンピックの開催を契機に開発が加速しました。

特に課題となっていたのが、外国人が訪日する窓口となる羽田とメイン会場となる陸上競技場を結ぶ高速道路。

東京オリンピック開催前にその課題は解決されましたが、時間が足りなかったため土地の買収を行うことができず、結果的に日本橋の上に高速道路を建設せざるを得なくなりました。

日本橋といえば江戸時代からの由緒ある史跡のようなもの。

東京オリンピックがもたらした影響として、首都高速の建設があげられます。そして、首都高速がもたらした経済効果は計り知れません。

しかし、首都高速の建設は同時に東京都の歴史的景観を壊すことになってしまいました。

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東京オリンピックの影響4 東京モノレール

東京モノレール
羽田空港から都内へのアクセスの利便性を高めるために造られたのが、東京モノレール羽田空港線です。

東京モノレールが開通をしたのが、1964年9月17日。やはり東京オリンピックの直前に運行が始まっています。

東京オリンピックの影響5 その他

1964年の東京オリンピックがもたらした影響は、上記以外にも数えきれないほどあります。

この記事では交通網の整備を中心にご紹介をさせていただきましたが、この時期に東京都内では多数のホテルが営業を開始しています。

東京都内での近代的ホテルの林立は日本に大きな経済効果をもたらしています。

また、東京オリンピック終了後の1965年にはテレビドラマ「ザ・ガードマン」が放送開始になり、約7年近く続く人気ドラマになっています。

東京オリンピック当時、警備会社の認知度はそれほど高くはありませんでした。

しかし、東京オリンピックでは警備会社の警備員が重要な役割を果たし、一気に認知度が上がってきます。

その認知度を背景にして誕生した「ザ・ガードマン」。警備という職業の地位を確立したのも東京オリンピックの影響の一つかもしれません。

そういえば少し前のCMで、ある警備会社が1964年の東京オリンピックでの活躍ぶりをPRしていました。

1964年よりも現在の方が何かと物騒な時代。2020年の東京オリンピックでも、警備会社はさらに重要な役割を担っていきそうです。

まとめ


この記事では、1964年の東京オリンピックがもたらした影響について振り返ってみました。

東京オリンピックがもたらした影響で特筆すべきは、現在でもその多くが重要な役割を果たし続けているということです。

国立競技場やホテルなどはさすがに時間が経過しているので解体されているものも多くあります。

しかし、国立競技場も新たに建設されますし、ホテルの多くも同じ地に新たに生まれ変わっています。

また、東海道新幹線や首都高速、あるいは東京モノレールにしても進化を続けながら現在に至っています。

1964年の東京オリンピックがもたらした影響は、その時だけのものではなく、多くが現在に至るまで資産として重要な役割を果たしています。

果たして2020年の東京オリンピックは、私たちの生活にどのような影響をもたらしてくれるのでしょうか。

とても楽しみです。

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